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モンスターハンターライズ:サンブレイク 片手剣と属性(SB版・検証つき)

片手剣ですら属性値100を拝めるようになった時代

さて、片手剣と属性を考える記事の時間です。

前作『ライズ』の時にも同じ考察をしましたが、結論から言うと「現在の片手剣は物理が十分に強く、属性に頼る必要がないから」ということでした。

tea-wind.hatenablog.com

ところが本作では「属性武器が強くなった」という意見を多数耳にします。
実際プレイしていても無属性武器より属性武器の方が強いことが多いです。

結論から言うと、MRの片手剣は属性値がめちゃくちゃ上がり、更に攻撃力や斬れ味でもそれほど見劣りしなくなったためです。
上位の属性武器は攻撃力や斬れ味が無属性武器と比べて見劣りしすぎる場合が多かったのですが、MRではその辺りの格差がかなり軽減されたんですね。

続きから、前回の記事で紹介した属性片手剣たちを題材に検証データを並べてみたいと思います。

前説~そもそも属性ダメージとは何か~

記事冒頭で取り上げたMHRiseの記事でも記載していますが、モンスターハンターのダメージ計算は(超雑に言って)以下のような要素で成り立っています。

物理ダメージ(A)=ハンター側の物理ダメージ×モンスターの物理肉質(%)
属性ダメージ(B)=ハンター側の属性ダメージ×モンスターの属性肉質(%)
総ダメージ=A+B

つまり物理ダメージと属性ダメージは計算上独立しています。
モンハンに於ける属性ダメージとは基本となる物理ダメージに加えられる「追加ダメージ」という認識で間違いないと思います。

よく「○属性が効かないモンスター」という言い方をされますが、物理ダメージ部分まで軽減されることはありませんし、逆に「○属性が効くモンスター」でも物理ダメージ部分まで1.5倍だの2倍だのになったりはしません。
あくまで「属性は物理に対する追加ダメージ」です。

そのため、属性武器の強弱というのは「属性の追加ダメージが物理特化の無属性武器を上回るか否か」で決まります。
前作MHRiseの属性武器が不遇だったのはその「追加ダメージの魅力」というものが到底無属性武器に敵わなかったことによります。

冒頭で触れましたが、Riseの属性片手剣は「属性値が低すぎる」「斬れ味が悪い」「攻撃力が(属性分を加味しても)低すぎる」……の三重苦だったわけです。
「王牙剣【折雷】」や「エストレモ=ダオラ」のようなその壁を乗り越えた武器もあるにはありましたが、全体としては無属性武器……特に「ハイニンジャソード」や「轟剣【虎眼】」に見劣りしていたのは否定しがたいところです。

MRの属性片手剣の性能の傾向

これを踏まえてMRの片手剣の性能を見てみましょう。
ざっと傾向を並べると

  • 属性武器の攻撃力は310~330程度、無属性武器の攻撃力は330~360程度
  • 斬れ味はほとんど差がなく、大抵の武器でゲージ
  • 属性値は物理寄りの武器で30~40、属性寄りの武器で50~70
    無属性武器の属性値はもちろんゼロ。

ざっとこんな感じになっています。
上位では属性特化と言われていた「マスターオデッセイ」ですら攻撃力170、水属性33だったのに対しMRの「アガメムノン」では攻撃力320、水属性67と大きく数値が底上げされているのが分かります。

特に大きいのが攻撃力格差が大幅に軽減されたことで、上位の無属性片手剣の攻撃力が230程度だったので、実に60もの攻撃力差を付けられていたことが分かります。
ハイニンジャソードは斬れ味が劣る代わりに鈍器心眼超会心があったため、実攻撃力はやはり230~250程度あった言えます。

いくら属性値があるとはいえ、物理攻撃力差が1.4倍近くも付いていたら太刀打ちできないのは当然です
以前の記事でも言ったとおり片手剣の属性ダメージの比率は2割もないため、これでは「属性の追加ダメージ」が全く魅力にならないわけです。

一方、本作では無属性武器と属性武器の物理攻撃力の差は大体1.1倍になっています。
更に属性値が上位より大きく上がっているため、ちゃんと相手の弱点属性を選べば1割程度の差なら十分逆転できる、という形になりました。

更にスキル面でも属性強化スキルは装飾品がいろいろ追加されて幅広いスキル構成が可能になったのに対し、物理強化スキルは現状上位と装飾品がほとんど変わっていません。
また新スキルに物理と属性を同時に強化する「連撃」が追加されたのも強化として大きいものとなっています。

これらの事情から、属性武器はスキルを組みやすい上に上位ほど攻撃力の格差に苦しまなくて済む=「属性ダメージが追加ダメージとして魅力的になった」と言い換えることが出来ます。

とはいえ、具体的な武器の例を出さないと検証としてよろしくありません。
前回の記事で紹介した属性武器から代表を選出して、検証データを並べてみます。

無属性片手剣と属性片手剣で検証

属性片手剣5本と、無属性武器の代表1本で検証します。

無属性武器の代表は使い勝手などを重視するなら「カムラノ傑片刃」だと思いますが、今回は期待値重視なので総合バランスが最も優れている「護法王・フドウ之天剣」を使います。

