Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

ウィザードリィ外伝 五つの試練:「泡いっぱいの日々を」プレイ記録その5(前編)

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「泡いっぱいの日々を」タイトル画面

クリア後ダンジョン「ヴァルハラの塔」を登ります。
今回も長くなったので前後編に分割投稿。

シナリオの詳細はその1をご参照ください。

tea-wind.hatenablog.com

*おしらせ*
マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・呪文名はいわゆる「トゥルーワード」に変更は *しません*
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。

ヴァルハラの塔

レベリング

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出てくる敵のどいつもこいつもがラスボス級

階段の横の小部屋で早速玄室エンカ。
……あの、いきなりラスボス級の強さなんですけどコイツ
ここからは超インフレってことか……1日やそこらでどうにかなりそうには思えないぞ。

当然ノーリセットなんて不可能に程があるのでここからは全面解禁
即死ブレスやプリズミックレイなんて撃たれたら何やられても勝てないので容赦なくリセットしていく。

……

その後、ひたすらレベリング。
Lv13とかだと戦いやすい相手を選んで1戦に全力を掛けてやっと勝負になるレベル。

なんとか全員Lv15になったところで、表ダンジョン地下3階にあった謎の「** 14 **」と書かれた扉に入ってみることに。
なんと大魔術師マーリンの寝室に繋がっており、彼と直接戦うことができる。

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大魔術師マーリン登場。その名は伊達ではない。

「なるほど、力試しをしようというのだな?
 よろしい、もしわしに勝つことが出来て、更に少々の運があれば
 わしの分身を閉じ込めた世界最強の護符を得るチャンスもあるかもしれんぞ。さあ、どうする?」

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最高位の魔法を連打してくる、まさに「大魔術師」

……とはいえ、「大魔術師」なので「マジックスクリーン」や「アンチマジック」で大体無力化してしまうのが残念なところ。また表ダンジョンの敵としては最高クラスの経験値だが、裏ダンジョンの面々と比べると精々10分の1程度。
そして「少々の運」なんて抜かしやがったとおり、件の「護符」は確定ドロップではない! ふざけやがって……。
数戦してなんとか入手。しかしこのレベルでは鑑定不可だったので、店で10万ゴールド払って鑑定してもらうハメに

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ねんがんの 護符を てにいれたぞ!!

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鑑定費用は10万ゴールド

とはいえ、その性能は「歩くとMP回復」「喪失しない」「自動召喚」「ヒーリング+5」「炎属性耐性」「宿屋で老けない」という清々しいほどのぶっ壊れぶり。

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大魔術師マーリンを特殊召喚

自動召喚では本当に大魔術師マーリンが現れ、ニュークリアブラストなどの高位呪文を遠慮なく連射してくれる。「世界最強」の名は伊達ではなかった。

心強い味方を得たパーティはレベリングに戻る。
このあたりから作業に耐えかねてニコ生配信に切り替えたりした。

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いろんなレアアイテムが手に入りました

Lv20になると多少戦えるようになり、Lv30になれば大分余裕が出てきた。
最終的に一番レベルアップが速い盗賊カナヤがLv51に。
その間にフウカが侍になり、「ラックブレード」を手に入れたマナカがEJのSP使用でロードになってといつもの逆の役割に落ち着いたりカナヤが盗賊の短刀で忍者になったり数多のレアアイテムが手に入ったりといろいろなことがあった。

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ただひとりのドレイン持ちがよりによってコイツ

ただ、このシナリオはドレイン持ちがよりによってナイチンゲールだけで、こんなやつひとりで挑んだら首切り即死ブレス麻痺石化攻撃などなどで確実に全滅するので実質ドレインで経験値を稼ぐ手段は使えない。
こればっかりはしょうがないので今回はドレイン稼ぎはなしにする。

フウカ「……わたしが侍って変な気分だな
マナカ「その言葉そっくりお返しするよ……。アタシはそのカッコいい『真ムラマサブレード』を持ちたいのにー!」

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スーパームラマサブレードの圧倒的パワー

どういうわけか「村正」の強化版と思しき「真ムラマサブレード」が手に入ってしまっていたので、侍フウカがぶっちぎり最強の物理攻撃力を持つことになってしまった。
この際名前とポトレを交換してしまおうと思ったが、まあこれはこれでロールプレイの一環ということにしてみようということでこのまま行くことにした。

