Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

ウィザードリィ外伝 五つの試練:『聖者の経典』プレイ記録その10(完結)【クリア後】

f:id:Tea_Wind:20220123164115j:plain

『聖者の経典』タイトル画面

クリア後ダンジョンの第2層、決着編です。

シナリオ詳細はその1の記事をご参照ください。

tea-wind.hatenablog.com

*おしらせ*
マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・呪文名はいわゆる「トゥルーワード」に変更は *しません*
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。

稼ぎの結果

f:id:Tea_Wind:20220225204836j:plain
f:id:Tea_Wind:20220225204839j:plain
f:id:Tea_Wind:20220225204843j:plain
f:id:Tea_Wind:20220225204855j:plain
f:id:Tea_Wind:20220225204857j:plain
f:id:Tea_Wind:20220225204901j:plain
現時点でのメンバーのステータス紹介

稼ぎに稼いで、レベルは以下の通り。
フウカLv51 アキLv40 マナカLv50
カナヤLv77 ユマLv51 ナオLv62

平均レベルは約55.2。
インフレしている割には敵の呪文無効化率が全体的に低いため、ナオの魔法攻撃が非常に強力。この手のインフレでは最終的に魔法職は補助要員になってしまいがちなのだが、これは非常に嬉しい配慮。

f:id:Tea_Wind:20220226000608j:plain

英雄のルーン補正込みの「ニュークリアブラスト」の威力はヤバい

特に魔属性ダメージ+25の「英雄のルーン」を拾ってからはニュークリアブラストの威力が350オーバーという強烈な事態になっており、凄まじい火力になっている。

大量に持っている「魔力の杖」は「呪文力の回復」のSPを持つ。連戦でMPが切れそうなので使っていくとしよう。
またLvが一番高いカナヤには「プリズミックレイ」の効果がある「虹の光の巻物」を一緒に持たせてみた。レベル差が大きい場合は敵の呪文耐性を無視するらしい。

ロードの2人は「アーマーオブロード」を入手。「聖騎士の鎧」の上位版でこっちも即死耐性があるのが嬉しいところ。
他の上位防具も下位版の聖騎士シリーズの耐性を全て備えており、耐性を崩さずに高い防御力を確保することができる。
……しかし、「君主の聖衣」と「聖なる鎧」を両方用意するという発想には恐れ入った。

ほかにもいろいろなレアアイテムを入手している。
前回ちらっと触れた「リフレクトスーツ」なんかも実際に出てきた時には爆笑した。
詳細は省略。君の手で確かみてみろ!

3魔王との決戦

いよいよ3魔王に挑んでみよう。
考えた結果、挑む順番は蛇の王」「時空の魔女」「暗黒の魔術師の順番にした。元ネタ的に「3→2→1」の順番というわけだ。
この3魔王はいずれもAC-25と非常に低く、HPも最大1,400と異常な高さになっている

f:id:Tea_Wind:20220225205646j:plain

蛇の王ご一行。本人は首切り一筋という潔さだけど後列がブレスだらけ。

まずは「蛇の王」。
マナカの首が飛ぶ前に倒し切れれば勝ちだ。1戦目なのでいきなりセブンスブーンを切るのは勿体ない。

f:id:Tea_Wind:20220225205745j:plain

なんとかやられる前にやれたので助かった

後列の大半は強化ニュークリアブラストで簡単に沈んだ。あとは残った蛇の王をトータルテラーでACを上げ、殴り倒す。

しかし、「レデュースマジック」を食らってMPをごっそりと削られた。
迷わず「魔力の杖」のSPを使用。ただ「呪文力の回復」は全MPを回復するのではなく、現在習得している呪文の数にMPを設定する効果らしい。使っていないレベルのMPはむしろ減ってしまうようだ。
それでも大分助かることは間違いないが。

f:id:Tea_Wind:20220225210335j:plain

本人はあくまで前列に立ちはだかる壁、本当の魔王は後列の死神!

続いて「時空の魔女」。本人は呪文しか使ってこないので「マジックスクリーン」があれば全然怖くないのだが、後列に控える「デス」の首切りがとにかく危険
魔属性耐性持ちでニュークリアブラストを半減されるせいで微妙に硬い「ブラックナイト」も面倒で、デスまでなかなか攻撃が届かない。

f:id:Tea_Wind:20220225210702j:plain

魔王であっても魔法使いはその身1つならそんなに怖くない

幸いフウカばかり狙ってくれたため首が飛ばずに済み、勝利。

f:id:Tea_Wind:20220223174442j:plain

暗黒の魔術師と吸血鬼たち。
戦闘開始時のスクショを撮り忘れてたんで前回の初遭遇時のスクショを流用してます。

最後に「暗黒の魔術師」。
ブレスの心配がないので「マジックスクリーン」さえ「クリアマジック」で消されなければ一番楽な相手。このレベルならドレインもそんなに怖くないが、バンパイアロードはひたすらニュークリアブラストを連打していた。当たらないのに……。

f:id:Tea_Wind:20220225211016j:plain

全部マナカがトドメを持っていった。流石村正二刀流。

これで3魔王を撃破。念のため残りの魔力の杖でMPを回復し、マップの中央部へ。

「伝説の時代」の最深部

f:id:Tea_Wind:20220225211118j:plain
f:id:Tea_Wind:20220225211121j:plain
「レジェンドスミス」が女性な辺り元ネタは『Ultima』の仲間たちか。
ちなみに例の鍛冶屋はFC版『聖者への道』で何故か男性に変更されていたのは有名。

