Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

ウィザードリィ外伝 五つの試練:『聖者の経典』プレイ記録その7

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『聖者の経典』タイトル画面

いよいよ最終階層、地下8階。
最後の謎解きのネタバレを含みます。自分で解きたい方は要注意。

シナリオ詳細はその1の記事をご参照ください。

tea-wind.hatenablog.com

*おしらせ*
マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・呪文名はいわゆる「トゥルーワード」に変更は *しません*
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。

地下8階『聖者の経典』

そろそろ前列の麻痺が怖いので、「麻痺の護符」をアキとマナカにも持たせる。フウカは元々聖騎士シリーズでカバー済みだ。
一番怖いのは首切りなのだが、残念ながら店売りの装備品には即死耐性持ちの防具は「聖騎士の鎧」しかないので諦める。

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物騒過ぎる文言

さて、地下8階の探索に入る。
エレベータールームには「死を恐れるな 死でなく霊となれ」という意味深な文言が刻まれている。
旧公式や五つの試練Wiki等で散々言及されている強制全滅イベントを指しているものだと思われるのだが、一方で「全滅イベントは必須ではない」というコメントもあってややこしい。いずれにせよ、自分で推理するほかないようだ。

エレベータールームからは四方に部屋が繋がっている。
ひとまず全ての扉を開けてみたが、南と西は同じ大部屋に繋がっており、実質的にここからの道のりは3択と言うことになるようだ。
ひとまず東から先に進めるが、南西、北東、南東にそれぞれ扉が配置されている。

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魔力で封じられたヤバげな扉

南の扉は「強大な魔力に妨げられて先に進むことができない」らしい。ひとまず後回しか……。
そして北東の扉は座標記録済みの地下7階への階段が配置されている。実質行けるのは南東の扉だけか。

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ほぼ全域がダークゾーン!

探索を進めながら座標確認のために「ウィザードアイ」を唱えて気づいたが、この階層はほとんどがダークゾーンで構成されているらしい。
誇りのアンク」のダークゾーン無効効果がなければまともに探索できないところだったというわけだ。
まあガチのWizフリークなら易々とやってのけるのだろうが(実際旧公式のコメントにそういう書き込みがあった……)、わたしには無理なので存分に世話になることにする。

南東部の探索中、意味ありげなメッセージを見つけた。

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こんな色のマグマがあってたまるか

壁から灼熱のマグマが噴き出している。危険なので下がった方が良さそうだ。

……その割には壁を調べても特に何もない。もちろん壁に触ってもダメージを喰らうようなこともない。
首を傾げはしたが、とりあえず記録だけして他の箇所の探索に戻る。

マップ構成は少なくとも南半分は左右対称になっているようだが、西側の上記の「灼熱のマグマ」に相当する座標には特に何もなかった。
そうこういいつつエレベーターの西側まで一周。北方面に行く扉は無視しているが、そちらが正解ルートのようだ。
エレベーターの北側の扉の先は特にどこにも繋がっておらず、玄室エンカが4つ配置されているのみ。稼ぎはここでやるのが良さそうだ。

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おなじみの群青の悪魔。しかし魔法障壁と麻痺耐性があればそんなに怖くない

ついに「グレーターデーモン」が出てきたりと敵の出現は苛烈になってきてはいるが、そもそも玄室エンカの配置数が少ない上にどうも徘徊エンカが存在しないようで、少ない戦闘数と割り切れば安定して戦えている。
カナヤには「魔法障壁の巻物」を満載しているし、たまにいる首切り持ちの敵以外はそこまで恐れる必要はなさそうである。

1戦1戦自体は厳しくないが、やはり攻撃力の不足で戦闘が長引くのが大変。新しい武器を手に入れるか、あるいはLv15まで上げて攻撃回数を増加させたいところだ。
ここでちょっと稼ぎに入ることにする。

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怒濤の忍者用装備ドロップ。素があまり強くないからか優遇されてますね

スゴイ勢いで忍者用装備が手に入る。「ハイマスターチェイン」やら「コーンヘッド」やら……。
キャラメイクをやり直して善の忍者カナヤを作りたくなる程度には魅力的だが、このレベルまで育て直すのは相当に骨が折れそうだ……。

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ねんがんの カシナートのつるぎを てにいれたぞ!!