ナオ「まあ、普段とは逆の立場っていうのも良いんじゃないですか?」
アキ「今までにない経験が出来るかもしれないぞ。今後のチームプレイにも役立ったりしてな」

フウカ「まあ、これも経験と思っておこう。魔法使い呪文なんて滅多に使えるものじゃないし」
マナカ「……アンタ、実は楽しんでない?」
フウカ「……実は」

ユマ「よく見ると眼がうずうずしてるわね」
カナヤ「無表情って思ってたけどホントよく見ると表情動いてるんだなぁ」

……とりあえずこの階層の敵とまともに戦えるようになったので、本格的に探索を始めていく。

ヴァルハラの塔:下層

1階。「塔」らしくちゃんと建築物然とした対照構造になっている。
それ故に比較的シンプルで、迷うこと自体はほとんどない。
ただ玄室エンカが非常に……ひじょーに多いため、この辺の雑魚くらいは一蹴できるようになっておかないと全く探索にならない。

またある部屋からは塔の外周に出ることが出来、塀で囲まれているとはいえ空を見ることもできるなど、良い意味でWizらしくない光景を拝むことができた。

見つけたスイッチを押すと入り口正面の鉄格子が開く。これで上の階に進むことができる。

塔の中央部は螺旋階段状になっているようで、自由に上の階層も移動できる。
とはいってもとりあえず順番に探索していくけれど。

2階……は玄室8ヶ所だけという特段見所がない階層。
出現する敵は1階と変わらないのだが、2グループ出現が発生し始めた
恐らく階層を上がるごとに出現するグループ数が増えていくのだろう。本当に1階の敵PTくらいは一蹴できないと全く勝負にならないようだ。

しかし、敵の呪文抵抗が高すぎるせいでニュークリアブラストでも到底有効打にならない。
結果、スペルユーザーはマジックスクリーンやギガアーマーなどの補助呪文くらいしかやることがなくなってしまっている。切ない。

ヴァルハラの塔:中層

3階。
こちらも外側にひたすら玄室が配置されている……が、エンカウントが存在するのはその半分程度に留まる。
とはいえ3グループ出現はなかなかにデンジャラス。マジックスクリーンを駆使して身を守っていく。首を刎ねられたらリセットボタンに手が……。

そんな中、久々に固定宝箱を見つけた。開けてみると……

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宝箱にとんでもないものが入っていた

? 星型の物体

ナオ「ええっ!?」
マナカ「ちょ、ちょ、これはもしかして、もしかするんじゃない!?」
フウカ「ふたりとも落ち着いて……」プルプル
カナヤ「フウカさんも手が震えてるよ……。ユマさん、お願い」

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鑑定できました!

ユマ「……『手裏剣』ね、正真正銘の」
アキ「うひょー。伝説の忍者用武器の1つじゃないか。こんなものが堂々置かれてるなんて、この塔はどうなってるんだ?」

カナヤ「忍者といえば僕になるね。貰っちゃって良いのかな?」
フウカ「もちろん……というか、貴方が持たなきゃ店に売るだけになるよ」
カナヤ「やったー! 『忍法書』で先んじて隠れられるけど、安心して遠距離攻撃できるのは嬉しいね」

Wizプレイヤーにはおなじみの三種の神器の一角、手裏剣。
もっとも村正に強化版があったことから、こちらにも更なる強化版があるかもしれない。インフレこわいなー……。

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三種の神器が当然のように置かれているインフレダンジョン

この階層にはもう1つ固定の宝箱があり、こちらは「? 武器」。
鑑定すると当然「村正」もとい「ムラマサブレード」。どういうことだ……。

マナカ「あー! それ欲しい欲しい欲しいー!」
フウカ「貴方のラックブレードも負けないくらい強いじゃない」
マナカ「アタシはやっぱり侍の方が向いてるのよ! もう1回転職してもいいじゃない!」

ユマ「でも『EJ』の転職と違って、侍への転職はLv1に戻っちゃうわよ
マナカ「うっ……ここの連中の経験値は高いけど、みんなと差が付いちゃうのは嫌だなぁ」
カナヤ「でもさ、もしかしたら、例の『聖衣』もこの塔にあるかもしれないよ」
アキ「『八幡装束』は今フウカが着てる分しかないしな。それが手に入るならロードのままの方がいいだろう」

