シナリオ作者:マッチョ氏
旧版HP:【シナリオ詳細:幽霊屋敷へようこそ】ウィザードリィ外伝〜五つの試練〜
Wiki:アンケート:幽霊屋敷へようこそ - Wizardry外伝 ~五つの試練~@Wiki - atwiki(アットウィキ)
前回の『ガーブの宝珠』がかなり重量級だったので、気軽に遊べる短編シナリオで。
作者曰く全3層、Wikiの説明を読む限り16x16の短めのデザイン。Lv10くらいでクリアできるらしいです。
連載にして2~3回分で終わるかなぁと思ったら1回で終わりました。とはいえ物足りない出来じゃなかったですよ!
以下いつものテンプレ。
*おしらせ*
・マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・呪文名はいわゆる「トゥルーワード」に変更は *しません*
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。
キャラメイク
いつものフウカ一行で。
今回は短編なので上級職はなし、かつレベルアップが少ないので高BP狙いで行きました。
とはいえ26以上は出たらラッキー気分でしたが……。
フウカ Hum-G-Fig BP18
アキ Dwa-G-fig BP19
マナカ Gno-G-fig BP26
ユマ Gno-G-Pri BP39
カナヤ Hob-N-Thi BP18
ナオ Hum-G-Mag BP26
キョウカ Elf-G-Bis BP17
BP35超えなんて初めて見た。ロードにだって余裕でなれるBPでしたがまあ今回は下級職のみってことで。
ちなみにキャラ設定としてナオは大変に怖がりです(笑)
逆に聖職者のフウカは平然としています(今回は戦士ですが)。
1階
店売りで「方位の巻物」を売っているのが非常に助かる。ウィザードアイが込められた巻物だ。
また傷薬が10ゴールドと非常に安いのもありがたい。戦闘難易度緩めと書いてあっただけのことはある。
当然ながらLv1でうろつき回るのは自殺行為なので階段付近をうろつきながらレベル上げ。
モンスターのネーミングが何か面白い。未確定名「ゲロ」→確定名「オウト」とか、未確定名「かぼちゃ」→確定名「ハロウィン」とか。
「リヴィング・デッド」が序盤から2回攻撃でかなりの強敵。
魔法使いLv2呪文の「ファイア」がよく効くので迷わず使っていく。
階段近くの玄室をうろつきながらレベル上げ。
明かりがないと視界が狭くて安心してマッピングができない。
ユマがLv5になったところで僧侶Lv3「マジックライト」習得。ついでに「ネームモンスターズ」を覚えたのも助かる。
ついでにナオも魔法Lv3・全体攻撃の「サンダー」を覚えた。頼もしい。
必要なものは揃ったので本格的に探索開始。どんどんマップを埋めていこう。
早速マップが矛盾している……と思ったらいきなりワープポイントだ。
先に進んで行くと鉄格子。現時点では進めなさそうだ。別の道を進むと階段近くの回廊に戻った。
このまま回廊を進むとひたすら扉が連なっている。中には更に奥に進めるものや、階段近くのかんぬきの扉の裏側に繋がっている扉もあった。ショートカット開通。
扉の奥にはダークゾーンが広がっている部屋があった。幸いそこまで複雑な構造はしておらず、当たりの道を進むとスイッチがあった。先ほどの鉄格子が開いたりするのだろうか。
……しかし、ダークゾーンなのにグラフィックが「白」なのは違和感があるなぁ。