そして遂に現れた、「カシナートの剣」! 最大攻撃回数+1がひたすら輝く。
とはいえいつものイメージのような極端に安定性が高い武器という特性は持っていないようで、AC補正も+3とかなり大きめ。盾とセットで扱うべきか。

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上位版の刀「銘刀」入手!

Lv12のユマでもちょこちょこ識別不能なアイテムが出てくるが、そういうアイテムは得てして期待大というもの。
そして「銘刀」なんて出てきたものだから狂喜乱舞。サブ武器を「マインゴーシュ」にして防御面も確保すれば万全だ。
Lv15になって攻撃回数が4回になれば鬼のような強さを発揮してくれることだろう。

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何がV字なのか分からないが性能がヤバいことはわかる

他にもおなじみの「手裏剣」やビショップ専用のルーン「V字のルーン」などちらほら強烈なアイテムが手に入っている。V字のルーンは「ワードオブカース」に強烈な補正が入るのが強そうだ。
問題はビショップなのにアイテム枠がギチギチになることだが……。「僧侶の法衣」を諦めるか。このレベル帯になると「呪いを解く」も全然成功しなくなってきているし最初から考えなくても良さそう。

……「手裏剣」のドロップ率が異常に高い。Lv13でもまだ鑑定不可なので困る。鑑定できるようになると1個10,000ゴールドなので非常に助かりそうなのだが。

経験値+33%の「祝福のアンク」もちらほら落ちる。重複装備有効なので、早くレベルを上げたいキャラには優先して装備している。

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銘刀二刀流!

銘刀」のサブ武器版の「銘刀[脇差]」を手に入れた。マナカの攻撃性能がググーンとアップだ!

そうこうしているうちに前列の3人がLv15になった。
「祝福のアンク」はとりあえず不要になったのでアイテムボックスに入れ、空いた枠に耐性アクセサリを詰め込んでいく。
全員が麻痺耐性を揃えられたのは結構大きい。後列は更に先制攻撃時に動けるように「魔法障壁の巻物」をフルで詰め込む。これで地下8階の探索はそんなに怖くないと思いたい。不意の首切りだけは困るが……。

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「方眼紙マッピング」の機能で平行移動したマップ。
十字架状の構造が最後に残っているのが確認できる。

さしたる苦労もなくマップ北部の探索を終え、いよいよマップ北西部端の扉を残すのみとなった。
マップ四隅にループしているので非常に分かりづらいが、ここに十字架状の祠が配置されている。

「いよいよここが最後だね……」
「心して行くわよ!」
「おう!」

建物の中に入ると天井と床のグラフィックが消え、それと同時に呪文封印が掛かった!

「明らかに雰囲気が異なる空間だ……!」

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ついに伝説の「聖典」を見つけた!

慎重に進んで行くと、古びた小さな台座の上に、幾何学的な模様の描かれた書物が置かれているのを見つけた。
書物はうっすらと光を帯び、狭い部屋の中で幻想的な輝きを放っている。

これが伝説の聖典……

フウカはただならぬ存在感を放つ本を手に呟く。
じっくりと読んでみたいが、今はひとまず祠の内部の探索を再開する。

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先ほど壁から吹き出していたマグマの正体

部屋の奥には異様な熱気が放たれている門があった。
門の先には、おぞましい色をした地獄のマグマが吹き上がっている。
前方に足を踏み出せば、間違いなくぬこととなるだろう……

門から慌てて離れる。これが噂の強制全滅イベントか……。

ある部屋の中には本を2冊置ける程度の小さな台座があった。選択肢が出たが、特段何かが起こるわけではないようだ。
とりあえずここを出れば聖典を持ち帰って任務完了だ――そう思った矢先、どこかから声が響く。

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謎の声。まさか伝説の聖者のものだろうか。

「究極の智の聖典は真の聖者たる者に与えられる。
 死によってその霊を昇華させたもののみが、聖者への道を歩むことができるのだ。
 汝が生きて地上に帰ることを望むならば、聖典を置いて立ち去れ」

声が止み、辺りを見回しても誰もいなかったので目の前の扉を開こうとしたが、
不思議な力で封印されており、どうやっても開くことができない。

「おいおい、ここまで来て諦めて置いて帰れって言うのかよ!」

アキが苛立ち紛れに声を張り上げるが、返答はない。

諦めて声の指示通りに祭壇へ聖典を戻すと、何事もなかったかのように扉が開いた。
聖典を持ち帰ることは出来なかった……。

祠を出ると呪文封印が解除された。
諦めて地上に戻る。ここまでに得たヒントを元に、また作戦会議だ。

酒場『雛鳥』にて――聖典を持ち帰るには――

ちくしょう! あそこまで辿り着いて……!

