例によってネタバレには一切配慮しませんのでご了承ください。
百年後にも どうか光がありますように――
ということで『ゼルダ無双 厄災の黙示録』ストーリークリアしました。
無双シリーズをプレイするのは初めてですが、100点満点で150点くらいは出せるくらい満足度が高いゲームでした。今年発売のゲームとしては現時点では間違いなくベストタイトルだったと言えます。
『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド』(以下『BotW』)の100年前の世界を舞台にした物語ですが、白いガーディアンの力によって原作のバッドエンド・ストーリーを打開していくことになります。
まあ見ようによっては都合が良い展開とも取れなくはないですが、そもそも時間移動は『時のオカリナ』で既にやっているので、ゼルダシリーズにおいては「あり」であると感じます。
恐らく本作で厄災ガノンが倒されたストーリーがまた新たな世界線になるのだろうなと想像できますね。
原作『BotW』をやり込んでいれば細かいネタの拾い具合のすさまじさに気づくと思います。
流石にあの広大なフィールドを自由に歩くことこそ出来ませんが、サブチャレンジのお題等は原作から拾ってきたものが多かったり、原作に登場する数多くの廃墟が100年前はどんな施設だったのか、というのが回収されていたりとあらゆる点において小ネタが多彩です。
開発陣へのインタビューでも語られていましたが、本当にスタッフたちの『BotW』への愛を感じました。
ゲームについて。
100年前のリンクがめちゃくちゃな強さだった……というのが原作の作中で語られますが、それが何の誇張でもなく実際にプレイできるというだけでポイントが高すぎます。
4人の英傑がプレイアブルでいろいろ掘り下げられたのはもちろん、100年後の世界からやってきた未来の戦士たちとの対面は非常に熱かったです。特にシド王子とミファーの対面は非常に感動的だったと思います。ゾッ!ゾッ!ゾッ!
↑『BotW』一番のお気に入りキャラだゾッ!
総勢16人のプレイアブルキャラ(+多分あと1人増える)がゲームを盛り上げてくれますが、そのせいでゲームボリュームが極端に多くてサブミッションまで全て拾っているとストーリーの進行が極端に遅くなってしまうのが嬉しい悩みとも言えるでしょうか。
これでも無双シリーズとしてはかなり少ない方らしいので恐ろしいシリーズです。無双シリーズのプレイヤーはいつもこんな暴力的なゲームボリュームに向き合っているのか……。
終盤の展開が最高に熱かったです。
原作をプレイしていれば「ここがストーリーの分岐点なんだな」とわかる展開が続きます。4英傑を100年後の戦士たちと協力して救出する展開が最高でした。
そして原作で登場しなかった人型の厄災ガノンの登場は大サプライズでした。
↑原作で完全復活を果たしていたらこうなっていたのかもしれない
しかし人型のガノンって『BotW続編』で登場が示唆されていますが、まさかこっちで出てきてしまうとは思いませんでした。任天堂がよくOKを出したな……。
総じて『BotW続編』へのハードルを更に高めるだけの内容だったと思います。面白かった!