クリア後ダンジョンの第1層に挑戦。
シナリオ詳細はその1の記事をご参照ください。
*おしらせ*
・マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・呪文名はいわゆる「トゥルーワード」に変更は *しません*
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。
「暗黒の時代」
「深淵の迷宮」の地下8階にあった封印された扉がついに開いた。
扉の中ではどこからともなく声が聞こえる。
「この先は、この世界とは異なる次元。
そこにあるのは暗黒の時代の災厄なり」
フウカたちは顔を見合わせ、一歩脚を踏み出す。
何もない空間に突如、青い光の扉が現れた!
――光の扉を潜ると、上空に空が広がった。
先ほどまでは地下奥深くの迷宮だったはずだが、次元そのものを飛び越えたためだろうか。
部屋の中には1,000ゴールドで利用できる回復の泉と、どういうわけか城にあるものと中身が繋がっているアイテムボックスがあった。ある程度はこの階層で直接態勢を整えることも可能らしい。
あらかじめ巻物類を買い込んでおいて長期戦というのも不可能ではなさそうだ。もっともMP回復がないので限度はあるようだが……。
最初の部屋を出ると、隣の看板には「これより北西『領主の城と町』」と書かれている。
更に目の前の小屋に入ると、またもやどこからともなく声が聞こえてきた。
「ここは汝が住まう世界とは異なる次元。
3人の魔王により歪められた暗黒の時代」
ちょっとした言葉解説
この階層は「暗黒の時代」と名付けられている。
「暗黒の時代」というのは本シナリオの元ネタであるところの『Ultima』シリーズの1~3作目の時代を表す言葉だ。
わたし自身未プレイなのであくまで伝聞に過ぎないことを了解して欲しいが、『Ultima』は第1作にてソーサリアの領主ロード・ブリティッシュが異世界(つまり我々の現実世界)に住む主人公を勇者として召喚したところから全てが始まる。
この時代のソーサリアは邪悪な魔法使いモンデインの災厄により荒廃の一途を辿っており、モンデインを倒すための勇者を必要としていた。
モンデインを倒した主人公は現実世界に戻るも、モンデインの弟子であった女魔術師ミナクスが復讐のためにソーサリアを襲撃し、時空を超えた主人公の冒険により、ついにミナクスが打ち倒されたというのが『Ultima II』である。
『Ultima III』にて、ソーサリア大陸に炎に包まれた謎の島が出現し、モンデインとミナクスによって生み出されたと思しき謎の存在「EXODUS(エクソダス)」による災厄を取り除くべく、再び主人公が召喚された。
『III』は日本でもファミコンに移植されたので比較的知名度は高いらしい(評価はともかく)。
そしてこの3部作の時代を「暗黒の時代」と呼称しているというのが主なあらましである。
繰り返すがわたし自身は未プレイなので、誤りがあっても許して欲しい。
そして長い暗黒時代を乗り切ったソーサリアはロード・ブリティッシュに統一され「ブリタニア」と名付けられた。
ようやく訪れた平和を長く続くものとするため、人々の規範となるべき聖者――即ち「Avatar(アヴァタール)」を求め、主人公は聖者となる使命を負うというのが『Ultima IV』であり、「啓発の時代」の始まりである。
RPGとしても「ラスボスを倒す」という固定観念を打破した記念碑的作品であり、『Ultima』を特徴付ける自由度を決定づけた作品……らしい。
これこそが本作『聖者の経典』の直接的な元ネタとなった作品である。
日本で『Ultima』シリーズをプレイするのは英語が理解できないと難しいです。邦訳版は家庭用だと飛び飛びにしか出ておらず、国産PC版は言うまでもなく入手困難。
とりあえず知ってみたいという方は本シナリオ作者Hit氏のHP『Metal Page』のプレイレポートがオススメ。
領主の依頼
言葉の解説が終わったところで、『聖者の経典』の攻略に戻ろう。
この「暗黒の時代」の階層、どういうわけかマップが24x24に拡張されている。
同一のダンジョンでは階層の大きさは変わらないはずなので、文字通り別のダンジョンに直接飛ばされているのだろう。
出てくる敵も一新され、同時に出現するグループ数も更に増える。
ただ、これまでの敵とは本質的なレベルで強さが隔絶していたりするようなことはないため、表ダンジョンの延長上のさながら地下9階の感覚で戦えるようにはなっている。『泡いっぱいの日々を』のインフレぶりと比べると良心的だ。
ひとまず看板の指示通りマップ北西部へ向かう。
途中でショップなのか、50,000ゴールドで魔法のルーンだったり武器だったりを売って貰える人が2人いた。
魔法のルーンは多分十分な気がするので武器だけ見てみることに。
50,000ゴールド払うと店の中に飛ばされ、扉に品名が書かれている。「ダマスカスブレード」……片手剣はカシナートの剣があるなぁ。「青龍偃月刀」……刀は銘刀二刀流で足りている。
「ハンドガン」……ハンドガン!?