酒を飲みながらアキが怒りを露わにする。

「あのテレーゼ教会の教祖を生かしておくべきだったか……」

フウカが後悔したようにぼやく。命を捨てたものこそが聖者となる権利を持つというのであれば、なるほど彼の言うとおりだったのだ。

「いや、でも彼はそもそも『聖典には頼らない』って言い切っていたわよね」
「いずれにせよ、彼が伝説通りの"聖者"となることは不可能だったんでしょうね」

となると、やはり自分たちが聖典を持ち帰るほかない。ユマとナオがため息をつく。
カナヤが地図を眺めながら呟く。

「あの地獄のマグマの座標。一つ北に、あの建物の外からマグマが噴き出している場所があったよね。
 恐らく、あのマグマに飲まれた死体があそこから排出される仕組みなんじゃないかな。聖典を持ったままの、ね」

その言葉で何を言おうとしているかわかってしまったマナカは震えた声を上げた。

「お、おい、カナヤ、アタシたちの誰かが……その――」

「聖者となるための"生け贄"になるしかない、ってことだろうね」

冷静なカナヤに対して、アキが怒鳴り返した。

「冗談じゃねぇ! ここに来て誰かひとりを見捨てろだって!?」

「今ある情報をまとめる限りでは、それ以外は……」

「あとは……」

フウカは《空白の本》を取り出した。地下6階の老人が渡してくれた本だ。

「あの建物の中には机になりそうな台座があった。もしかしたら"聖典"そのものを持ち帰ることは出来なくても、この本に書き写すことはできるかもしれない

「それが唯一の可能性だね。それがダメなら――」

フウカが顔を上げて頷いた。

「わたしがその生け贄となろう。最悪、誰かが"セブンスブーン"で生き返らせてくれれば――」

「そんな、ダメです!」

ナオがフウカにすがりついた。

「せっかく得た命を、また自ら捨てるようなこと……!」

「わかってるよ。必ず方法はある。そう信じて、もう一度あの聖典の場所に向かおう」

フウカの腹は決まっているようだ。今一度、聖典のある場所を目指し、フウカたちは迷宮に潜っていった。

聖者の教えを持ち帰る方法

改めて聖者の祠に「空白の本」を持ち込んでみたが、やはり何も起こらない。
やはり誰かが生け贄になるしかないのだろうか――そう途方に暮れるフウカ一行だったが、カナヤが何かに気づいたように声を上げた。

「よく考えれば――僕たち、何も書くものを持ってきていないじゃないか

「あ」

そうだ、よく考えれば「本」だけ持ってきても何の意味もないのだ。
写本をするのだから当然筆記用具が必要だ。あまりにも間が抜けていた。

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地下8階で狩り中にもわんさか出てきた「魔法のペン」

そして、この迷宮はしつこいくらいに魔物が「魔法のペン」を落とす。なんと地下1階からこの地下8階まで、全ての階層の敵がドロップするのだ。
そのくせ全職装備不可能の装備品扱いなので重ね持ちもできない。売ってもたったの4ゴールド。やがて邪魔だからと真っ先に捨てていたものだ。
なんでこんなに「魔法のペン」が大量に手に入るのか……ただのハズレ枠というわけではなかったのかもしれない

あまりにもアホなオチが付いたところで、「魔法のペン」を買ってきて再突入。
持っていた空白の本に、聖典の内容をペンで写し取った。
そのペンはその名の通り魔法のようにするすると動き、まさにこの時のために存在していたかのように聖典を書写していく

「――できた!」

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「究極の智の写本」が完成した!

長時間にわたる書写の末、ついに「究極の智の写本」が完成した。

祈るように聖典を台座に置いて扉の封印を解除し、フウカたちは祠を脱出した。

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写本は没収されなかった!

――成功だ! 写本はまだ、この手元にある!

