地下6階、本格探索編。
シナリオ詳細はその1の記事をご参照ください。
*おしらせ*
・マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・呪文名はいわゆる「トゥルーワード」に変更は *しません*
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。
地下6階『王宮地下牢獄』
今回から地下6階の探索。
エレベータと階段の2ルートがあるのだが、地下5階の階段部屋は玄室エンカが設定されている関係で余計な戦闘が増えてしまう。なのでエレベータルート優先で探索していくことにしよう。
エレベーター部屋を出るとすぐに玄室があった。戦闘自体はあっさり終わったのだが、部屋の中を調べると……
突如「マジックライト」の明かりが消えた! 呪文封じか!
部屋を出て呪文の掛け直しを試みるが機能しない。
エレベーターに乗って階層移動しても呪文封印は解除されず、やむなく帰還。面倒な……。
先日の地下5階からのシュートで落とされた際も、うかつに動いていれば呪文封じに引っ掛かって「エヴァキュエート」すら使用不能になっていた可能性があるということだ。動かずに帰還して正解だった。
ひとまず、部屋に入ってイベントマスがないようであれば部屋の構造だけマッピングしてすぐに部屋を出ることを徹底してみることにしよう。
入り口に直接呪文封印マスが置かれていたらどうしようもないが……。
帰還して態勢を整え、再突入。
やはり部屋の入り口に呪文封印マスは置かれていないようで、玄室エンカを確認したら即撤退すれば罠を踏むことはないようだ。
玄室は常に3x2の構造。今までの階層と比べると急にシンプルになって困惑さえしている。
各所の玄室エンカを消化しながら先に進んで行くと地下5階への階段と繋がった。エレベーターと階段の探索ルートは分離されていないようだ。これは助かる。
大分楽になったなぁと思いながら廊下を歩いて行くと……視界が暗くなった!!
馬鹿な! 廊下に直接呪文封印マスだと!? こんなもの避けようがない! 慌てて逃げ帰る。
呪文封印への対策を考える
――城下町、酒場『雛鳥』にて。
「……参ったね、これは」
フウカ一行はテーブルに顔を突き合わせ、悩ましい顔で今後の方針を話し合っていた。
「この配置だとエレベーターで降りても、階段で降りても、あの呪文封印の罠を避けることはできないですね……」
途中まで書かれた地図を見ながらナオが悩んでいる。
魔法使いなだけあり、呪文を封じられる苦しさは誰よりもよく分かっているのだ。
「大した敵が出ないんなら、アタシたちの武器攻撃で先手を打って倒してしまうという手もあるんだけど……」
「問題はコイツだね」
緑髪の姉弟がモンスター図鑑を指差して言った。
「《ソーサラー》……コイツを相手にするとなると『サイレンス』なしでは厳しいな」
高位魔法を使いこなす厄介な敵、ソーサラー。
防御能力こそ皆無だが、先手を打って黙らせないと大損害を負う厄介な相手だ。
「……ねえ、この座標を見て」
ユマが地図のある座標を指差す。先ほどの廊下の呪文封印の罠があった座標の少し北側……
「……あっ! あの工場の落とし穴!」
マナカが答えに思い至ったようで声を上げる。あそこから落ちた座標は、予想が正しければ先ほどの罠の少し先の部分になる。
「もしかしたら、あの落とし穴の座標から進めば罠を踏まずに進めるかもしれないってわけだな……」
アキが流石だ、とユマを称賛する。
「だけど、最悪の場合は呪文封印の罠に挟まれてにっちもさっちも行かなくなるかもしれないよ」
カナヤが不安げに呟く。そうなった場合、最悪どうやっても生きて帰れないかもしれない。
「フウカ、どうする?」
メンバーの目がリーダーの聖騎士に集まる。
フウカはしばらく目を閉じて考えたあと、口を開いた。
「……あの落とし穴から進んでみることにしよう。ただ、もしその先で魔力切れになった場合のことを考えて、もう少し鍛えてから進みたい」
フウカはナオとユマに目配せし、話を続けた。
「特に、ナオの"テレポーテーション"とユマの"エヴァキュエート"。これを欠いている状態だといざというときに緊急帰還することもできない。
せめてこれらを確保するところまで鍛えて、それから進もう」
フウカの言葉に全員が頷き、方針は決まった。
地下6階の玄室をエレベーターから階段まで往復し、少しずつ経験値を稼いでいくことにしよう。
地下6階というだけあり経験値は全体的に高い。ひとりあたり10,000を超えることすらあるくらい。
とはいえ敵の攻撃も熾烈で、先ほど挙げた「ソーサラー」や「ウォーロック」の魔法攻撃は強烈。
またちらほらドロップで良い物が落ちるようになってきており、Lv7のキョウカでは鑑定できなくなっているものもちらほら。
ユマがLv13になったら転職させるのでもう少しの辛抱だ。
ユマが一足先にLv13に。Lv7僧侶呪文を覚えたところで真っ先にビショップに転職。もうちょっと経験を積ませたらキョウカはお役御免だな。
20000ゴールド貯まっているので、ここで経験値入手を+33%する「祝福のアンク」を購入して持たせることにした。
少しでも早く追いついて欲しいところ。ある程度追いついたらロードでレベルアップが遅いフウカに持ち替えよう。
その後遅れてナオがLv13に。流石知恵27と言うべきか、一発でLv7呪文をコンプリートしてみせた。
途中でいろいろなアイテムを拾っているのだが、特に面白いと思ったのがこれ、「マジックシールド」。
高い呪文抵抗を持つ上に魔法職装備可能という珍しい盾だが、歩くとMP減少という重いデメリットが課されている。
……と思いきや、「呪文抵抗+○%」は装備しなくても機能するのに対し、「ブレスダメージ緩和」「歩くとMP減少」は装備しないと機能しない。つまり呪文抵抗率を確保するだけなら装備する必要はないのだ。
とりあえずHPが低く呪文攻撃が怖いナオに持たせておく。盾枠は魔導書系統の方がいいので、誤装備する危険性が低いのもポイントが高い。
ユマがLv10になった。とりあえずは大丈夫だろう。
「祝福のアンク」をフウカに渡す。しかし聖騎士装備一式にアンクまで掛けているとか本当に聖騎士の鑑のような装備だ。
地下6階、落とし穴から探索!