途中に幾つか見えない扉が仕込まれているが、出てくる敵は「レジェンドファイター」「レジェンドスミス」などと言った面々ばかり。
「レジェンド」の名に反して全然強くない。3魔王どころかこの階層に出てくるどの雑魚敵よりも弱い。
首を傾げながら奥に辿り着くと、どこからともなく不思議な声が聞こえた。

f:id:Tea_Wind:20220225211401j:plain

恐らく幾度も語りかけてきた謎の声
ちなみに元ネタ「Lord British」を含む異世界人は老化の速度が
Ultima世界の普通の人間の10分の1らしいです

「よくぞ3人の魔王を倒し我が元に来た。
 我は古の時代よりこの国を治める王なり。

 汝は3人の魔王を倒し、その力を我に示した。
 我は汝を真の英雄と認め、伝説の聖者の力を授けよう」

f:id:Tea_Wind:20220225211554j:plain

全身を聖者にふさわしい装備に固めたフウカ。

聖者のアンク」を手に入れた。

f:id:Tea_Wind:20220225211656j:plain

恐らく彼こそが真の「伝説の聖者」

「自動召喚」の能力を持っており、「聖者ルゥ」が自動召喚された。
恐らく彼こそが王国に伝わる、本物の「伝説の聖者」なのだろう。

そして最奥部には不気味なイベントマスが2つ。手前側は帰還出来るマスのようだ。

そして奥のマスに踏み込むと……

f:id:Tea_Wind:20220225211806j:plain

腕試しを持ちかけてくる王様。

「その力、試してみるか……?

え、マジで言ってるの?
一応選択肢は貰えたが、試しに戦ってみることに。

f:id:Tea_Wind:20220225211946j:plain

「伝説の黄金王」降臨!

「レジェンダリーキング」「キングスクラウン」「キングススタッフ」「キングスアミュレット」「道化師」と戦闘! 金ピカだな!
道化師の存在が浮きすぎているけど危険度は言うまでもないので即殴り倒す。

f:id:Tea_Wind:20220225212042j:plain

マナカの首がホームラン

が、早々にマナカの首が飛ばされた。流石にこれは厳しいので「セブンスブーン」を投入
なかなか「健康と復活」を引き当てられなかったせいで「呪文の効果を上げる」とか「魔法からの保護」とかも使用することに。結果的にかなり楽になったが、それでもキングススタッフがガンガン首を狙ってくるのでキツすぎる。
他パーツはキングスクラウンがブレス連打、キングスアミュレットが呪文連打のようだ。

3回ほど「健康と復活」を使わされたところでようやくキングススタッフ撃破。残りのパーツも撃破し、残りはレジェンダリーキング本体のみ。

が、異常なAC値が設定されているらしく、トータルテラーを当てても当てても打撃が通らない。そのくせ向こうの攻撃は10回ヒットで250前後のダメージをぶちこんでくるのでキッツい。

f:id:Tea_Wind:20220225212329j:plain

トドメは伝説の聖者が刺す!

トータルテラーを通算で20回程度当てたところでようやく打撃が通りだし、トドメは聖者ルゥに奪われてしまった
セブンスブーンを使ったのでかなり楽だったが、禁止したら多分今のレベルでもとても歯が立たない相手だったと思われる。

ドロップアイテムを鑑定して(ちなみに「真実のカリス」でした)キャンプを閉じたらまた「その力、試してみるか……?」と言われた。2度目は勘弁!

f:id:Tea_Wind:20220225212416j:plain

AC-80は頭がおかしい

帰還後、モンスター図鑑を確認したらパーツ共のACは-50、ボス本体は-80という狂気的な数値が設定されていた。
超雑にいえば対抗するためには前衛キャラはLv200程度が必要な計算になる。強すぎる!
アイテムコンプリートする勢いでひたすら稼いでいればいずれは届くかもしれないけれど。

ひとまずこれで「伝説の時代」でやるべきことは終えたはずだ。
城に戻って報告するとしよう。

王城にて――

f:id:Tea_Wind:20220225212526j:plain

クリア画面

フウカたちは異次元の暗黒、そして伝説の時代で起こった出来事を「聖者のアンク」と共に報告した。

『伝説の王、そして伝説の聖者の加護を受けし者よ!
 汝は次代の聖者としてこの国に永遠に名を残すであろう!』

王はそう言って、万民の集う祝祭の中、一行に伝説の聖者の称号を与えた
フウカたちに向けられた喝采や祝福はいつまでも止むことがなかった……。

 

