クリア後ダンジョンの第2層、探索編。
シナリオ詳細はその1の記事をご参照ください。
*おしらせ*
・マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・呪文名はいわゆる「トゥルーワード」に変更は *しません*
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。
パイレーツたちを根絶やしにしまくり、ユマがLv7魔法使い呪文を覚えるLv25まで育てた。
「祝福のアンク」は重複装備可能なので、育てたいキャラに優先して持たせれば育成も楽々。
フウカとマナカもLv25に、アキもLv30になったので物理攻撃も順当に強くなった。
カナヤも「連弩」の攻撃回数が8回にまでなったので侮れない強さに。
ひとまず十分だと思われる。これ以上の戦力をとなると強力な新アイテムが手に入るか、あるいは転職でもしなければ無理だ。
これで戦力不足でどうしようもないということになったら改めて検討することにしよう。
「伝説の時代」
裏ダンジョン第2階層の名称は「伝説の時代」。
『Ultima II』は時空を超えた冒険だと前回紹介したが、そのいくつかの時代の1つの名称が「伝説の時代」である。
数多の魔物と女魔術師ミナクスが潜む、決戦の地となる時代だった。今回はこの時代に3人の魔王が潜んでいるらしい。
前回、「暗黒の時代」の最奥部にて「姫」はこう語った。
「3人の魔王は、1人を倒しても他の2人によって復活します。
3人を同時に倒すことができれば……」
恐らく、3体の「魔王」を1度の冒険で全て倒さなければならないと言うことだと思われる。
とはいえ、マッピングのために事前に1度ずつは戦うことになるだろう。それぞれの特徴を把握して、連戦への戦略を考えることにしよう。
「暗黒の時代」から飛んできた部屋を出ると3択扉。とりあえず左から進んで行く。
なんと回転床が本シナリオ初登場。地形で方向を視認できるようなので比較的易しめのようだ。
更に行き止まりにダメージ床を仕込まれていたりと微妙にいやらしい構造をしている。ダメージ床の被ダメージを減らす「スワンプブーツ」なんて装備もあるけど、そんなにダメージ量は多くないのでマッピングだけして看過することに。
扉を潜らずに一通り回ったら入り口付近に戻ってきたので、ここから腹を括って扉を回っていくことにする。
最初のエンカウントで登場したのは「Lv25ファイター」と「Lv25メイジ」。……Lv25!?
実力の程も凄まじく、メイジこそマジックスクリーンで無力化するものの、ファイターの物理攻撃だけで普通に削られた。
正直なところ稼ぎすぎな気がしていたが、これくらいでちょうどよかったのか。
いろいろと扉を潜るが玄室エンカは意外と少ない。
思ったよりは易しいのか……と思ってある扉を潜ったら一方通行! これはマズい!
ひとまず扉を潜らずに慎重に……途中で回転床まで仕込まれているいやらしさ。幸いここも視認できる構造だったので比較的マシだった。
なんとか先ほどのエリアに戻る扉を見つけ、ルートに復帰。
敵が落とすアイテムもガンガンランクアップしている。
特に待望の「聖騎士」シリーズの上位版がどんどん出てきているのはテンションが上がる。
また僧侶・ロード専用の「聖槍」はほぼカシナートの剣の上位互換という強烈な性能で、悪魔族特効まで付いている隙のなさ。
また前回購入を見送った「青龍偃月刀」は攻撃力こそやや劣るがクリティカル効果付きの刀だった。強いといえば強いがAC+4がかなり痛いので諦め。
それなりに苦戦しつつも順調に部屋漁りをしていたが、部屋を出たところで風景が一変。ワープポイントだと!?
比較的探索難易度が低かった本シナリオ、ここに来ていよいよ本気を出してきたか!
しかも扉を潜らない範囲で歩いてみたが、どうやら扉を潜らずに元のルートに戻ることは不可能。
最悪の場合は「エヴァキュエート」を使用することも覚悟し、ひとまずワープ先の部屋から近い順に部屋を巡っていくことに。
ダメージ床があったりただの小部屋だったり……を繰り返しつつ、やがて南に道が続いている部屋を発見。
慎重に先に進んで行くと、入り口の3択扉の中央に戻ってきた! 生還だ!
