Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

ヂョぢウス予感/DIODIUS -PREMONITION- プレイ感想

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ヂョぢウス予感 タイトル画面

前々回の

tea-wind.hatenablog.com

 に引き続きタマゴ豆腐さんからの刺客として送り込まれたこのゲーム。

『フルブラスト』が「思ってたほど酷くはない」という感想でしたが、本作は「思ってたより酷い」という結論に至りました。なんなのこのゲーム……。

本格的SAN値直葬STGSTGの楽しさが分からなくなる何か、人類の共通悪(コモン・エネミー)など様々な罵倒文句が脳内に浮かびますが、ほどほどに抑えて感想を書いていきたいと思います。

そしてこんな汚物ゲームをプレゼントしてくれやがりましたタマゴ豆腐さんに心の底からの呪詛感謝を。

……あと、読者の方に申し上げておきますがわたしは断じてクソゲーハンターではありません。ただプレゼントされたゲームをプレイもせずに放置するのはよろしくないだろうと思って命を削ったまでであります。
普段やってるゲームはどちらかっていうと名作ゲームばかりのはずです。信じて!

 さて、タイトルの時点でヤバそうな雰囲気を醸し出しているこのゲーム。
何故か日本語対応している始末ですが、作中のストーリーテキストを見る限り「Diodius」は固有名詞です。
というか「Diodius」でGoogle検索掛けてトップに出てくるのはこのゲームですなんでそんな単語を機械翻訳に放り込んだんだ……

しかもこのゲームの開発者は本作の日本語対応によほど自信があったのか、

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ゲーム画面。右下に堂々鎮座する「ヂョぢウス」。

ゲームのUI部分に堂々と「ヂョぢウス」と書いてあります。言語を英語に変えてもこの部分は変わりません

さて、せっかくゲーム画面を出したことですから、このゲームがどんなゲームか簡単に語っていくことにしましょう。
画面左下にある▲が自機です。当たり判定は翼の先っぽまで全体。デカいです。
上に居る連中が敵です。敵は基本的に真下にしか攻撃してきません。インベーダーかよ。
で、画面右側にいろいろUIが見えますが、上から順に説明していきましょう。

まず一番上。スコアです。敵と倒すと増えます。
その下にある「500/500」と書かれたゲージ。これはヒットポイント(以下HP)です。STGにあるまじきステータス。その下にある水色のゲージが経験値ゲージ
そしてその下がステータス欄。「レベル」というものが見えます。要するに敵を倒すとレベルアップして成長します。左右の攻撃・防衛はレベルによって成長します。えぇ……?(困惑)
その下の3つのゲージ。これはそれぞれ武器の残エネルギーを示しています。XInputコンでいう「A・B・X」の3つのボタンにそれぞれ武器を設定し、使い分けることが出来ます。
この画面だと「マイクロロケット」「フォトンブラスター」「パワーアローII」という武器を装備しているというわけですね。
ちなみにエネルギーを使い切るとリロードが必要なのですが、このリロードがバカみたいに長いです。なんなら3つ使い切って3つ全てリロード待ちとか普通にあります。
冗談抜きで敵を1体残してゲージ回復待ちをしてから次に行かないと攻撃手段を失って滅殺されることもザラです。
そしてその下。「現在の目標」、ストーリー上の目標が示されますが、どうでもいいです

つまり、このゲームはSTGというより、バトルシステムにSTGを採用したRPGと呼ぶ方が適切なゲームです。
そこで、このゲームのSteamでの紹介を引用してみましょう。

アチーブメント、クラウドセーブ、「XDモード」ニューゲーム+などの最新機能を備えたクラシックアーケード弾幕/シューティングゲームアクション!

冒険と挑戦に満ちたストーリーモード!

高度な武器ロック解除システム-100もの武器のロックを解除します!

クラシックでもないしアーケードでもないし弾幕でもないしアクションでもない。開発者は何を考えていたんだ?