祝祭の後、王は提出した「聖者のアンク」をフウカたちに再び渡した。

『これは汝らが持つべき、聖者の証である!』

f:id:Tea_Wind:20220225212622j:plain

クリアアイテムを再入手させてくれるのは嬉しい

ステータス画面に表示される称号アイコンに不自然な隙間があるが、これは恐らく1つめの称号が写本ルートと生け贄ルートの2つになっているからだと思われる。
別PTでもう片方のクリアアイテムを回収してくれば恐らく3つの称号が揃うのだろうが……そこまでする気にはならなかったのでここまでにする。

◆   ◆   ◆

「『伝説の聖者』の称号か……」

宿の一室。ベッドの上で「聖者のアンク」を手に持ったフウカが、ピンと来ない表情で呟いた。

「フウカさん、まだしっくり来ませんか?」

そんなフウカに横からナオが声を掛ける。

「フウカさんは立派な『聖騎士』じゃないですか。あたしから見たら、聖者様と同じようなものです」

「まあ、確かにそうなんだけど」

フウカはこの世界での思い出を回想していた。
女神に導かれこの世界に辿り着き、ナオを守るために奮闘し、幾度もの冒険を乗り越えてきた。思えば遠くまで来たものである。

「実感が湧かないんだよね。わたしは確かにずっと戦ってきたけれども、『聖者』にふさわしいことをしている気がしない」

「でもフウカさんは、いつだってみんなを助けてきたじゃないですか」

「……この前言ったけど、わたしはあくまで目の前の人間を助けようとしてきただけだよ。
 それに、確かにできるだけ善い人間であろうと努力はしている。
 だけど、多くの人々を導く、この『伝説の聖者』の称号にふさわしい人間だとは思えないんだよね」

「それでいいじゃないですか」

ナオが自信満々に言った。怪訝な顔をするフウカに対し、こう続けた。

「フウカさんはいつだっていい人であろうと努力している。それでいいんです。
 そうやってフウカさんが『いい人』として歩んできた道、その道を歩く人はきっと増えていきます。それはきっと『聖者様』への道なんです

「……そうかなぁ」

苦笑するフウカ。
自分に大衆を導く力などない。だけど、自分たちの行いを見てくれている人たちはきっといる

「今まで通り、やれる範囲で良いことをしていればいい。そう信じていきたい」

「そうです!」

ナオは笑顔で断言した。
――わたしはその笑顔のお陰でいつだって前を向いていられるんだ。

「――いい時間だね。おやすみ、ナオ」

「ふふふ、おやすみなさい、フウカさん」


いつか、一行にはまた新しい冒険が待っている。
だがそれまでのしばしの間、安息のひとときを過ごすのであった――

完走した感想・裏

表ダンジョン攻略時点での感想は「その7」をお読みください。

tea-wind.hatenablog.com

いやー、面白いシナリオでした。
表ダンジョンも含め、徹頭徹尾緻密なゲームバランスが組まれていて非常にやり応えがありました

裏ダンジョンはそれなりにインフレしていましたが、決して大味になりすぎない緊張感のあるバランスが最後まで保たれたのは見事です
特に敵の呪文無効化率が全体的に良心的で、魔法威力を強化する「ルーン」も強力なのでインフレの渦中にあっても魔法職が大活躍できるというのは非常に良いバランスだと思いました。

真の裏ボスはセブンスブーンに頼りっきりという有様でしたが、一応第2称号獲得にはあのボスの撃破は必須ではなくクリアアイテムを持ち帰れば良いだけのようなのでギリギリセーフということで……ダメ?

全体的には極めてロード優遇で、侍や忍者、そしてビショップも専用装備が非常に多いため上級職が総じて活躍出来るシナリオでした
下級職専用装備もあるにはありますが、上級職には及びません。専用のルーンが非常に強力な魔法使いはかなり優秀ですが。
またロード優遇ということで珍しく善PT有利のシナリオだったのではないかと思います。「聖者の経典」のタイトルにふさわしい作品でしたね。

 

裏ダン編では少なからず元ネタ解説を入れました。残念ながら現状日本語でプレイするのは困難な『Ultima』シリーズですが、原語版なら『GOG.com』というサイトで購入可能なようです。
自分も英語が読めなくはないので挑戦してみようかと思わなくはないのですが、今は積みゲーが多すぎてちょっと厳しいですね……。『Ultima』はストーリーが続いてるので1から順番にやらなきゃいけませんし。

何度も紹介してますが、作者Hit氏のHP『Metal Page』はUltimaWizardryのプレイレポートが満載で非常に読み応えがあります
こういうテキストでのプレイレポートは本当に好きなので、動画メディア全盛期の現代に負けずに生き残っていって欲しいなぁと思います。

本連載をお読み頂きありがとうございました。
次回は現時点では未定ですが、たくさん面白そうなシナリオがあるのでいずれやっていきたいと思います。