マナカ「うう……この塔を登り切ってから考えるよ」
フウカ「そうだね」真村正ブンブン

ナオ「……やっぱりフウカさん楽しそうです」
アキ「何か微笑ましいな」
ユマ「記憶を取り戻したこともあって気が楽になってるのかもね」

……が、3階には『聖衣』はなかった。
ただ北東部にもう1部屋ありそうだが扉がないので、
もしかしたら上の階から降りてくるルートがあるのかもしれないので、諦めずに探索していこう。

ヴァルハラの塔:4階

4階。
螺旋階段を出るといきなりダークゾーン。
2本目の「EJ」でマップを確認しつつ慎重にマッピングしていく。

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ダークゾーンの中に呪文封印はいやらしすぎる

そしてダークゾーンの中には小部屋が4ヶ所。入ってみると……「床に描かれた魔法陣を踏んでしまった!
なんと呪文封印のトラップ! このダンジョンで呪文封印はマズい!
しかも振り向くと即エンカウント! なんとか逃げたが、残り3ヶ所の小部屋も全部同じだった。それなら毎回帰らなくてもよかったな……。

塔の外周に出るとダークゾーンを解除。
南側にはスイッチがあったので押しておいたが、先に見つけてしまったのでどこの扉が開いたのかわからないままになってしまった。

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呪いにしても酷すぎる装備

玄室エンカで「?ガラク」を発見。鑑定すると「祟られた鎖帷子」だった。
AC+17はもはやギャグレベルの酷さだが、表ダンジョンの地下5階に「呪われている鎧を見つけたら解呪してやるぞ」と言っているNPCが居たのを思い出した。幸いヒーリングのマイナスはないので、とりあえずこれは持って帰ることにする。

北側にはシュートが2ヶ所。ただこのシナリオは「レビテイト」が有効になっているとシュートで落ちることができないので、いちいち「クリアマジック」で解除する必要がある。

とりあえず東側のシュートから落ちる。3階で部屋がありそうだった空間に落ち、その先には固定宝箱があった。

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「君主の聖衣」か「聖なる鎧」かは好みが分かれるところ

ユマ「これは『ガーブオブロード』ね。やっぱりあったじゃない」
マナカ「あーよかった……。フウカに置いて行かれなくて済むな」
フウカ「やっぱり凄い性能だね。いつも通りならわたしが着ていたわけか」

マナカ「……やっぱりしっくり来ない。守るより攻めるのがアタシの信条! フウカ、この際顔と名前交換しなさい!」
カナヤ(無言の手刀)
マナカ「ウッ」

ナオ「つ、強い……」
カナヤ「まあ、姉さんが暴走したら止めるのは僕の役割だから」
アキ「あの素早さは俺じゃ到底真似できそうにないな……」

ダークゾーンを通るのが面倒だったのでテレポーテーションで4階に戻る。
もう片方のシュートに乗ると1階まで落とされた。

ユマ「キャーッ!」
アキ「うおおおおおおッ!」

カナヤ「ふっ、ふっ、ふっ……っと」スタッ
フウカ「流石の身のこなしだね」サッ
カナヤ「フウカさんこそ……ナオさんをお姫様抱っこしてるのも流石だね」
ナオ(顔真っ赤)
マナカ「アンタ、涼しい顔してなかなかの格好付けだね」
フウカ「ロマンは大事だからね」キリッ

1階の未踏破エリアだ。
部屋に入ると謎の男が姿を見せた。

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天国実在論を語るヤバい科学者(?)

「あんた、天国に行ってみたいと思うかね?
 俺はここでずっとその研究をしてるんだ。
 加速装置を使って光速を超えれば……いや、難しい話はよしとこう。
 何せこの10年で実験に志願した何人もが亜空間に飲み込まれたまま帰って来ないんだからな……

とんでもないマッドサイエンティストだった。

「とにかく……あと一歩で装置は完成するはずなんだ。
 動力源に使っていた呪文を、最強のニュークリアブラストに変えれば上手く行くはずだ。
 メテオスウォームじゃ、少しばかりパワー不足だったってわけさ。
 この塔のどこかに、呪文エネルギーを封じ込めることが出来る封魔板があるはずだ
 もしも見つけたら俺に譲ってくれないか? あんたも天国に行ってみたいだろう?」