他の道を進むとまたかんぬき扉。そして更に別の道を進むと袋小路。
うーん?と思ったら「カナヤは気配に気づいた」。シークレットドアが仕込まれていた。
シークレットドアから先に進むと先ほどのかんぬきの裏側にやってきた。
かんぬきを開けて、振り向いて更に奥へ……行こうと思ったら「頑丈に施錠されている」ドアがあった。
盗賊技能や魔法使い呪文の「アンロックドア」を使っても開けられないため、何かアイテムがなければダメそうだ。
……こういうアイテムが必須の鍵と盗賊技能や呪文で開けられる扉の区別がよくわからない。
改めて先ほどの鉄格子の部屋へ。スイッチを押したお陰で鉄格子が開いているので更に奥へ。
鉄格子の奥には登り階段があった。「幽霊屋敷」だから下るんじゃなくて登っていくんだな。
これで地下1階の探索は完了。ちょうど経験値も溜まっているので進む前に帰還。
控えのビショップ・キョウカをLv5くらいまでは育てておきたいけど、ここの経験値だとちょっと厳しい。Lv1だとすぐに「触ってしまった」で恐怖状態になるので鑑定が捗らない……。
とりあえずLv3で妥協し、2階へ。
2階
階段の座標は前の階の階段と同じ座標。わかりやすくて助かる。
廊下には扉が規則的に並んでいて、如何にも「屋敷」という雰囲気になっている。
ひとまず廊下を全て埋め、その後階段近くから順番に扉を開けていく。
「エビ女」は新しすぎる……。でもグラフィックはもともと存在するものを使っているのだろうから公式シナリオにも居るのだろうか。
扉を開けていくと「ゾンビが現れた」。びっくりした!
ナオがガタガタと震えているが、彼女を後ろにかばってフウカが様子を窺う。どうやら戦意はなく、意思疎通が可能なようだ。
「ウゥウゥゥ……。
……ん? なんだ、モンスターじゃないのか」
ゾンビは精巧に出来たマスクを被った冒険者だった。
「ザヴィーニの作ったマスクは本物そっくりだから、
装備して歩けばモンスターに冒険者と気づかれないゼ」
なるほど、ザヴィーニというマスク職人が居るのか。趣味が悪いことこの上ないが、魔物たちに擬態するためにはこれくらいの精巧さは必要なのだろう。
貴重な情報に礼を言いつつフウカたちは立ち去る。……ナオの脚がまだ震えている。
扉の中を調べて外に出たら全く違う廊下に移動していた。またワープポイントか。
更にその先の広間は実際は見えない壁で区切られている。見えない玄室もあるが、ウィザードアイで見えるので確認しながらマッピングしていく。
広間の最奥部には4択扉……。とりあえずフウカを信じて左から……と思ったらここも見えない扉で塞がれている。ブラフか。
結局正解は一番右の1つだけ。3回も頭をぶつけるハメになったフウカがいつもの無表情に苛立ちをにじませている。
扉を抜けたらまた4択扉……ではなく、反対側で壁になっていた扉もあるため怒濤の7択だ。
とりあえず片っ端から開けて行く。
玄室戦闘でかなり消耗させられたりと酷い目に遭い、手持ちの傷薬を使い切ってしまった。退路が断たれているこの状況ではかなりマズいぞ……。
這々の体でかんぬきの付いている扉を発見! なんとか階段近くまで戻ってきた。
残っていた扉を開けると、突然現れたゾンビが雄叫びを挙げた!
「ガォー!」
ナオが震え上がって床にへたり込んでしまった。
ユマが彼女を庇い、他のメンバーが戦闘態勢に入る……と思ったら様子がおかしい。
ゾンビは顔に付けていた精巧すぎるマスクを脱ぎ去り、笑いながらこう言った。
「ビックリしたか? よくできた特殊メイクじゃろ?