リソース切れも近かったのでこのまま城下町に帰還。
再突入。
宝箱から「ガーブオブロード」入手! 鎧ではなくクローク装備になっている。
代わりに性能はやや抑えめだが、それでも3種族に特効があるのは非常に強そうだ。
第1の魔王
いよいよ魔王がいると思しき部屋に辿り着いた。
どこからともなく声が聞こえる。
「この先は魔王の間。
最強の力と無の心を持つ、恐怖の根源たる者なり」
あまり消耗していないし、今回は復活されても構わないので早速挑んでみる。
扉を潜ると、不意にあたりが暗くなり空間が歪み始めた。
それと同時に、強大な魔の力が光を放ちながら目の前に出現した!
「蛇の王」「始祖竜」「ドラゴンロードゾンビ」「ネクロマンサー」「ドラゴンゾンビ」と戦闘!
後列がどう見てもブレス地獄なのでフウカやマナカも参加して「ニュークリアブラスト」と「ワードオブカース」を連打してみることに。
幸い比較的簡単に後列は片付いたが、肝心の「蛇の王」が強い強い!
HPが馬鹿みたいに高い上首切り完備。幸いフウカがクリティカル耐性持ちなので全滅はなさそうだったが、マナカとカナヤの首が飛ばされてしまった。
魔王1体でこれだけ苦戦してるのにあと2戦あるとか本当に勘弁して欲しい。
しかし勝利した報酬は大きく、なんと「村正[脇差]」を入手! このシナリオも村正二刀流があるのか!
とりあえず育成不足は明らかなので、探索しながら装備集めとレベル上げをしていこう。
流石に2人死んでいる状態では探索できないので出口に向かう。帰還陣の手前で、
「再び周囲に邪悪な魔力が立ちこめた。魔王が復活したのであろう……」
というメッセージが流れた。やはり1回の探索で3魔王を全て倒さなければならないのだろう。
帰還して2人を蘇生。
「村正[脇差]」という名称だがメイン装備可能らしい。「銘刀」より明らかに強いのでとりあえずメイン装備しておくことにしよう。
今度はさっき戻ってきた3択扉の中央から。
スゴい面々とエンカウントして肝が冷え冷えになったが、宝箱から「ブラスター」なんてとんでもない武器が出てきて大爆笑。しかも馬鹿みたいに強い上に片手武器だ。
おかしなように見えるが至って正常。実は初期『Ultima』シリーズはバリバリのSFで、平然とスペースシャトルが出てきたり宇宙でのシューティングパートがあったりするゲームだったのである。
当然装備品も最上位になると「バキュームスーツ(宇宙服)」やら「リフレクトスーツ」やらが出てきたり、「ライトセイバー」のオマージュと思しき「ライトソード」なんてのも出てきたりしていた。
Wizardryも『Bane of the Cosmic Forge』以降SF色を強めていくことになるわけだが、Ultimaは最初の最初からSFだったのだ。『IV』以降は鳴りを潜めるが……。
第2の魔王
今度は別の魔王の部屋を見つけた。やはりどこからともなく声が聞こえる。
「この先は魔王の間。その暗黒の魔力により諸悪の元凶となりし者なり」
「暗黒の魔術師」「インキュバス」「阿修羅」「アークデビル」「バンパイアロード」「バンパイア」と戦闘。
後列の面々を見る限りブレス地獄の心配はなさそう。マジックスクリーンを掛けつつ物理戦と行こう。
バンパイアロードにマナカが1レベル下げられたりしながらも、「マジックスクリーン」さえ切らさなければ特に問題なく戦える。ただ「暗黒の魔術師」の耐久力が馬鹿みたいに高い……。
……ん? このシナリオはドレインはないって旧公式に書いてあったような……。まあいいか、多分コイツだけだろうし。
帰還。マナカのLvは25に。
そして地味に年齢も下がったのか13歳になっている。15歳のカナヤより年下に……。
「……姉さんが僕より小さくなってる」
「んふふ~。カナヤを見上げるってのも悪くないね」
「凄く違和感あるよ。このまま元に戻れないのかなぁ」
「……お兄ちゃん?」(上目遣い)
「……ちょっと可愛いかも」
マナカは若干レベルが遅れてしまったが、どうせあとで稼ぐので気にしない。
現状のレベルでは3魔王を1プレイで全て倒すのはまず無理だろうし。
