モンハンの記事ばかりでしたが、記憶が薄れる前にプレイしたゲームの記録を残しておきたいのでちょこちょこと書いていきます。
ということで今回は2021年2月あたりからプレイしていた『バンジョーとカズーイの大冒険』『バンジョーとカズーイの大冒険2』です。Xbox版をプレイしました。
元々はニンテンドウ64にてレア社が開発し、任天堂が発売されたゲームでした。しかしレア社が2002年に任天堂傘下からマイクロソフト傘下に移籍し、それに伴いバンカズの版権も任天堂からMS社に移っています。
そういう経緯もあり、現在任天堂機種ではN64実機で遊ぶしかなくなっており、遊んでみたいタイトルの筆頭でありながら長年プレイする機会がない状態でした。
N64実機は持ってますが、N64を繋げるモニターはもう所持していなかったんです。
Xbox Series Sを購入した理由の半分は本作にあったと言っても過言ではありません。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』で「バンジョー&カズーイ」の参戦が叶ったとき、ディレクターの桜井政博さんが「Xbox、是非遊んでみてください!」と任天堂の番組で仰ってましたが、その通りになった感じですね。
オリジナル版発売から既に20年以上経つ、紛うことなきレトロゲームに属するゲームですが、今なお色あせぬ完成度を持つ、紛うことなき傑作です。
年季の入った任天堂ファンも、スマブラでバンカズを知った新しいファンも、ハードごと購入する価値は間違いなくあると思います。
20年経っても見劣りしないゲームデザイン
さて、本作は『スーパーマリオ64』を事実上の元祖とする、箱庭型探索3Dアクションと定義できるゲームです。
元の発売元が同じ任天堂だったこともあり、多くの部分で影響が見られる作りですが、より「探索寄り」のゲームデザインであることが大きな特徴でしょう。
基本であるジグソー探しに始まり、アクションを覚えるための音符探し、ステージの謎解き、などなど。謎解きのために変身したり、『2』では一時的にマンボを操作したりもします。
『1』の時点でもこの辺りの作風は非常に優れていまして、特に事実上の最終ステージである「カッチコッチなもり」は4つの季節を巡る謎解きで非常にやり応えがあります。
更に『2』では各ステージ同士にもつながりがあり、両方のステージで謎を解く必要があったり、各ステージを行き来する列車を駆使する必要があったりとより複雑に、そして洗練された探索を楽しめます。
アクション面は『1』と『2』で大方共通しており、『2』の方が概ね『1』の拡張版と捉えることができます。
更に『2』は中盤以降バンジョーとカズーイをそれぞれ単独行動させる「セパレート」が可能になり、探索と謎解きに一層の深みを与えています。
『1』はもちろんですが、これらの要素が揃った『2』の探索ゲーとしての完成度は現代から見ても全く見劣りしない高さであり、非常に楽しめるゲームであることは間違いないと思います。
ミニゲーム類も充実しており、特に『2』のFPSは見事な完成度。わたしは3D酔いとの戦いでしたが……。特に「グランティさんぎょう」のFPSステージは難易度も高く何度もやり直しを強いられ、わたしの三半規管を破壊しました。
レア社お約束の高難易度
レア社ゲーと言えば難しいのがお約束です。
ただぞの難しさの内情というのは『1』と『2』で若干違ってる部分がありまして、『1』はアクション面での難しさが目立ちます。
残機システムが存在するせいであんまり死にたくないのに、酸素ゲージが回復しない水場や落下即死のトラップのオンパレードである「サビサビみなと」はまさに本作の名物で、わたしのプレイでもバンジョーの屍の山が築き上げられました。
ちなみにXbox版は死んでもゲームオーバーにならない限りは音符等の収集状況がリセットされなくなったのでこれでも大分難易度は下がっているようです。
一方の『2』は、残機システムが廃止されたこともありアクション面での難易度の高さは鳴りを潜めました。一方で探索の複雑化による難易度上昇が目立ちます。
特に上記で述べました複数ステージを行き来する謎解きは気づけるかどうかで大変な壁がありまして、ひらめきと記憶力が問われます。
こちらもXbox版ではジグソーの場所のヒントが見られるようになったため大分緩和されているようです。
そして両作品ともに最終ステージのクイズも結構な難関ですね。
本当に重箱の隅をつつくような小ネタを大量に仕込んだクイズを仕掛けてくるわけですが、これが相当難しく結構な回数やられました。
ですが冒険してきたゲームの思い出を辿ることが出来て楽しい要素ですね。
卓越した音楽への拘り
さて、バンカズを語るにおいて外せないのは音楽。
レア社のゲームは音楽に非常に拘りがあることで知られますが、本作も例外ではありません。全体的にカントリー調のノリの良い音楽がプレイヤーを迎えてくれます。
なんと言っても『1』のオープニング。バンジョーとカズーイ、マンボ、チューティが演奏するノリノリのオープニングテーマはインパクト抜群で、本作の音楽への拘りを象徴するシーンと言えます。
『1』では「おたからザクザクビーチ」や「グランチルダ戦」の曲が凄く好きですね。
『2』の音楽への拘りは更に進歩を遂げ、ステージのテーマのアレンジが複数用意され、現在居る場所などの状況によってBGMがシームレスで切り替わるギミックが全ステージに用意されています。
『スーパーマリオ64』の「かいぞくのいりえ」とか、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の「ハイラル平原」とかのBGM変化に類似する演出と考えればと間違いないと思います。
あの手のギミックが全てのステージに仕込まれているわけですね。
N64を通して任天堂が追求してきたインタラクティブ性のある音楽演出の完成形であると言えます。
『2』のお気に入りの楽曲は上記の画像の「マヤヤンぞくのテーマ」。最初のステージの曲であり、「マヤヤンしんでん」には度々戻ってくることになるので聴く機会も多く印象深いBGMです。
総評――今からでも遊ぶ価値がある名作
今となってはXbox360すらレトロゲーム枠に入ってしまいそうなほどに時代が進んでしまいましたが、そんな現代の目線から言っても間違いなく遊ぶ価値があるゲームです。
3D探索アクションの金字塔、是非オススメします。Xboxを買ったらまず遊ぶゲームに加えて間違いないかと。
なお、Xboxの目玉サービス「Xbox GamePass」というものがありまして、MS自社タイトルなのでバンカズももちろん対象になっております。
GamePassで遊べるゲームは他にもたくさん(200タイトル以上)あるので、是非加入をオススメします( ❛‿❛ )。