ここは本物のオバケが居るから良い勉強になるわい」
がっくりと肩を落とす一行。趣味が悪いにもほどがある。
彼こそが先ほどの男が言っていたマスク職人のザヴィーニその人だろう。
「はぁ~、最近肩こりが酷いのぉ。何か元気の出る薬はないかね?」
一行は顔を見合わせる。傷薬は使い切っているし、未鑑定の薬にそれらしいものはない。
残念ながら力になれそうにない。一旦立ち去ることにした。
……ナオが自力で歩けない状態なのでフウカに抱きかかえられている。
これで階段近くの扉は全て埋めた。一旦帰還してレベルアップと物資補充と行こう。
地下1階も何カ所か玄室を通るので油断しないように……。
無事帰還。全員2レベルアップでLv8に。
知恵・信仰心をしっかり積んでいることもありスペルユーザー2人はLv4魔法までコンプリート。頼りになる。
ナオの「レビテイト」がひたすら嬉しい。これで先制攻撃に怯えずに済む!
大量に出ている巻物を鑑定すると大半が「炎の巻物」(ファイア)。グループ攻撃なのが頼もしく、やることがないユマやカナヤに持たせておくと役に立ちそうだ。
たまに上位版の「火炎の巻物」や「灼熱の巻物」も混ざっている。それぞれメガファイア、ギガファイアに対応しているようだ。ギガファイアはちょっと現時点だとオーバーキルなので売却。
全員に「傷薬」を9個持たせ、更に「方位の巻物」も9個用意。
そういえば「その他」カテゴリで売られている「十字架」と「お守り」にはどんな効果があるのだろうか。このシナリオはアイテムの詳細効果の表示がOFFになっているので見ただけではわからない。
試しに「十字架」を買って持たせたら……ドレイン耐性! これは重要だ。在庫がちょうど6個なので全員に持たせる。
「お守り」の方は少なくともステータス画面に表示される属性・状態異常耐性に変化はなかった。種族耐性だろうか?
ついでに戦闘中暇になりがちなユマに「聖なるフレイル」(中距離・3000ゴールド)を持たせる。かなり資金が飛んだがまあいいだろう。
オレンジビデオハウス
準備万端。再び2階へ。
かんぬきの扉の奥から北に進むと「オレンジビデオハウス」なる部屋が。
しかし不気味な人物に「お前見かけない顔だな。部外者は通さないよ。」と言われて先に進むことができない。
とりあえず「傷薬」を持っているので、ザヴィーニのところに行ってみることに。
しかしダメだった。他に「毒消し」や「気付け薬」も持っているのだが、そのどれでもないらしい。
マップに開いている箇所がいくつかある。ディテクトドアを掛け、シークレットドア探しの旅に出ることに。
当てもなくうろついていると「カナヤは気配を感じた!」。壁を調べるとシークレットドアを発見。
中は「物置小屋」。探してみると……「?剣」を手に入れた。肩こりに使えそうにないが……。
当然ザヴィーニのところに持っていっても何もなし。うーむ……。
1階は鍵が掛かっている部屋以外は全てのマスが埋まっているのでシークレットドアは期待できない。
そうこうしているうちにLv9になる経験値が溜まってしまったので一旦帰還。
ナオが早速「コンジュレーション」を覚えた。……が、このシナリオだと移動中使用不可。戦闘中にしか呼び出せないようだ。
カナヤと交代でキョウカを連れ出しLv6まで上げる。これでとりあえず鑑定要員としては十分だろう。
先ほど拾った剣を鑑定。「ゴーストバスター」だった。
売値はなんと5000ゴールドだが、名前的にアンデッド特効が付いていそうな気がするのでフウカに持たせることに。
また「薬」の中に「漢方薬」があった。これが当たりな気がするので再びザヴィーニのところへ。
実際に「ゴーストバスター」を使ってみるとやはりアンデッド特効のようだ。2回ヒットで40以上のダメージが出るので強い。
ザヴィーニのところに漢方薬を持っていくと「?奇妙なアイテム」を手に入れた。
