なんと半年ぶりのブログ更新。
わたしって「文章書きたい欲」と「ゲームしたい欲」のどちらかが優勢になりがちな時期があって、最近は後者の方が優勢だったってことですね。
あとブログ記事にしにくい音ゲーばっかりやっていたというのも……。
さて、10月26日に『ウィザードリィ外伝 五つの試練』が正式版になり、初心者向けシナリオとして『偽りの代償』が追加されました。六つの試練。
このまま初心者向けシナリオが出ないようならわたしが作ってしまおうと思ったのですが、見事にボツですね(笑)
デフォキャラで触ったところかなり初心者に配慮されていそうだと思ったので、初心者向けの紹介を兼ねてプレイしてみようと思います。
ちなみに本シナリオの制作者は白峯氏。あの『NIZ』の作者です。
wizardarts.net
当ブログでも過去にプレイ記録を掲載していましたね。
NIZ -Ashes of the Mad Overlord- プレイ記録その1 - Tea-Wi's Peaceful World
それではいつものテンプレ。
*おしらせ*
・マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・呪文名はいわゆる「トゥルーワード」に変更は *しません*
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。
キャラクターメイク
今回は気分的な問題で悪PT。このシナリオは男女での特性値差があるようだが、今回は全員女性(VIT+1)。
当初はチアキをサムライにしようと思ってたけど悪不可なのを忘れていた。仕方ないのでダンジョン内合流でしばらく対応して、後々性格変化が起こることに期待する。
あと以前使っていたリロールツールが上手く機能してくれないのでやむなく手動でキャラメイク。
その過程で大量の落伍者が出たので初期所持金だけは頂いておくことにする(笑)
ミサ Dwa-E-Fig BP18
ナギ Hum-E-Fig BP18
チアキ Hum-G-Sam BP28
アリサ Hum-E-Thi BP19
ルリナ Elf-E-Pri BP19
シズカ Elf-E-Mag BP16
キョウカ Hum-E-Bis BP6
ビショップはお留守番要員。キョウカとルリナの夢のコラボレーション……?
無駄に人間種族にこだわったせいでBP粘りが大変なことになったのでキャラ作成を「職業優先」にして一発作成した。
いつもぞんざいな扱いでごめんよキョウカ。
とりあえず商店を覗く。「切り裂きの剣」が売られている。いロングソード+1の枠といった感じか。
以前「攻撃最低回数」となっていた魔法効果が「攻撃回数基本値」という表記に変わっている。分かりやすくなったな。
とはいえ落伍者たちから巻き上げたお金があっても買うには到底足りないのでとりあえず基本装備だけで頑張ることに(笑)
ちなみにこのシナリオも二刀流可能のようだ。ただサブ武器で使用可能なダガーは在庫2しかない。
そして侍は盾装備不可。二刀流担当はチアキに任せよう。
……こんなセクシーな風体のサムライというのもなんかアレだな。
シナリオ選択画面にて本作のバックストーリーが描かれている。
恐るべき災厄を予告する神託が下され、内陸の小国オス・エドラが激震した。
王の英断により、かつて西の国で魔の軍勢を討ち払った英雄ゼルクを招聘するべく、冒険者たちは冒険に挑む、というストーリー。
エドラ・クイル城に向かうと、以下のような啓示が出ている。
これは勅命である。
英雄ゼルクは当国北西の[ネル坑道]にて、後進の指導に当たっておられる。
彼地は僻地ゆえ、此度の神託、民心の動揺、いずれも伝わっては折るまい。
ゼルク殿に謁見し、王命を伝え、招聘せよ。くれぐれも、礼を失することのないように!
とのことらしい。早速ダンジョンに向かおう。
地下1階
早速ウィザードアイを唱える。ダンジョンサイズは20x20。
「方眼紙マッピング」にダンジョン名をセットする。この作業も久しぶりだな……。
目の前の扉を開けようとすると警報音が鳴り響く。
何事かと驚いている君たちの元へ、男が1人、血相を変えて駆け寄ってきた。
「おいお前! 何やってんだ!
そこから先は”ゼルク塾”の塾生以外、進入禁止だぞ! 知ってるだろ!」
アリサが一気に不機嫌そうな表情になったが、言葉には出さない。
しかしその表情を見て目の前の男の顔つきが変わる。
「ははーん、さてはおまえら部外者だな? 城から来た小役人か?
でなきゃ、雇われ冒険者ってところだろう。どうかゼルク様にお目通りを、ってな。
帰れ帰れ! うちは今、忙しいんだ!
