約1年後の2023年3月をもって、ニンテンドー3DSおよびWiiUの「ニンテンドーeショップ」のサービスが終了されると発表されました。
ということで今プレイするべき3DS・WiiUのDL専売ソフトは何かなと言うことを考えたときに、真っ先に思いついたのがこの『ポケットモンスター クリスタルバージョン』でした。
このクリスタル版は当時オリジナルのゲームボーイカラー版をプレイしていたのですが、オリジナル版との決定的な違いとして、無条件でアイツがゲットできます。
セレビィ。
オリジナル版当時、携帯電話回線を利用したオンラインサービスとして『モバイルアダプタGB』というものがありました。
残念ながらあまりに早すぎたサービスだったため成功したとは言い難く、わたしも当然携帯電話なんてもっていませんでしたから名前だけしか知らなかったサービスです。
しかしこのモバイルアダプタGBにて「ジーエスボール」が配布されたことがありまして、このジーエスボールのイベントをこなすことで「セレビィ」に会うことができたのです。
これが第2世代当時、セレビィを手に入れる唯一の正規手段でした。
このVC版クリスタルではこの「ジーエスボール」のイベントがデフォルト収録されており、プレイすれば必ずセレビィに会えるようになりました。
「ポケムーバー」経由で現行世代に持ち出すことも可能であり、VC版の大きな目玉となりました。
当時わたしは『モンハン』一色だったためVC配信当時は購入していませんでしたが、ショップ終了の報を受け、更に直前に『Pokemon LEGENDS アルセウス』をプレイしてポケモン熱が高まっていたこともあり、今やるべきだと思い購入に至りました。
ということで続きから今回のプレイの感想を書いていきたいと思います。
ポケモン「第2世代」の決定版
本作はポケットモンスターシリーズの実質的な第2作である『ポケットモンスター金・銀』のマイナーチェンジ版に当たる作品です。
第1作の舞台「カントー地方」の西側に位置する「ジョウト地方」を舞台に、主人公の冒険が繰り広げられます。
チコリータ・ヒノアラシ・ワニノコから1匹のポケモンを受け取った主人公は、ポケモンジム制覇とポケモンリーグのチャンピオンとなるべく冒険に出ます。
ちなみにチコリータを選ぶとマジで地獄です。チコリータ縛りRTAなんてジャンルが成立するくらいには……。
ちなみに本作はおなじみのオーキド博士が出てきたり、ロケット団の残党が暗躍していたりと前作の続編という色が強いです。
ジョウト編クリア後はカントー地方にも足を運ぶことができ、16個のジムバッジを集めることもできます。裏ボスの彼に挑むためには必須。
一方でシステム面では劇的な進歩を遂げており、何といっても時計システムが実装されたのが非常に大きいです。
時間帯によって出てくるポケモンが変わったり、曜日限定のイベントが発生したりとゲーム全般に影響を与える要素です。
実のところ内蔵電池の消耗の大きさという欠点もあったりしたのですが、ゲームの幅を大きく広げることに成功しています。
まあVC版は3DSの本体時計依存な上に時間変更への対策が全くされていないのでやりたい放題できるのですが。
今回は時間変更を駆使して時間限定曜日限定イベントをガンガン回収しながらプレイしました。そういう仕様なんだから当たり前だよなぁ?