鑑定するまでもなくこれが例のマスクだろう。アイテム枠の都合上持たされるハメになったナオがガタガタ震えている。
ちなみに漢方薬は2つ持っていたのだが1スタック全部持って行かれた。こいつ……。
早速オレンジビデオハウスへ……と思ったが進めない。未鑑定状態だとダメか。
帰還して鑑定すると「レザーフェイス」になった。なんと全職装備可能な上にAC-2となかなかの性能である。
「被っちゃえば見えないから気になりませんよね!」という開き直りでナオが被る。
同じく頭防具が皮の帽子しかないユマやカナヤが、そんなに性能がいいなら漢方薬をまた持っていって自分の分も貰っておこうか……なんて話をしていたが、ナオが「わたしの目に映るからやめてください~!」って懇願するのでやめておくことにした。
そんな姿を見ながらマナカが爆笑している……。
レザーフェイスを被ってオレンジビデオハウスへ。
先ほどの不気味な人物に話しかけられた。
「お疲れさん! どお? たくさん殺ってきた?」
……気づかれてはいないようだ。慎重に奥に進んでいく。
中には扉が4つに真ん中に通路。左端の扉は「この先非常口」とある。恐らく階段近くのかんぬきに繋がっていそうなのでここから進む。
扉の奥には予想通りかんぬきに繋がる道と、何故か「ゴミ箱」が配置されていた。
ゴミ箱には何も入っていなかったが、余らせている毒消しを捨ててみると「?薬」を拾うことができた。
ダンジョン内で捨てたものがここに入るのだろう。上限はあるのだろうか……。
先ほどのオレンジビデオハウスに戻る。他の扉は何もなかったので、中央の通路へ。
奥には「悪魔の実験室」と書かれた通路がある。
中に踏み込むと、「誰だ!? お前もバラバラにしてやろうか!」という罵倒が!
「血肉の華」「溶解人間」と戦闘。
血肉の華が見るからにヤバそうだったが、ナオの「エナジーボルト」が直撃して一気に50ダメージ! あとは前列が殴って撃破。
実験室の机の上には人体解体に使ったと思われる血の付いた斧や、ノコギリなどが置いてある。
机を調べると血の付いた鍵を見つけた。
これで恐らく2階の探索は完了。この鍵は1階にあった開かない扉の鍵だろう。
戻って鑑定すると「地下室の鍵」であった。1階の開かない扉に向かうとやはり扉が開き、その先には地下1階に降りる縄ばしごが掛けられていた。
地下1階
壁のグラフィックが変わり雰囲気が大分変わった。
いつもどおり、まずは扉を開けずに済む範囲から探索。「書庫」と書いてある看板が横にある扉を発見した。
とりあえずここは後回しにして、階段の近くから順次扉を開けていく。
部屋の中には十字架を握りしめた冒険者がいた。
レザーフェイスを被りっぱなしのナオをみてギョッとしたようだったが、レザーフェイスを脱いで人間だと分かり安心したようだ。
「十字架を身につけることで吸血鬼たちのエナジードレインから身を守ることができるぞ」
ということらしい。全員十字架を身につけているので安心だ。
書庫の扉は鍵が掛かっていて中に入れない。別の扉から先に進んで行こう。
その先にはまた多数扉があり、中には「薬品庫」と書かれた扉もある。
とりあえずここから入ってみるとダークゾーン! しかもモンスター急襲!
「吸血鬼」、「スペース・バンパイア」、「狼男」が登場! ……スペース・バンパイアがただの痴女である。
なんでこのグラフィックなんだ……と思ったら本当に同名の映画で女性の吸血鬼による有名なセクシーシーンがあるらしい。
ダークゾーンを探索してみると2つの小部屋があったがどちらも何もなし。「薬品庫」って割にはしけている。
敵の攻撃が熾烈になってきたが、回復アイテムを大量に持ち込んでいるのでこちらもかなり粘れる。
ある部屋では「一服している戦士」がいた。
こんなところで一服している場合なのか……?