手が空いたらこっちから連絡するって、お前の上司か依頼人にそう言っとけ!」
取り付く島もない。
アリサは流石に文句を言おうと思ったが、男はそそくさと東の回廊の先に去って行ってしまった。
「"ゼルク塾"……?」
首を傾げながらも一行は東の回廊へ向かう……。
扉を潜ると、天井から吊り下げられた巨大な看板がある。
オーク材のベースに、キラキラと輝く金属製の文字が埋め込まれていた。
*** ゼルク塾・冒険者指南所 ***
ダンジョンの一角がそのまま指南所となっている。
小部屋がそれぞれ講義室となっており、冒険の基礎の「き」から冒険者の卵たちへ指南しているのがよく分かる。
ゼルクという人物は後進育成にとても熱心なようだ。
パーティ編成、アライメント、状態異常、特性値などなど、ウィザードリィの基礎となる知識がこれでもかと解説されている。
最後の部屋では卒業式が開かれていた。英雄ゼルクはとてもいい言葉を残したようだ。
「臆病でいい、慎重すぎるくらいでいい。
最後まで生き延びた者が本当の勝者だ」
アリサたちは英雄の言葉をしっかり心に留める。
そして一番奥の扉にはこう書かれていた。
ゼルク塾:基礎コース
修了試験会場
扉を開けると、先ほどの男が渋い顔で声を掛けてきた。
「ん……? 何だ、お前らは!
ここはゼルク塾の入塾試験会場だぞ!
部外者は立ち入り禁止だ、出て行け!
……あん? ゼルク様に直接会いたい?
オス・エドラ国王の勅命だと?
お前らみたいなの、居るんだよ、たまに。
嘘ついてまでゼルク様に会いたいファン。
見え透いてるんだよ、迷惑だ、帰れ帰れ!」
まるで話が通じない。
弓矢を取り出そうとしたアリサをシズカが諫め、部外者である自分たちはどうすればゼルク本人と話ができるのか?
何をすれば英雄に会わせて貰えるのか?を問うた。
「それは当然、ゼルク塾に入塾してだな、
基礎からみっちり学んでだな、そして入塾試験を受けて正式に……」
「その試験会場が、つまりここ。そうね?
なら早速、試験を受けさせて貰うわ」
アリサはそう言い放すと弓矢を抜いた。他の面々も武器を取り、呪文の詠唱の構えを取る。
すると、目の前の男は鼻で笑った。
「フン、まるで構えが素人だ。そんなので一端にやれるつもりか。
なら思い知るが良い。ド素人が出る幕などないということを!
エレメンくん、カマァァァァン!!!!
この余所者たちをやっておしまい!!!!」
登場したのは「エレメンタリースライム」。全然強くない。
倒すと「?カード」が貰える。
あっさり倒すと、男は血相を変えて駆け寄ってきた。
「あ……あああ! エレメンくんが……!
畜生め、なんてことしやがるんだ!
試験用に飼い慣らしたモンスターを本気でブチのめすヤツがあるかーっ!!!!」
アリサはこう言い放った。
「そんなの知らないわよ。部外者だし。手加減もできないわね。素人なので。
そもそもアンタ、何も説明しないままそのスライムを差し向けてきたじゃない」
言われたことをそっくりそのまま返してやると、男は「ぐぬぬ」と唸るのみ。
他の面々も内心「ざまあみろ」と思うのだった。
「試験は合格したしわたしたちも塾生よね? この坑道には自由に入らせて貰うわ。
英雄ゼルクとやらは勝手に探すわよ」
アリサが更に畳みかけると、男はとうとう歯ぎしりを始めた。
「ウギギギギギギ……フン! まあいい!
やれるものならやってみろ、素人ども!
この坑道は兵士や冒険者の育成機関だ!
迷宮の罠も本物同様に作り込まれてる!
モンスターも手強いヤツが放し飼いだ!
