『Wizardry』という有名なRPGがあります。
昔ながらの3DダンジョンRPGで、その金字塔の1つと言える非常に偉大な作品であります。
わたしも思いついたようにPS版『リルガミンサーガ』プレイしてはワードナをぶちのめしに行ったり、「村正」などのレアアイテムを求めて最下層のモンスターを虐殺したり（そして時々殺されたり）しています。
この手のダンジョンRPGは多くのフォロワーを産みました。近年で知名度が高いのはなんといっても『世界樹の迷宮』シリーズでしょう。
探索の醍醐味と高い難易度が特徴的な非常に高品質なWizフォロワーです。近年はDS系ハードが終焉したことでシリーズの存続が危ぶまれたりもしていますが……。
一方、本家『Wizardry』の方は本国アメリカの方では8作目まで発売されたあとに開発会社が倒産、版権が散逸してしまいました。今でも初期作「シナリオ#1～5」の版権の所在は不明らしく、原典の移植は望めない情勢となってしまっています。
一方で#6以降、および新作製作の版権はいろいろあって日本に渡り、現在に至るまで国産の外伝的な『ウィザードリィ』が数多く発売されました。
これから発売される『ウィザードリィ外伝 五つの試練』もその1つであり、2006年に発売された作品のSteam向けリメイク版となります。
かつてFC・SFCで原典の移植に携わっていたアスキー社が独自に製作した『ウィザードリィ外伝』シリーズを担当したスタッフが携わった、極めて保守的な作風の『ウィザードリィ』です。
この辺りの事情は4Gamerのインタビューが詳しいでしょう。
さて、この『五つの試練』最大の特徴はシナリオエディタが付属していることです。
開発者すら「これを導入したらもう続編は作れない」とまで言い切った要素で、今回のSteam版でも2006年のオリジナル版のシナリオがそのまま動かせるようになっているとされています。
既に数多くのユーザーによりシナリオが制作・投稿されています。いわば「ウィザードリィ・ツクール」であるということです。
わたしも動画サイト等でユーザーシナリオを数多く見ましたが、システム的に実装できないはずのランダムダンジョンを力業で実装しているシナリオがあったりとユーザーの創意工夫が光るものも多く存在しています。
もちろん開発側が用意したデフォルトシナリオも5本付属しています。というか本来はそっちがメインです。
わたしは2006年オリジナル版を未所持で、一応以前はDL販売等されていたもののそちらも終了。
Steamでの復活ということで、発売を非常に楽しみにしております。
わたしは作る側じゃなくて遊ぶ側になるかなぁ……。