目を疑う武器銘だが、本シナリオだとビショップが銃器使いという独自の特性を与えられている。
購入してみたらやはり「マスケット」の上位版で、安定したダメージとなにを血迷ったか最低攻撃回数4回という逸品。
ビショップが後列アタッカーとして十分に活躍できるのが面白すぎる。
他の敵もちらほら見たことがないアイテムを落とす。「ミスリルチェイン」はAC-7の軽鎧で、盗賊カナヤにとってはようやくのまともな防具だ。これで前列に出ることも不可能ではなくなったが、今はやる必要はないか。
北東部の扉を開けていくと城のような構造のマップに行き着いた。
中には領主がいて、
「そなたを冒険者と見込んで頼みがある。
南の洞窟に巣くう悪魔を倒してきてはくれんか」
という依頼を出してきた。
扉の前に陣取っているが、恐らくこの依頼をこなさねば奥には入れて貰えないのだろう。
『Ultima』は王からクエストを出され、それをクリアすると報酬が貰えるというお約束の流れを初めて作り出したコンピュータRPGらしい。
その元祖が自ら『Ultima IV』でその流れを捨てるのだから面白い話である。
城の中の別の部屋では、鍵の掛かった扉の前で道化師が踊っていた。
「ホー! ここは宝物庫だよ!」
初期『Ultima』で王様の前で踊る道化師はお約束だった。そしてプレイヤーに殺されるのもお約束
城で出来ることはこれ以上ないようなので、スタート地点まで戻って南側の探索を始める。
悪魔退治
マップの南端で「巨大な岩が洞窟の入り口を塞いでいる」のを発見。
洞窟ということはこの先が例の悪魔がいる場所のようだが、ここを通る手段を見つけなければダメと言うことらしい。
洞窟から東に向かうと目の前には海が広がっていた。
岸の近くには大きな帆船が止まっており、その乗員であろう集団が船の周囲でたむろしているのが見える。
周囲のマス目は水場になっており、中に踏み込むことはできない……ように見えて南の端が空いていてマッピング出来るようになっている。北側も多分どこかから入れるのだろう。
船の入り口に近づくと「パイレーツ」に襲われた。もちろん大した敵ではなく一蹴。
船の中にはスイッチがあり、押すと轟音と共に激しい振動が船に伝わった。
船の横腹に備えられた大砲から鉄球が発射されたのだ。
鉄球は遙か西に向かって猛スピードで飛んでいった。
そして遠くの山の岩壁に当たり、大きな音を立てて岩が崩れるのが見えた。
これで西の洞窟を探索出来るだろう。
ただ多くのメンバーがレベルアップ可能だったので一旦撤退。
フウカがLv16となり「ヒールパーティー」などの僧侶Lv7呪文を習得。信仰心24は伊達ではなく一発コンプリート。
困ったときは「ワードオブカース」ぶっ放しも良いかもしれない。
改めて再突入し、南西の洞窟を探索。小部屋だらけでどこもかしこも玄室エンカ。稼ぎには良いかもしれない。
最奥部で洞窟の悪魔と戦闘!
