Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

横弾幕STG『Rolling Gunner(ローリングガンナー)』が面白いという話

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Rolling Gunnner OverPower タイトル画面

人類の命運はローリングガンナーである君の手腕にかかっている。

ローリングガンナー発進せよ、健闘を祈る

Nintendo Switchにて配信中の横スクロール型弾幕STGローリングガンナー』の紹介をします。
Nintendo Switchには数多くのSTGが発売されていますが、その中で『ネコネイビー』と並び最高峰の完成度を誇るのがこの『ローリングガンナー』。
元々はDL専売でしたが、最近ではパッケージ版の発売が実現し、更にアーケード版も稼働。もはや希少となってしまった新作STGとして存在感を発揮している作品です。

公式サイトはこちら。

rollinggunner.wixsite.com

ちなみにサウンド担当にZUNTATAのCOSIO氏が参加しており、実はコンポーザーに釣られて発売日に買ったゲームだったりします。
実際のゲーム部分はろくに前情報も得ていなかったのですが、ゲーム部分も文句なしの出来で大満足の作品でした。

本記事では後に配信されたDLC追加モードの「OverPower」も含めて紹介していきたいと思います。

前に後ろに、「ローリングガン」を操り戦場を制圧せよ!

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敵の出現は前から後ろから

本作は『デススマイルズ』などに代表される、横スクロール型の弾幕STGとなっております。
ゲームデザイン的には上下左右自由自在に操れるオプション「ローリングガン」を駆使して如何に画面全体を制圧するかと言うことに主軸が置かれていると言えます。

逆に敵を処理しきれないと前後同時攻撃で大ピンチです。幸いボムが強力だったりハイパー的なシステム「パワーアップ」があるので即終了ということはありませんが。
オートボムシステムはありますが、ボム全消費なので出来れば使わずに進めたいところです。
弾幕STGですから避けることも重要ですが、それよりも如何に敵を処理して追い詰められないようにするかというほうが重要なゲームですね。

「パワーアップ」等のシステムは概ね『デススマイルズ』と同じです。パワーアップ中に一定以上アイテムを回収すると更に「リミッター解除」が可能になり、もう1度弾消しを行うと共に更に自機がパワーアップします。
デススマイルズほど簡単ではありませんがパワーアップのリチャージ等のテクニックも使えるようになっています。

ここまで書くとめちゃくちゃ難しいんじゃないの?と思われるかもしれませんが、ゲームモードによって難易度が「ノービス」「カジュアル」「オリジナル」「エキスパート」の4段階に分かれており、下の方の難易度では敵弾が少なく弾速も控えめなため決して難しくはありません。

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同じようなシーンでもモードによって難易度の差は歴然

パターン性の強いゲームデザイン、幅広い難易度設定によりプレイヤーの努力がそのまま進歩に繋がる、優れたバランス調整であると言えます。
わたしはオリジナルモードまではクリアしましたが、最高難易度のエキスパートは流石に歯が立ちません(笑)

ローリングガンナーは更なる攻めへ。DLCモード「OverPower」

さて、後にDLCとして追加発売された新モード「OverPower」。
オリジナル版は「1レバー+3ボタン」とアーケードに準拠した操作体系となっていましたが、こちらはアーケードを最初から度外視した「2スティック+4ボタン」という驚きの操作体系が取られています。
これに伴い、自機の移動でローリングガンを操作していたオリジナル版とは異なり、自機の移動とは独立でローリングガン操作・ショットが行えるようになりました。攻略の自由度も激増しています。

驚くべきは操作体系だけではありません。そのゲームデザインにも驚くべき変化が加わっています。

ローリングガンに敵弾が当たると、その敵弾は消えるのです。

繰り返します。

ローリングガンに敵弾が当たると、その敵弾は消えるのです。

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絶望的に見える状況ですが、オプションが弾を消してくれるので死にません。

更に追加されたショットとして弾消し効果がある「バスタービーム」が追加されています。
追加とはいうものの基本的に自動で発射されるので、自動で進行方向の弾を消してくれるショットというほうが正確です。
これらの弾消し判定はパワーアップ状態・リミッター解除状態になると更に強化されます。

これはまさに弾幕STG界に降臨した『R-TYPE』のフォースに他なりません
最強の盾にして最強の矛。このローリングガンを自由自在に操ることが「OverPower」のキモというわけです。
敵弾に囲まれてどうしようもなくなった時、オプションを構えて突貫するのが安全とまで言えてしまう、圧倒的な防御性能を誇ります。

そしてスコア面でも単純に言えば弾を消せば消すほど稼げます。代わりに稼げば稼ぐほどランクが跳ね上がり、撃ち返し弾が飛んできたりと難易度も上昇していきます

他の変更点としては、ボンバーが廃止された代わりに自機に体力にあたる「プラズマシールド」が設定されています。このバリアがなくなった状態で被弾しない限りはミスになりません。
一見デススマイルズの体力制に見えますが、残機制もそのまま残っているため単純に被弾許容回数がオリジナル版の数倍に増えています。

これらの変更は、オリジナル版が『怒首領蜂大往生』だとしたらOverPowerは『怒首領蜂大復活』のようなゲームになっていると言えます。
もちろん難易度もOverPowerの方が低くなっており、こちらではわたしでもエキスパートモードのクリアを達成しています。

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エキスパートモードALLの達成の証。ただし真ボス出現条件は満たせませんでした。

公式曰く、「攻・避だったRolling Gunnerは攻・攻のOver Powerへと生まれ変わりました。

根幹は同じゲームですが、これほど大きなゲームデザインの変貌を遂げたことには驚きのひとことです。

総評――2つの「ローリングガンナー」、どちらも楽しいです

このゲームの開発はケイブを退社した社員が中心となったそうですが、ゲームデザイン全体にもケイブの血を感じます。

幅広い難易度設計、高難易度だけではない圧倒的な爽快感、大量に出現するアイテムによるスコア稼ぎの中毒性。

そして「難易度とパターン構築」に主眼を置いたオリジナル版、「爽快感とスコア稼ぎ」に主眼を置いたOverPower。
どちらも違った面白さがあり、優劣付けることは適切ではありません。

現在は両方が同梱されたパッケージ版も発売されています。Switchを所持しているシューターの皆さんは、是非手に取ってみてはいかがでしょうか。

d-mebius.com