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意味不明な会話たち

「冒険と挑戦に満ちたストーリーモード!」とありますが、上の画像の通り機械翻訳丸出しで意味不明です。むしろ機械翻訳抜きでも意味不明です
「冒険」と標榜するからには冒険らしい要素がなきゃおかしいのですが、一応マップ画面があります。マップ画面をご覧ください。

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マップ画面

これがマップ画面です。「秋田」とか「長野」とか何故か見覚えのある地名が出てくるのが特徴ですが、世界観もへったくれもない、本当に最低限地図っぽい雰囲気を出しているだけのマップです。
なおマップはもう1枚ありますが、背景が赤系統の色になっただけです。

ちなみにこのマップ画面、操作が非常にクソでして、十字キーの上下が機能しないので左右でひたすら巡回させる仕様です。場合によっては左のマスを選ぶのに右キーを押させられたり、その逆を強いられることもあります。死ねば良いのに。
プレイヤーがいるマス(上記画像だと真ん中)に×マークがみえるので、その隣のマスをAボタンで選択、スタートボタンで出撃します。

出撃するとさっきのゲーム画面に移り、しばらくスクロールした後「戦闘!」と表示されて敵が出現します。ランダムエンカウントっぽく見せていますが、実際は敵の配置は完全固定です。テンポが悪いだけだ!
各ステージごとに1回限り全画面ボムをぶっ放すことができます。雑魚は一掃できるので死にそうなら使った方が良いでしょう。
敵を全て突破するとステージクリアで、次のマスに移動します。自分のHPがゼロになったらゲームオーバーでマップに戻されます。ちなみにゲームオーバーになった場合は道中で得たスコアや経験値は持って帰れません
これを繰り返し、赤い「」を目指してストーリーを進める、赤い「!」をクリアしたら次の赤い「!」が出るのでそこを目指す、の繰り返しです。

お察しの通り全てがチープなゲームなのですが、一応ストーリーの区切りにボスみたいなものは出現します。
背景の数が妙に多く、世界観を表現しようと努力はしているのでしょうがそれにしても過剰なほどチープです。

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ボス……?

ボスは基本的に楽勝ペースのゲームなのですが、当たり判定が不明瞭でパワーアローなどの貫通武器がないとろくにダメージを与えられないこともザラです。

ちなみに一部の雑魚が過剰に凶悪です。例えば以下の画像。

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全部真下に5WAY撃ってやがります

これ、全部5WAY弾です。しかもこのゲームは自機狙いの概念が存在しないので、全て真下に撃ち下ろしています。そしてこのゲームの自機判定は翼の端から端まででバカみたいにデカいです。つまり詰み配置が平然と発生するのです。
HP制だから即死こそ免れますが、STGにあるまじき調整と言えます。画像では画面上に避難してますが、この状態で攻撃できる武器は限られます。「マイクロロケット」がその少ない1つ。ただリチャージが長いので凄く時間が掛かります。

 

さて、恐らく本作の目玉要素であると思われる「武器」。
開発者が「100もの武器のロックを解除します!」と豪語するくらいなので、その武器選択画面を見てみましょう。

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武器リスト

なるほど、膨大な量の武器が存在しているように見えます。
現在のプレイヤーのレベルと点線で結ばれた武器がアンロック条件となっており、スコアを消費することで武器を入手することが可能になっています。

なお、上記のチープなゲーム内容からお察しの通り、武器も使える物と全く使えない物が混ざっております。
特に初期装備の「初心者シールド」、いかにも被ダメを軽減してくれそうな名前をしていますがなんの効果もありません。そして画面でカーソルが合っているこの串刺しスパイク、機能こそしていますがリーチがあり得ないほど短いです。STG界最大の邪悪と断言して良い武器だと思います。
流石に全ての武器を試してはいませんしこんなゲームの武器をコンプリートしたいとも思わないのですが、他にも役に立たない武器はありそうです。

一応使える武器についても言及しておきますが、ほぼ中央のルートを直進していくと手に入る「マイクロロケット」「フォトンブラスター」「パワーアローII・III」が比較的扱いやすいです。つまり上記の画像の武器です。ちなみに初期装備の「パワーアローI」は攻撃力が低すぎるし当たり判定も狭すぎてろくに当たらないゴミです

もしもうちょっとわかりやすく順当にパワーアップ出来る武器がもっとあれば、面白みのある要素になっていただろうと思うのに惜しい限りです。

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XDモード

クリア後、いわゆる「強くてニューゲーム」である「XDモード」が遊べるようです。当然こんなゲームの2周目をやるわけがないのでこれで許してください(懇願)

 

総じて、現代にこんなゲームが存在するのかという感想に至らざるを得ない完成度の低さを誇るSTGです。

しかし「STG」としてではなく「バトルにSTGを採用したRPG」として見れば一応の体裁は保っています。そうみても理解困難なストーリー、チープすぎるキャラ立ち絵などツッコミどころは山のようにあるのですが……。

前々回のフルブラストの表現を引用するなら、100点満点で15点。当然赤点もののゲームでした。

改めまして、ギフトを贈っていただいたタマゴ豆腐さんにこの場を借りて感謝申し上げます。今度お礼参りに行くので覚悟の準備をしておいてください。