「バルロン」「エンシェントプリースト」「リッチ」「ハリコン」が出現。
僧侶呪文使いと魔導師呪文使いがバランス良く組まれており、マジックスクリーンを張ってもブレイクスクリーンで消してきた上で全体魔法を浴びせてくるなかなかの強敵。
「ヒールパーティー」がなければ余裕で全滅してたと思います。
悪魔退治を城の領主に報告に行くと、
「よくぞ洞窟の悪魔を退治した!
褒美を与えよう。宝物庫の鍵を開けるがよい」
と言われた。領主の部屋の壁にはスイッチがあったのでそれを押し、宝物庫に行くと入り口の道化師がいなくなっていた。
宝物庫に入ると道化師が突然襲いかかってきた!
「ホー! 宝は渡さないよ!」
コイツ、まさか城主お抱えの道化師ではなく、宝物庫の扉が開くのを待っていた盗賊だったのか!?
グラフィックがグラフィックなので最大限の警戒をしたが、幸い首が飛ぶことなく撃破。
今のレベルでは判別出来ない「?印」をまとめて3つも落とした。これがこの城の宝だったのだろうか。
宝物庫の奥にもスイッチがあったのでとりあえず押したが、どこの仕掛けが動くのだろうか。
帰還して「?印」を商店で識別。各12,000ゴールドはなかなかの価格だ。
正体は「奇跡のルーン」「軍隊のルーン」「時計のルーン」だった。それぞれビショップ、僧侶、魔法使い専用のルーンで、+10以上の数字もちらほら見える強烈な属性強化効果が備わっているようだ。
残りの探索
さて、問題の悪魔は倒したがマップの東半分がほぼ埋まっていない。今度はそっちを埋めていくことにしよう。
東側はこれといった大きなイベントもなく、最奥部にスイッチがあるだけだった。
残っている鍵はスタート地点裏だけなので、恐らくそこが開くのだろう。
横にいた「姫」にはこんなことを言われた。
「3人の魔王は、1人を倒しても他の2人によって復活します。
3人を同時に倒すことができれば……」
この階層にはもうボスは居ないはず。だがこの階層の入り口でも「3人の魔王」の存在は示唆されていた。
恐らく次の階層には3体のボスが居て、「3人を同時に倒す」とは要するに1回の冒険で全て倒した状態にしなければならないということだろうか……。
まさかPT分割して文字通り同時に倒すなんてことはないだろう。
1戦だけならそこまで苦労しなくても、3戦となるとリソース切れ等も十分あり得る。最悪「セブンスブーン」のを使うことになるだろうから、ある程度レベルは上げておいた方がよさそうか。
スタート地点裏の3択扉の中央がやはり開いており、再び青い光の扉が現れた。
問答無用で裏ダンジョン第2の階層に飛ばされ、まさかの0歩エンカ!
メインダンジョンの地下8階に居た「グレーターデーモン」とは同名だがグラフィックが違う!
単体出現だったので問題なく勝てたが、当然のように「ニュークリアブラスト」をぶっ放してきた。「魔法障壁の巻物」が残ってなかったらどうなっていたことやら……。
すぐ隣の部屋から城に帰還できるようになっていたので、迷わず帰還。
さて、レベル上げにちょうどおあつらえ向きの敵として先ほど戦った「パイレーツ」たちがいる。
こいつら、呪文抵抗0%・耐性皆無・特殊行動一切なし、HPも14~140とこの階層にいるのが嘘のような弱さなのである。
経験値も1体あたりはそんなに多くない……が、そこは海賊。出るときはとんでもない数が出てくるので、ひとりあたりのEXPが4万を超えることも決して珍しくない。
この階層では間違いなく一番の稼ぎ相手と言えよう。代わりに宝箱は一切出ないのでアイテム集めにはならないが……。
ということで、次回までにある程度レベル上げをしておくということで今回はおしまい。
次回で裏ダンジョンクリア……まで行けるかなぁ。