メンバー紹介
レベルは初回殿堂入り時点の値です。
ラプラス
上述もしましたがフライデーナイトフィーバーことラプラス。
非常に優れた耐久力とそこそこの特攻、そして何よりありがたいのが自力で、しかもLv36という極めて早期にれいとうビームを覚えること。
もちろんなみのりも使えます。
本作のチャンピオンはドラゴン使いなのでこの点は非常にありがたく、他のこおりタイプがれいとうパンチやオーロラビームで我慢するか、それともスロットで5500枚貯めてふぶきのわざマシンを使うかになるなか、自力で高威力命中安定のこおりわざを覚えるのは極めて優秀です。
特に伝説の一角であり本作のパッケージポケモンを飾るスイクンはほぼ下位互換同然です。
間違いなくジョウト編クリアには最高の適性を持つポケモンであり、コイツがいるかいないかで四天王・チャンピオン戦の難易度は大きく変わるでしょう。
バクフーン
素早さも特攻も一級品の炎御三家バクフーン。
LEGENDSアルセウスでヒスイのすがたが追加されたりしましたが、こちらはもちろん原種です。
レベルアップで覚えるわざは極端に範囲が狭く、ほぼほのお技しか覚えない上にかえんほうしゃがLv60という洒落にならない欠点もあります。代わりにPP25のかえんぐるまがあるのでPP切れの心配はほとんどないのですが……。
今回はわざマシンでだいもんじとかみなりパンチ、じしんを補ってみました。
わざマシン依存度が高いのが欠点ですが、なんだかんだで優秀なアタッカーです。
スリーパー
とりあえずエスパー枠が1匹は欲しいなぁと悩んだ結果、ユンゲラーではなくスリーパーを選びました。
捕獲要員として「さいみんじゅつ」が欲しかったのと、環境上進化できないのでフーディンに出来ないことが理由でしたね。
特攻ではユンゲラーにすら大きく劣るため火力不足ですが、それでも金銀特有の三色パンチのわざマシンを使い分けることで攻撃範囲は広く、ラプラス・バクフーンのダブルエースに足りないところを的確に補ってくれました。
また当時は有効ターン数が長かった催眠もとても優秀で、捕獲要員として大活躍してくれました。
そして裏ボスのアイツ戦、抜群の特殊耐久力を駆使して敵の攻撃を耐え抜き、ヨクアタールと催眠術の力で見事6体全抜きを決めてくれました。相手のPT構成的にエスパーが通りやすかったとはいえ、見事期待に応える大活躍を決めてくれました。
スリーパー! 君は最高だゾッッッ!
スイクン
四天王戦で「そらをとぶ」枠が不要だったのでとりあえずお情けで入れた伝説のポケモン。
しかしどう足掻いてもラプラスの劣化であることは否めず、とりあえずワタルに見せつけるだけのために繰り出して無駄にフィニッシャーになりました。
ちなみにそらをとぶ枠はオニドリル→ドードリオ→ルギアと変遷しました。ルギアさんクリスタルだとレベルの都合上「エアロブラスト」を忘れてやがるのでまともな飛行技がないんですよね……。
「せいなるほのお」の代わりに「だいもんじ」を使えるホウオウはまだマシなんですが……。
秘伝要員たち
「たきのぼり」「うずしお」要員のギャラドス、「いあいぎり」「かいりき」要員のオオタチです。
実は金銀クリスタル当時のオオタチは「うずしお」を覚えなかったり、ラプラスが「たきのぼり」を覚えないことは今回初めて知りました。
おかげで1体で収まるはずの秘伝要員が2体になってしまうことに。まあ代わりに「あなをほる」とか「ずつき」を揃えられたので良いんですが。
しかしオオタチはこの頃から可愛いなぁ……。
感想
幼少期から数えて金銀クリスタルは……5周目くらい?
今回は珍しく平均育成しましたが、金銀は全体的にレベルが上がりにくくてキツいですね。
代わりに相手のレベルも全体的に低いんですが、やはりエース1点特化育成の方が金銀攻略は楽だと思います。
となるとやっぱりバクフーンよりオーダイルですよね。自力で「かみつく」「きりさく」を覚えるのは本当に偉い。ジョウトはくさタイプのジムはないし。
メガニウム? 可愛いのだけが取り柄だな!
今なお裏ボス攻略まで含めて最高峰のボリュームを誇る作品です。ポケモン図鑑完成までチャレンジしたら何時間かかるんでしょうね……。
本日2月27日で『ポケットモンスターシリーズ』は26周年。
今夜配信予定の『Pokemon Presents 2022.02.27』でなにが発表されるのか、楽しみですね。