その後またワープポイントを踏んだ上にそのタイミングでの玄室戦闘でナオが即死ブレスを食らい死亡。0ダメージで死ぬのはえげつない。
主火力を失った上に帰り道が分からない最悪の事態になったため「エヴァキュエート」を使用。幸いユマがレベルアップで即再習得してくれた。
その後、さっき話した「ライトソード」が本当に出てきた。
ACプラス補正も力マイナス補正も非常に小さく、その軽さがうかがえる強力な武器だ。攻撃力も高いし、とりあえずカシナートの剣と二刀流しておこう。
探索を進める。スタート地点の中央扉ルートは全てマッピングしたので次は右の扉ルート。
こちらは少し進むと特殊な扉があり、中に入ると「強大な魔力に妨げられて先に進むことができない」と表示された。恐らく3魔王を倒せばこの先に進めるようになるのだろう。
「死の指輪」を発見。ヒーリング-3が強烈だが持ち帰れば良い値段になるかも……とウキウキしながら帰還。
が、無情にもたったの10ゴールド! あまりに哀しい……。
第3の魔王
さて、中央扉ルートも途中に回転床やワープポイントがあったりしながらも魔王の部屋までやってきた。
「この先は魔王の間。時空を操る力を持ち、世界を混沌へと落とし入れし者なり」
「時空の魔女」「ブラックナイト」「デス」「ファーレンセラフ」「ロイヤルレディ」と戦闘!
時空の魔女の呪文攻撃は「マジックスクリーン」で防げるが、その横からデスが1体1体首を吹っ飛ばしてくるので困る。
アキとマナカがやられたところで「セブンスブーン」投入。無事「健康と復活」を引き当て復活し、そのまま長時間の戦闘になりつつもなんとか勝利。
ドロップはやはり優秀で、なんとメイン用の「村正」を入手! 待望の村正二刀流だ!
ひとまずの探索を終えて
さて、これで「伝説の時代」のマッピングは3魔王を撃破後のエリアのみとなった。
3魔王はここまでのプレイを見てわかるとおり、1戦ずつであれば十分勝負になる。
しかし3連続となるとどう考えても今のLv30前後のPTでは無理がある。アイテム集めも兼ねて稼いでいくしかない。
3戦中2戦が首切り持ち、残り1戦はドレイン持ちなので魔王戦そのものを稼ぎに使うのはリスキー過ぎる。
しかもこの期に及んでクリティカル耐性防具が「聖騎士の鎧」ただ1つという事態になってしまっており、フウカ以外はいつ誰の首が飛んでもおかしくない。
かくなる上は。
◆ ◆ ◆
「アキ、貴方ロードになりなさい」
ユマによる無情な宣告が下った。
「お、おい! 馬鹿なことを言うな! 俺はもうLv38なんだぞ!
レベルアップが速い下級職だからこその仕事ってものが……」
予想もしていなかった発言に狼狽するアキ。
「レベルは『祝福のアンク』で一気に稼げるから大丈夫だよ。わたしもいろいろ教えるし」
「《プロディジー》もどんどん使ってあげるから安心して鍛え直しなさい」
フウカも賛成し、僧侶呪文使いふたりによるフォローアップ体制も万全のようだ。
「ナオにお願いしてもよかったんだけど、ロードだと上位の『ルーン』を装備できないから肝心の呪文の殲滅力が下がっちゃうのよね。『ニュークリアブラスト』の使用回数も減っちゃうし」
「そういうことなんです。『マジックスクリーン』の効果もレベル依存ですから。あとあたし"人間"なんで信仰心で困りそうですし」
ユマとナオの間では既に話が付いていたようだ。
慌ててマナカとカナヤの方を振り返るが、兄妹――もとい姉弟もニヤニヤしながらこちらを見ていた。
「呪文を使うアキってのもかっこよさそうでいいよな。あ、アタシは村正二刀流があるから転職はお断りだよ」
「僕も"中立"だからロードにも忍者にもなれないね」
四面楚歌。逃げ場はない。ここにアキの未来は決定した。
「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ……」
この日、城下町には訓練場に連行される悲痛な男の叫びが響き渡ったという。
偶然にも今日が誕生日だったアキは、聖騎士シリーズ一式という誕生日プレゼントと引き換えにレベル1ロードとして再スタートを切るハメになったのだった。
今回はここまで。
次回までは稼ぎを終えたあとからになります。