この写本からは聖典から発せられたような神秘的な力は感じなかったが、
その中に書き込まれた聖者の教えは、間違いなく同一のものであろう。

エンディング

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エンディング画面

地上に戻り、フウカたちは王城に向かい、経緯を説明した上で「究極の智の写本」を献上した。

王は聖典の写本を受け取ると、学者たちを呼び集めて内容を吟味した。
写本であってもその教えは本物であると確認した王は、フウカたちの労をねぎらい、こう言った。

まぎれもなく究極の智の経典なり
 万民がこの聖なる教えを身につけたならば、この国は今後も繁栄を続けるであろう。
 途方もない時間と労力が必要であろうが、その際には諸君にも是非協力して貰いたい。
 そのために諸君には人々の規範たる者として称号を授けよう

フウカたちは謹んで称号を受け取り、まず地下で苦しんでいる人々の救済を奏上した。
王は救済を約束し、この国を未来に向け、よりよいものとしていくと宣言した――。

――――

「この国の未来は良いものになるのかしらね」

「さあな。確かに善悪の規範は確立されるかもしれんが、結局は人々の行動次第だろ」

ユマとアキが国の将来を疑問視する。

「アタシたちに大層な称号を与えられてもねぇ……」

「僕たちは結局、地下の人々の有様を記録して、例の『聖典』を写本してきただけに過ぎないよ」

マナカとカナヤも自分たちの身に余る栄誉に困惑しているようだ。

「……結局、その地下の有様を『良くないこと』と見なせるだけの善悪の規範すらもこの国から失われていた、そういうことなんでしょうね」

「そういうことなのかな……」

ナオとフウカが地下の有様を振り返る。そしてフウカがこう続けた。

「わたしたちはその身を捨てて『聖者』となることを諦めた、ただの凡百の人間に過ぎない。
 だけど、例えひとりの絶対的な聖者がいたところで、人々の心が良い方向に向かうかは、結局人それぞれなんだと思う」

「あのマグマに飛び込んで聖者になれって言われても、それは正気じゃないと思いましたものね……」

わたしたちが救えるのは目の前の人間だけだよ。でもそれを繰り返せば、世界は少しずつでも良くなっていく。そう信じたい」

写本と共に提出してきた「深淵の迷宮」の詳細な記録。
それがこの国を少しでもよくしてくれることを祈り、フウカたちはひとときの休息を過ごすのだった……。

迷宮の最深部にて

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and more......

――どこからともなく声が聞こえる――

「この先は、この世界とは異なる次元。
そこにあるのは暗黒の時代の災厄なり――」

新たな冒険が、フウカたちを誘う――

完走した感想

いやー、難しいシナリオでしたね。
序盤の資金繰りが鬼のように厳しく、そんなタイミングで死者を続出させたものだからとにかく足踏みを強いられました。
逆にあまり死者を出さずに済むようになった地下3階以降は急にすんなりと進めるようになった感じでした。それもこれもロード専用装備の「聖騎士」シリーズを揃えて耐性を完備したからですが……。

資金繰りが厳しいこと自体は悪いことじゃないです。実際、店売りのアイテムとの資金バランスはとても良く取られていた印象です
この階層の資金バランスなら頑張って稼げばあの装備に手が届く……といった、RPGではおなじみですがWizとしてはちょっと珍しい感覚を味わうことが出来ました。

しかし、教会での蘇生費用だけは本当にバランス度外視としか思えないほどの暴利で本当にキツかったです。
恐らく蘇生費用をデフォルトから変更していない(あるいはエディタの仕様でそもそも変更できない?)のでしょう。ここだけはちょっと惜しまれる感じでした。

地下8階の上記の「聖典」を巡る謎解きは、ゲーム内のメッセージ等を見る限りでは、誰かを死なせて「聖典」を直接持ち帰る方が正規の解き方なのではないかなぁと感じました。
十中八九通るエレベーターのメッセージを始め、ヒントの出し方的にもあからさまにそちらに誘導するようになっており、むしろ今回の「写本」ルートの方がヒントが曖昧で分かりづらくなっています
上記ではあっさり解いているように見えますが実際はかなり頭を悩ませ、地下8階にもかかわらず頻繁にドロップアイテムに「魔法のペン」が出るところでようやくピンと来ました。

さて、今回で完結というわけではなく、地下8階の封じられていた扉が称号獲得によって開きます
次回からはその先にある隠しダンジョンの攻略を目指していきたいと思います。

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地下8階のマップ。ほぼ全域がダークゾーン。