Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

3Dになっても安心の手触り――『星のカービィ ディスカバリー』100%クリア感想

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星のカービィ ディスカバリー タイトル

100%クリアまで到達しました。
先週はワクチン接種の副反応でくたばっていたとはいえ、思っていたより手こずった感じがありましたね。今回はハードモードにあたる「ワイルドモード」でプレイしているので当然といえば当然ですが。

カービィ本編の3D作品は本作が初めてです。
本作の「開発者に訊きました」や『星のカービィWii』時代の「社長が訊く」などでも語られていますが、とにかくカービィは3Dへのチャレンジを繰り返しつつも何度も跳ね返されてきた苦い経験を持つシリーズです。

www.nintendo.co.jp

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このような長年の試行錯誤の末に生まれた本作は、数々の壁を乗り越え見事その高いハードルを越えた作品になったと思います

とにかく異常なまでに手触りがよく、「開発者に訊きました」にあるように当たり判定の調整、着地判定などなど細部にわたり調整が施されています。

ゲームのロードも『スターアライズ』から大幅に短縮されており、プレイ全体が非常に快適になっています。

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こんな一風変わったお題も

一方、3D化したことで探索要素として「ワドルディの救出」が加わったのですが、このお題が中々に迷うものが多く、大半のステージは2周以上プレイしています。

カービィらしくアクション難易度はかなり抑えめなのですが、ステージには思わぬ発見も多く「おお!」と思わされる場面も多くありました。開発者のセンスが光ります。

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今回の目玉、コピー能力の進化

コピー能力はかなり数が絞られましたが、代わりに能力のパワーアップが導入されたりと別の部分でバリエーションが確保されています。

全体的に『星のカービィ64』を彷彿とさせる能力が多く、初の3Dグラフィック作品(ゲームは2D)へのリスペクトを感じるものとなっています。
操作は複雑化の一途を辿っていた『Wii』以降の作品からは一新され、3D空間でも扱いやすいようにかなりシンプルになりました。

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おひるねカービィ

あとは全体的にかわいいですね!

カービィシリーズといえばかわいいゲームですが、今回は特に敵味方問わず全体的に可愛く仕上がっています。

 

総じて、『スターアライズ』の記事でチラッと触れた「Wii以降の路線の限界」を見事に乗り越えて見せた作品だったと言えます。
初3D作品でここまでの完成度を見せたのはお見事です。

tea-wind.hatenablog.com

続きからはストーリーに触れていきます。
一応ネタバレ注意ということで。

驚きのオープニング

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オープニングムービーの一幕

チュートリアルステージ途中で本当に驚愕することになりました。
体験版には影も形もなかったオープニングムービーがあるのですから!

しかも主題歌『WELCOME TO THE NEW WORLD!』まで。近年の任天堂は『スーパーマリオ オデッセイ』しかり主題歌を採用すること自体は珍しくなくなってきていますが、発売まで完全に伏せられていたのは異例です。

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英語にすると簡単に解読できますね

ちなみに独自言語のようですが、英語がベースなのでそんなに解読は難しくないです。本体言語を英語にすればほぼ同じ内容であることが分かりますね。

ディスカバリー』の世界でかつて流行した歌らしいですが、完全にカービィのことを歌っているのは気にしないことにしましょう( ❛‿❛ )

最終ステージのナレーション

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公 式 が ワ ド 虐

最終ステージに入ると「ドキドキ発見ミステリーツアー」と評して緊張感のないナレーションが始まります。
いよいよラスボス戦というところで異常な緊張感のなさで、内容も宇宙からの侵略者「ID-F86」を捕獲したという割と洒落にならない内容。

この侵略者の研究によりこの世界の人は惑星間ワープ技術を手にしたといいます。フィギュアの説明文によると「夢の技術を得た人々は、手狭になってきたこの星から飛び立つ」という文面もあるため、本作の世界観はポストアポカリプスというよりはエクソダス――人類の脱出後の世界と呼ぶのが適切なのでしょう。

人類がまだ居た頃のワープ技術事故によりID-F86の良心が分離したカービィの相棒「エフィリン」。彼を回収して完全な存在となるべく、残された侵略者ID-F86こと「フォクト・フォルガ」がビースト軍団を洗脳して暗躍。
完全体「フォクト・エフィリス」となった侵略者はまた新たな星に手を伸ばす……というのが本作のあらましになると思われます。

まあカービィに阻止されるんですけどね! 凄いぞカービィ! 我らのカービィ

複雑怪奇な裏設定が多い近年のカービィシリーズとしては比較的分かりやすい部類のストーリーという印象です。
個人的には『ファイナルファンタジーVII』のジェノバを思い出しました。

ボス戦

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本作の真のラスボス「カオス・エフィリス」

一番苦労したのは当然裏ボスということになるわけですが、第2形態はもはやお約束のソウル系攻撃を3Dにリメイクされて使用してきます。

なにがキツいってブラックホール。吸い込みの強さがいつもの比ではなく、2回もまともに食らうハメに。
アイテムで体力を2倍に増やしてなかったら普通に死んでいました。

とはいえ流石に初3Dでいつもの鬼畜難易度にはできなかったのか、ワイルドモードでも全体的に被ダメは低く、何よりぶっ壊れ能力「バルフレイソード」のお陰でクリアだけなら割と簡単に可能です。

コロシアムのタイムを詰めていくとなると地獄だろうと思いますが……Twitter上だと既に3分切りまで居るから恐ろしい

わたし? 16分51秒……

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また洗脳されているデデデとか、OPで蝶が映った時点でフラグが立ったバルフレイさんとか

他のEXボスもなかなかの強者でして、地形を溶岩に沈めてくる「ワイルドデデデ・幻」とかお前は『マリオ64』のクッパか! ってツッコミを入れる始末でした。

あと今回はSF色強めなので出てくるとしたらガラクタさんかなぁと思ったらバルフレイナイトでした。OPで蝶が吸い込まれてたから察してた人も結構居たらしいです。

今後の裏ボスの定番枠になるのでしょうか。

総評

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100%クリア!

全体的に非常に満足感が高い作品だったと思います。
3DACT入門向けの作品としてオススメ出来る作品が1つ増えたといえるでしょう。

なにより独特の世界観と可愛らしいキャラクター、とにかく全体的に凄く癒されます。
殺伐としたゲームに疲れたプレイヤーにもお勧めしたいですね。