いよいよ腹を括り、地下5階のシュートを落ちる。
……が、近道になると推測していた水路の水流がベルトコンベア動力室のスイッチでは消えていないことが発覚。結局地下5階で数戦しなければシュートのポイントまで辿り着けない。
とはいえ呪文封印されるよりはマシなので腹を括って進んで行く。
シュートから落ちる。座標を確認しつつ、慎重に南に進む。
そして先ほどの呪文封印マスと道が繋がっていることが判明! 推測は正しかった。
呪文封印マスから東にも道が繋がっているのが不安だが……他を全て探索し終えてからここを東に進むことにしよう。
途中で「ロングソード・プラス」を入手。「プラス」を名乗るだけあって凄まじい攻撃力で力のマイナス補正も小さめ。
フウカは「聖騎士の剣」卒業だな。地下2階の詐欺やら様々なトラブルに見舞われたが、長く頑張ってくれたと思う。
どの部屋も規格が統一されていて全く無個性な部屋ばかり。
首を傾げながら探索していると、ある部屋から人の気配がした。
その部屋は牢獄のようで、奥にはひとりの老人が鎖に繋がれていた。
フウカが老人に話しかけると、老人が顔を上げて答えた。
「来客かね……久しいな。
ここはかつての王立地下牢獄。
いや、かつてと言ったが、今でもその役割は変わってはいない。
いつの世でも不正を犯した者には罰が必要だ。
しかしながら、わしがここに入れられてから、新たに投獄された者はひとりも居ない。
地上の様子は分からんが、天国のようになっているか、地獄のようになっているかのどちらかだろうな」
フウカたちは地上、そしてこれまで歩んできた地下迷宮の道のりを思い出す。
地上は繁栄を謳歌しているが、一方で規範の欠如による腐敗が着実に始まっており、地下迷宮は今まで通ってきた通りである。
地獄のような地下の状態が、いつ地上に波及してもおかしくない。
「――まあ、そんな話をしても仕方ないかな。
……そうだ、ワシの半生を描いた小説をこの独房で執筆したんじゃ。
記念に持って行かんか」
老人が本を手渡してくる。しかしその本を開くと全くの空白だ。
フウカは首を傾げながらこれはどういうことかと老人に問う。
「どうじゃ、その本の通りワシの人生は真っ白で何もなかった……。
だが真っ白であれば、まだ別の何かになれる可能性は残っている……そう信じたいわい。
まあ、いらないのならば、日記を書くなり迷宮のマッピングをするなり、好きなように使えばええよ……」
そういって老人は黙り込んでしまった。これ以上有用な情報は得られそうにない。
諦めてフウカたちはここを立ち去ることにした。
老人のいた牢獄を出て、最後の玄室戦闘で「加護の護符」を入手。「死体を保護」と「岩からの帰還」という全滅時に備えた効果が付与されている。とりあえず誰かに装備させておこう。
進むと地下7階への階段を見つけた。一旦降りて座標を記録し、地上に帰還。
「空白の本」の謎
「――本当にただの空白の本ね。魔力を投影して地図を表示することくらいはできるかしら」
《空白の本》を開いてユマが呟いた。しかし、それに対してカナヤが疑問の声を掛ける。
「でもさ、地上でも売ってる《魔法のペン》。あれがあればこんな本を使わなくても地図を表示することができるよ。しかもたったの20ゴールド」
「確かにその通りね」
結局あの階層に行ったのは無駄足だったのだろうか? わからないが、この本に本当に何の意味もないとは思えない。
――真っ白であれば、まだ別の何かになれる可能性は残っている――
きっとこの本には何かの意味があるはずだ。そう信じて、ひとまずアイテムボックスに入れておくことにした。
――そういえば商店の《魔法のペン》、なぜアイテムカテゴリではなく「その他防具」のカテゴリなのだろう? 重ね持ちを出来なくするためだと思っていたが……。
疑問を抱えつつ、地下6階はマッピング未完了の状態だが一旦攻略終了。
次回は地下7階。直接テレポーテーションで飛び込む方が楽そうだ。