「天国ねぇ……あるのは分かっているけれど」

部屋を出ると、女神に合ったことがあるフウカがひとりごちた。

「行ってみれば、あの女神に一言お礼くらいは言えるかな」
「おいおい、あんな怪しげな実験を真に受けるのかよ」

アキが苦言を呈する。ユマもそれに続けて、

「光の速さを超えるなんて理論上ですら不可能なはずよ。必要なエネルギーが極限まで無限大に近づいてしまうわ」
「まあ、わたしもそれくらいは知っているけれど」

相対性理論って言ったっけ。曖昧な元の世界の記憶からフウカは知識を引っ張り出してくる。
でも一応この場所は覚えておこう、というところで話がまとまり、探索に戻る。

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アイテム出現率を直接増やす装備とは珍しい

向かいの部屋には盗賊・忍者用装備の「アサシンアムレット」があった。
アイテム発見率が上昇したり、宝箱の識別・罠解除成功率が上がるなどトレジャーハントの心強い味方だ。

あとは地下1階の入り口近くに戻るだけだった。アイテム整理とレベルアップも兼ねて一旦帰還。

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どうやってるのかさっぱりだけど呪いを解いてくれる人

祟られた鎖帷子」を表の迷宮・地下5階の酒に溺れている人物に持っていくと、

「おお、これはまさしく祟られた鎖帷子! 見事な祟りだ……初めて見るぞ!
 よし、この祟りを取り除いてやろう……」

男は聞いたことのない不思議な言葉で呪文を唱えた。

「これで祟りは消え失せた!」

そう豪語して鎖帷子を渡してきた。
とりあえずユマが鑑定すると……

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性能がおかしい

ユマ「『アルマダホーバーク』……本当に性能が完全に反転しているわね……」
アキ「ほう、強いのか?」
ユマ「強いなんてものじゃないわ! 高い防御力と呪文耐性に加え、身のこなしを強化して敵に与えるダメージまで増やす効果まで持っているわね」
フウカ「それは凄まじいね……誰が持つの?」
マナカ「アタシがもら……『ガーブオブロード』があった……」
フウカ「わたしも『八幡装束』があるね」
アキ「ということは俺になるか。まあ唯一下級職の前衛だから専用防具があるわけでもないからな」
ユマ「妥当なところね」

心強い味方を得たところで、いよいよ5階に挑む。

ヴァルハラの塔:5階

カナヤ「あ、空が見えるよ!」
フウカ「ということはここが最上階か」
ナオ「周りにも4つの塔が見えますね」

ということでいよいよ最上階。南に現在は入れない部屋があり、それ以外に外周へ続く4つの扉がある。
恐らく4つの塔を全て制覇すると最後に南の扉に入れるのだろう……。

ひとまず南から外周に入る。ひたすら扉が繋がっているが玄室エンカは3箇所。
途中、ドロップで……

【? 星型の物体】

アキ「おおっと」
マナカ「また『手裏剣』でしょ?」
ユマ「いや……これは……『手裏剣改』!」
フウカ「改?」

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遠隔武器でこの攻撃力はおかしい

ユマ「遠隔武器なのに攻撃力は村正並みね。めちゃくちゃな強さよ」
ナオ「もうあたしのニュークリアブラストですら到底叶わない強さになってますね」
カナヤ「へへっ! 僕も頑張るぞっ!」

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どんどん最強クラスの装備が集まっていく

他にも強烈な防御力とブレス耐性の「イージスの盾」、ロード用の更なる上位装備「デュランダル」が手に入ったりと盛り上がっている。

そうこういっている間に南西の塔に到達。入ってみると「シュート!
……浮いているので落ちない。

マナカ「またシュートか……どこに繋がってるんだろう」
フウカ「……! マナカ、『EJ』を起動して」
マナカ「え……わかった」キラーン
フウカ「……やっぱり」
ユマ「1階の外周にあった入れない塔と座標が一致しているわね」
カナヤ「ってことは下まで降りると塔の中に何か仕掛けがあるのかもしれないね」
アキ「でもよ、浮遊を解いて下まで降りて、また浮遊を掛け直してって面倒じゃないか?」
ナオ「なら、先に塔の座標を全て確認して、まとめてテレポーテーションで回るってどうですか?
フウカ「その方が呪文の掛け直しが少なくて済むね。それで行こう」

……ということで先に4つの塔を回ることに決定。
東の扉からは南東の塔に、西の扉からは北西の塔に繋がっていた。
そして北の扉からは……
塔だけでなく、もう1ヶ所扉があった。この中もシュートだ。
このシュートの座標は今のところどの階層でも通過していない。行き先は未知だ。

とりあえずここから順番にシュートに落ちてみることにする。
「クリアマジック」で補助魔法を解除し、レビテイト以外を全て掛け直す。

着地したポイントは地下1階。
マップ北東端っこのの空白地帯だ。先に進むと……

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そういや日本に誘致されるって話だった素粒子加速器はどうなったんですかね