「魔女の部屋の入り口は鉄格子が掛かっていて入れないし、
道には迷うし、もう疲れちゃったよ。あの部屋に魔女がいるはずなのになぁ」
「魔女」なんてのが存在しているのか。ちゃんと記憶しておこう。
とりあえず行けるところに行ってみようとしたら「非常口」を見つけた。
登り階段からは掛け離れている場所だが……はて? と思い中に入ってみると部屋が1つあり、反対側は鉄格子で通れない。
……これはどうやら「魔女の部屋」への道を引き当てたらしい。他の場所の探索が全然出来ていないので一旦Uターン。
というか全員レベルアップ出来るしここは一旦撤退しよう。
武器「ジャドの鎌」を入手……が、善は装備不可。
やはりWizは善は冷遇される宿命なのかと遠い目にならざるをえない。
再び幽霊屋敷へ。
「書庫」の扉を調べてみると盗賊技能で開けられる扉だった。こういうところがややこしい。
数回試してもダメそうだったので「アンロックドア」で解錠。
書庫の中にはたくさんの書物がある。
その中には顔の形をした気味の悪い本があった。
「イビル・デッド」と「死霊のはらわた」と戦闘。
ホラー映画に詳しくないわたしでも名前くらいは聞いたことがあるぞ!(Wikipedia)
「死霊のはらわた」の攻撃に毒・麻痺が付いていて非常に厄介だったが持っていて良かった気付け薬。
そして経験値はひとりあたり12,800! ……だが、ドロップは一切なかった。
繰り返し戦えるようなので最終的なレベル上げはここでどうぞって感じなのだろう。
気を取り直して先ほど行かなかった扉へ。
奥には看板があり
注意!
非常口通路の照明が暗いので
非常口を使用の際には明かりを灯しましょう
と書かれていた。
明かりがないと見えない扉があるようだが、マジックライトを常備している関係で気づかずに「非常口」に直行してしまったようだ。
しかし出てくる敵の強さが今までとは一線を画している。
その分経験値も物凄く、あっという間にLv11に上げられるラインになってしまった。
帰還してレベルアップ。ユマが無事キュアオールを覚えてくれた。これで大分楽になるだろう。
ドロップで装備品がいろいろ手に入っている。
5回攻撃で攻撃力も高い「シルバーソード」(善・中立用)、全職装備可能で中距離射程の「メルヴィンのモップ」あたりはなかなか強そう。
しばらく稼ぎたい……のだが、地下1階は玄室の配置が集中していないのがネックだ。
(たぶん)最終階層なのに友好な敵の出現率が高いのも痛い。悪PTにすべきだったか……。
中断を駆使しつつ階段近くの2箇所の玄室で稼いでいくことにする。
宝箱の爆弾を踏んで逃げ帰るハメになったりしつつもアイテムを集めていく。
前衛3人の武器を更新したら次に進もう……と決めたはいいものの、防具ばかりが集まりあれよあれよという間にLv12に。
結局メルヴィンのモップがもう1本手に入ったのでマナカにはこれを持たせることに。盾が持てないが攻撃力は高い。
魔女の部屋へ
作者氏が言うところのクリアレベルは10前後。つまりLv6呪文はなしでもクリアできるということだ。
つまりLv12の現状は高くなりすぎなので、そろそろ行ってしまってもよさそう。
ということで魔女の部屋に突入。
「よくぞここまで来たな!
魔女の恐ろしさを知るがよい!」
1ページで済む簡潔なメッセージを済ませると「マルコス」「スペース・バンパイア」「ヴァンパイア」と戦闘!
ドレイン耐性を完備している現状、ヴァンパイアたちは正直脅威ではないのでマルコスに攻撃を集中。
……トータルテラーの「恐怖」が直撃し1ターン行動不能に、その間に至極あっさりと撃破。
さて、撃破を証明するアイテムを持ち帰らなければならないが……。
マナカが綺麗に切り落とした生首が落ちている。そして他にこれと言ったものはありそうにない。
渋々、フウカたちはマルコスの生首を持って帰ることにした。
死してなお怨念を放っているのか1歩ごとにダメージを受ける。面倒な……。
テレポーテーションもないので歩いて帰るしかない。余った漢方薬で回復しつつ帰ろう。
幽霊屋敷の出口が目前に迫ったそのとき――
フウカたちは急に寒気を感じ立ち止まった。そしてマルコスの生首が動き始めた!
