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『ウィザードリィ外伝 五つの試練』 突然の発売延期

steamcommunity.com

ユーザーの皆様へ、平素より『ウィザードリィ外伝 五つの試練』を応援していただき誠にありがとうございます。
発売前日となりました本作ですが、諸般の事情によって発売を延期することになりましたのでお知らせいたします。
ゲームの開発は早期アクセスとしてリリースできる状態にはなっており、ユーザーの皆さまと同様に我々としても発売を楽しみにしておりましたが、今しばらくお時間いただきますことを深くお詫びいたします。

本作『ウィザードリィ外伝 五つの試練』は皆様が御存知の通り、オリジナルの『ウィザードリィ』のうち、シナリオ1“狂王の試練場”、シナリオ2“ダイヤモンドの騎士”、シナリオ3“リルガミンの遺産”、シナリオ4“ワードナの逆襲”、シナリオ5“災渦の中心”その全てに一切関係がない独立した作品であることを改めてご説明します。また、上記作品の精神的な後継者ではなく、あくまでシナリオ#6~8を超えた、さらなる新『ウィザードリィ』であることをここに宣言します。

また、延期にあたってはタイトル名の変更及び事前にお知らせしていたビジュアル面のゲーム機能などについても一部変更・削除される可能性があります。新たな発売日及びリリース時のゲームの機能につきましてはお知らせできる段階で改めて告知いたします。

この度は発売日前日のお知らせとなり大変申し訳ございませんが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

※なお、延期に関して開発及び現権利元(商標と#6-8著作権所有者)との問題は一切ございませんのでご理解いただければ幸いです。

(リリース文より引用)

まさかの配信前日での発売延期決定。

公式からリリース文を読む限り、#1~5の旧版権を持っている海外の権利者から何らかのクレームがあったようです。

Wizardry』って版権周りがややこしいタイトルでして、原作であるところの『Wizardry』のシナリオ#1~5、邦題でいう『狂王の試練場』『ダイヤモンドの騎士』『リルガミンの遺産』『ワードナの逆襲』『災渦の中心』の5作品については海外で裁判沙汰になったりと版権周りが泥沼化していて、未だに版権の所在が不明でうかつに触れられない作品となっています。
未だに高い人気があるにも関わらず現行機に全く移植されないのはこの版権問題のせいですね。

一方、後期の#6~8、および「新作の販売権」は日本のドリコム社が全て所持しています。
元々は同じく日本のゲームポットという会社が版権を集約しており、この版権で『Wizardry Online』などのゲームが開発されました。その後、2021年になってドリコム社に移管されています。
本件の『五つの試練』の発売もドリコム社の版権によって行われており、Steamページにも「Wizardry™ is a trademark of Drecom.Co.,Ltd.」と明記されています。
これは周知の事実であるため、特段「Wiz#1~5とは無関係」と強調する必要もなかったわけです。

しかし、発売延期リリース文の発表とほぼ同時にストアページにも「本作は『ウィザードリィ』#1~5とは何ら関係がなく……」という記載が追加されており、更にリリース文の記載も合わせて「『五つの試練』は#1~5と関係がない」ことを強調しなければならない事態が発生したことを窺わせるものとなっています。

恐らくは現在#1~5の版権を持っている人物or団体から実際にクレームが入り、版権問題の確認のため発売を延期しなければならなくなった……というのが実情ではないかと思われます。

非常に残念な出来事ではありますが、上記の推測が事実である場合、長年所在不明であった#1~5の版権の所在が確定するのではないかということも期待されます。
ひとまず諸問題を解決し、改めて配信にこぎ着けて欲しいところです。