** 危険! この先 加速器 **

アキ「げえっ……」
フウカ「これがあの男の言っていた『加速器』ね」
マナカ「フウカ、本当に『封魔板』を見つけたら『天国』とやらに行くつもり?
フウカ「できれば、行ってみたいね」
ユマ「女神様に一言お礼を言いたいんだっけ?」
ナオ「いろいろありましたけど、あたしたちを結びつけてくれた神様ですからね」
カナヤ「気持ちは分かるけど……ちょっと怖いねぇ」

とりあえず現時点でこの加速器は使えない。
5階にテレポーテーションで移動し、4つの塔の中に入る。
それぞれ1階の同座標の入れなかった塔の中に落下し、スイッチを押すことができる。

カナヤ「これで4つのスイッチを全て押したね」
アキ「これで5階の南の部屋に入ることができそうだな」

マナカ「……フウカ、それくらいにしてやんなよ」
ユマ「ナオが完全に茹でダコになっちゃってるわね」
フウカ「あ、うん。ごめんねナオ」(お姫様抱っこから降ろす)
ナオ「……うう、カッコいいけど恥ずかしいです……」

いよいよこの塔の終点、5階南の扉に入る。
空からはにわかに雨が降ってきた。
そして激しい稲光と共に、何かが現れた!

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雷鳴と共に現れた者は

「汝らが絆、固きこと鋼の如し。
 余も軍神ヘリアンとなりて汝と覇を競わん……」

「軍神……凄い威圧感だ」
「『絆』……お褒めに預かり光栄ね!」

「――いざ戯れん、冥界の前!」

「来るッ!!」

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半裸どころか全裸の女性を従えてるとかとんでもない変態です(修正済み)

*** ロードオーディン ***と戦乙女の軍団と戦闘!
……「戦乙女」の見た目をなんとかした方がいいと思う。

戦乙女にカナヤの首が刎ねられたのでナオが「セブンスブーン」の「健康と復活」で蘇生。幸いボス本体の方の攻撃に首刎ねの効果はなかったため、オトモの処理さえ済めばなんてことはなかった。
とりあえず防御を固めればどうにでもなったが、いかんせんHP5000以上は高すぎるって……。

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なんか勝手に満足して消えていった

「ハハハハハハハハッ!
 汝が力、神かと見まごうたわ!
 さらばだ英霊の魂、……我が最高の宿敵よ!

「……よく分からない奴だったね」
「勝手にライバル認定されてるし……」

フウカとマナカが呆れたような声を上げる。
そんなふたりを尻目に、カナヤが部屋の中から何かを見つけてきたようだ。

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「百霊の免罪符」と「封魔板」ゲット。

「護符と魔法陣が刻まれた板か……ユマさん、どう?」
「……護符は『百霊の免罪符』、板は地下1階の彼が欲しがっていた『封魔板』ね」
「コイツを持っていけば『天国』とやらに行けるわけか……」

ユマがアイテムを鑑定し、アキが感想を述べている。
リアリストな彼にとっては「天国に行ける」という事実が未だに信じられないようだ。

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封魔板を見て大興奮中の男。

地下1階の男の元へ「封魔板」を持っていくと男は表情を変え、興奮したように語った。

「おお、封魔板じゃないか!
 いいぞ、こいつがあれば加速器は完成だ!
 憧れの天国へ行けるぞ!

 俺は早速装置を完成させてくるとしよう。
 一足先に天国へ行ってくるから、もしアンタも加速器を使いたいなら使って良いぜ。
 もう俺の秘密の研究所は見つけたんだろう?
 じゃあな冒険者、天国で会おう!

そういって男は「転移の巻物」を起動し、飛び去っていった。
その姿を見届けたフウカに、ナオが声を掛ける。

「フウカさん、行くんですよね?」
「ああ、ここまで来たら行くつもりだよ。……みんなは?」

「未だに信じられないけどさ、まあここまで来たら最後まで付き合うよ」
「まあ見てみたいよね、女神様ってのが居るんだったら」

姉弟が同意を述べる。

「……本当に信じがたいけど、こうなったらヤケだな」
「そうね、そんな技術があるなら目の当たりにしてみたいし」

未だに半信半疑なアキと、加速器の技術自体の方に興味がありそうなユマ。
表情は六者六様だが、皆目指す先は同じだ。

「行こう――天国へ!」

――後編へ続く。