「よくも私の肉体を滅ぼしてくれたな! 地獄へ道連れにしてやる!」
恐怖のあまり気絶したナオを背中に庇い、フウカは白銀の剣を抜いた!
「マルコスの怨念」と戦闘! マナカとフウカの斬撃で終了! 弱い!
活動を停止した生首を回収し、幽霊屋敷の外へ!
城に生首を持ち帰ると、幽霊騒動終結を労いフウカたちに褒賞が渡された!
完走した感想&茶番
フウカ
今まで潜ってきた迷宮と比べるとなんてことはない規模だったけど、1つの幽霊屋敷としては凄い規模だったね。
しかも転移装置やら見えない壁やら、それにどれだけ明かりを灯しても先が見えない暗闇とかもあった。
ユマ
転移のせいで退路を断たれたことも1度や2度じゃなかったものね。
あれも魔女マルコスの罠だったのか、もともとあそこに住み着いている幽霊たちのイタズラなのか……真相は闇の中ってことかしら。
カナヤ
「傷薬」が安く売られている場所で助かったよ。
場所によってはここと同じくらいの効能しかないのに500ゴールド取られたりすることもあるからね。
アキ
慎重を期してたくさん持ち込むようにしておいて良かったな。
他にも「毒消し」とか「気付け薬」とかも破格だったし、薬師がたくさん居る街なのかもな。
マナカ
しかしナオ、アンタほーんと震え上がっちゃって見物だったよ。
ナオ
怖かったですよぉ……。何で生首なんて持って帰るなんてことになったんですか!
フウカ
そりゃまあ、元凶を倒した証が必要だったからね。
でもナオ、怖がってる割には平然と魔法で応戦してたけど、大丈夫だったの?
ナオ
怖いですよ! だから敵を見ないで範囲魔法を撃ってたんです~!
ユマ
……よ、よくその状態でちゃんと狙えたわね。
マナカ
アタシたちに誤爆しないで良かったよ……本当に。
ナオ
次はもうちょっと怖くないところに行きましょうね……。
――――
ということで『幽霊屋敷へようこそ』完走です。
2006年という旧版『五つの試練』の最初期に作られた(最終更新は2012年)だけありシンプルな作りではありましたが、16x16・3層という短めのダンジョンにネタが目一杯詰め込まれていて良い出来でした。
特に序盤からワープポイントが多く仕込まれていて退路を断たれた状態で探索をしなければならない緊張感が楽しく、それでいて完全に進退窮まってどうしようもなくならない程度の難易度に調整されているのが絶妙です。
そして大抵の場合テレポーテーションを覚えていない状態でラスボスを倒すわけですから徒歩で帰らざるを得ませんが、最後の最後で恐怖の展開が待ち受けている当たりホラーシナリオとして秀逸だったと思います。もうちょい強ければ……
記事を書きながら元ネタを調べてましたが本当にホラー映画のネタが大量に詰め込まれているようです。その手のネタに詳しい人ならもっと楽しめるでしょう。
難易度的には薬や巻物が非常に入手しやすかったお陰でアイテムをケチらなければそこまで苦戦することはありません。
ただし他のシナリオのイメージでアイテム消費を抑えて呪文主体でなんとかしようとするとえらいことになると思います。
『五つの試練』にはこういうサクッと遊べる短編シナリオもたくさんあります。
こういうものからサクッとWizに慣れてみるのも良いのではないかと思いました。
地図
いつも手動マッピングの内容を晒してるんですが貼り忘れてました。
(2022.01.05 05:20頃追記)