泣きべそかいて逃げ出すのがオチだぞ!」
アリサたちは男を無視し、その場を去りながら、
面倒なことになったと溜息をつく。
ただ、英雄ゼルクに拝謁し、王の命を伝えれば済むはずだったのに。
人の話を聞かない意固地な男のおかげで、全く良い迷惑だ……。
「?カード」の正体は「冒険者資格証」。
これで坑道の先に進むことができる。
坑道に入ると早速2つ鍵の掛かった扉が並んでいる。
現時点で入る手段はないので、気にせず先に進む。
奥に進むと扉の横に例の男が立っていた。
例によってこちらを素人と見下しつつ、長々とアドバイスをしているような言葉を投げてくる。
話を真面目に聞くのもうんざりだったのでアリサは要点だけ把握してあとは適当に返した。
レベルが足りていないとこの先の扉を解錠するのは難しいらしい。
レベル3のアリサはやや苦戦しつつも無事に解錠した。後ろで舌打ちが聞こえた気がする。
その奥はやや広めの空間になっているようだ。
ルリナが「ブライトネス」を唱え、視界を確保してから探索に入る。
左手側の奥でアリサが気配に気付き、隠し扉を発見。入るのはあとにする。
反対側は例の男がいた。隠し扉の説明をしてくれているが、
先ほど見つけたばかりのアリサに取っては余計なお世話である。
空間を一通り探索すると、どん詰まりになっている部分で例の男が現れた。
「このネル坑道は、その名の通り特殊な鉱石の採掘場だったそうだ。
今、君たちが立っているその場所が、元採掘場の中心部にあたるのだよ。
兵士や冒険者の修練施設を作るにあたり、
いくつかあった候補地からネル坑道を選定したのが、すなわち……英雄ゼルク。
さすがゼルク様、完璧な見立てだよな。地下三層にわたる考え抜かれた迷宮を、
低予算・短期間で構築し得たのだから」
地下3層にわたる迷宮、と男は言った。
つまり、ネル坑道はB1~B3までしかない。
そのどこかに、英雄ゼルクがいる。
少なくとも、この男の話を聞く限りではそう考えて良さそうだ。
その後もゼルクを称賛する発言が続いたので、アリサたちは呆れかえりながらも得た情報を地図に転記していく。
ひとまず扉を通らずに進めるところは探索したので、近い順に探索していく。
まず左の最も近い扉を開けると、渦巻き状の構造になっており、最奥部には人の姿を象った像があった。
その像はぼろ布を纏い、首元や腕にはいくつもの数珠が掛けられていた。
何かの儀式、あるいは呪詛なのだろうか。
像の前には祭壇のようなものもあるが、香炉はここ最近使われた形跡はなかった。
探すと……「メジャーゴースト」と戦闘! スクショ取り忘れた
お察しの通りの敵で、攻撃力は低いがAC値も低いようで攻撃が当たりにくい。
相手のアーマークラスを弱体化させる「ダークネス」を駆使してなんとか倒すと、やはり6人割り741EXPが貰えた。見慣れた数字である。
一旦戻ってレベルアップし、更なる探索へ。
隠し扉の奥を探索しているとまたまた例の男がいた。
彼は大きなソファから鷹揚に立ち上がり、
拍手をしながらこちらに近づいてくる。
「おめでとう。無事に隠し扉を見つけられたようだな。
さあ、この指輪を受け取るがいい」
男から物を受け取るべきか悩んでいると、
彼はその隙にアリサの手を取り、半ば強引に手の中へ指輪を握り込ませた。
アリサは「レディの手を無許可で握るなんてマナー違反よ!」と憤慨したが、男は無視して説明を続ける。
「これは魔法の指輪だ。
魔法使い呪文[ウィザードアイ]の力が込められていて、今まで探索した場所を確認できる。
有効に活用したまえ」
「タダより高い物はないのよね……」とアリサはぶつくさ言っているが、一応貰っておくことにした。
鑑定すると「宝石の指輪」。お馴染みのアイテムである。
東側の探索は完了。続いて西側へ。
探索していると妙にかわいらしいラットが現れ、突如話しだした。
「……いいことを教えてやろうか。
お前たちの周りをうろちょろして、頼んでもいないアドバイスをしてくる男。
あれ、出てこないようにできるぜ。
あんたら、冒険者資格証を持っていないか?
あの男は、そいつを手がかりにしてあんたらの後を付けて先回りしてんだよ。
資格証を酒場のアイテムボックスに入れて持ち歩かないようにすりゃ、かなり静かになるはずだ」
この冒険者資格証にそんな効果があるとは……。
アリサが資格証を睨み付けるが、とりあえず持っておくことにした。
「ああ、そうそう。
役に立つアドバイスって言えば……オレからもひとつ、教えといてやる。
こりゃヤバい、って時は、キャンプを閉じる前に、宿屋を出ちまう前に、戦闘が終わる前に、
Ctrl+F1か、R2+↑だ。忘れンなよ?」
わけの分からない呪文を言われてしまった。
アリサたちは首を傾げ、そもそも幻覚でもみているのだろうか?と思った。
そう思って目を閉じ、首を振り、改めて”そいつ”の方を見る。
すると、喋るネズミは消え失せていた。
最初から何もいなかったかのように。
……上のコマンドはいわゆるリセットコマンドである。メタい。
そのまま西側を探索していると地下2階への下り梯子とショートカット開通のかんぬきを見つけた。
探索途中の戦闘で無事チアキのアライメントが悪になってくれたのでPTの再編成も楽になる。しかしこのシナリオは友好的な敵の出現率がかなり低いな……。
これで地下1階の探索は完了か。魔法の鍵が必要な扉は開けられていないが仕方ない。