また実運用時を想定し、以下のルールで検証します。

  • スキルあり
    斬れ味や武器スロットに応じて組めるスキルが変わります。
    個人的に「組めるスキルまで含めて武器の性能」だと思っているためです。もちろん無属性武器には「属性強化系スキルが要らない」というメリットがあります。
    なお、からくり蛙を対象にする都合上「挑戦者」「攻めの守勢」はカット、実戦で使いにくい「フルチャージ」も入れていません。
  • からくり蛙のお腹に回転斬りループを51ヒット
    ある程度の長期戦を想定します。斬れ味が落ちる場合もそのまま測定。
    からくり蛙の腹を狙うのは頭の「斬100/属性30」よりも腹の「斬60/属性20」という肉質の方が実戦に合っているからです。
    なお、この肉質は若干物理寄りの弱点に相当します。実戦では斬50/属性25のようなより属性に傾いた弱点部位を持っているモンスターも多く、実際はもうちょっと属性武器に有利な結果になりやすいです。
    コンボは(個人的に)片手剣で最も基本的なコンボだと思っている回転斬りループを使います。

水平斬り(A)→斬り返し(A)→回転斬り(X+A)→斬り上げ(A)→水平斬り(A)……
※52ヒットではないのは最後だけ斬り上げを省略して回転斬りで締めているからです。

  • オトモは「待て!」で待機
    余計なダメージやバフが入ると数値がズレて困るため。
    もっとも、通常はオトモありでプレイしますのでそちらも想定すべきだとは思いますが、からくり蛙では少々難しいので。

自分が片手剣でスキルを組むときは大抵この条件でテストを行っています。
イメージとしては「6500を超えると一流」「7000を超えるとトップクラスという認識です。

なお、スキルは全部書き出すとえらいことになるので火力に直接関係あるスキルだけ抜き出して書きます。ご了承を。
実戦を無視しないため、「回避距離Lv1」「気絶耐性Lv3」「ひるみ軽減Lv1」は全ての装備で発動させています。

護法王・フドウ之天剣(無属性)

攻撃力340 斬れ味:短い紫→長い白 無属性
スロット3-1 百竜スロLv3

スキル:攻撃Lv7 超会心Lv3 弱点特効Lv3 渾身Lv3 業物Lv3 匠Lv2 連撃Lv1他
百竜スキル:鋼龍の魂

51hitテスト結果:6765

スロットが非常に優秀で会心率も0%なので「轟剣【大虎眼】改」を基本的に上回るビシュテンゴ武器。
後述の属性武器たちには敵わないが、6700超えはかなりのもの。やはり総合的にはかなり優秀な武器であることは間違いない。

セクトトレスルージュ(火属性

攻撃力330 斬れ味:長い白 火属性39
スロット4-2-1 百竜スロLv3

スキル:攻撃Lv7 超会心Lv3 弱点特効Lv3 渾身Lv3 火属性攻撃強化Lv3 業物Lv3 連撃Lv3 見切りLv2
百竜スキル:鋼龍の魂

51hitテスト結果:7115

やはりスロットが超優秀なブナハブラ片手剣。属性強化Lv3と連撃Lv3、物理系スキル山盛りを全部実現できるのはこの武器くらい。
総合性能ではエヴォルイフリートを上回っているといえるだろう。

水刻ロアルドロス改(水属性

攻撃力330 斬れ味:長い白 水属性51
スロット3-1-1 百竜スロLv3

スキル:水属性攻撃強化Lv5 攻撃Lv4 超会心Lv3 弱点特効Lv3 渾身Lv3 業物Lv3 連撃Lv3 見切りLv2 
百竜スキル:鋼龍の魂

51Hitテスト結果:7011

やはりスロットが優秀な水刻ロアルドロス改。属性値もかなり高いので攻撃Lv7より水属性攻撃強化Lv5を優先して採用。
上記で例に挙げた「アガメムノン」も6900超えを出せるので、相手の属性の通りやすさで使い分けている。特にヤツカダキ亜種にはあちらの方が強い。

セクトトレスジョーヌ(雷属性

攻撃力330 斬れ味:長い白 雷属性35
スロット4-2-1 百竜スロLv3

スキル:攻撃Lv7 超会心Lv3 弱点特効Lv3 渾身Lv3 雷属性攻撃強化Lv3 業物Lv3 連撃Lv3 見切りLv2
百竜スキル:鋼龍の魂

51Hitテスト結果:7060

前回の紹介からは漏れたが実はめちゃくちゃ優秀なブナハ雷片手。
構成はルージュと全く同じだが若干属性値が低いので結果も僅かに低めに。とはいえ白ゲージがルージュより更に長いので実戦性能は決して負けていない。

神裂・雷禍無尽」も6600超え、「神激グランジ」も6800超えなので間違いなく超激戦区。相手の肉質によって使い分けたい。

赫絶の連翼アクルス(龍属性

攻撃力340 斬れ味:超長い白 龍属性56
スロット3 百竜スロLv2

スキル:攻撃Lv7 龍属性攻撃強化Lv5 見切りLv3 超会心Lv3 弱点特効Lv3 渾身Lv3 連撃Lv3
百竜スキル:竜種特効(からくり蛙には無意味)

51Hitテスト結果:7524

検証前からヤバい数字が出るだろうなぁと予期していたバルファルク武器。
なんせ斬れ味対策が要らないという脅威の武器なだけあり、他の武器とは完全に一線を画したスキル構成が可能。
それ以前に数値スペックも攻撃力340・龍56と明らかに一線を画した高さがある。
何が恐ろしいって、これでも百竜スキル分の強化が反映されていないこと。実戦では更に5%程度高い数値が見込める。

なお、MRの龍気活性は赫耀・真シリーズのスキル構成がややイマイチで、現状の環境だと6700程度を出すのが精一杯だった。それでも十分な強さなのだが

ミストラル=ダオラ(氷属性

攻撃力310 会心10% 斬れ味:短い紫→白 氷属性54
スロット1 百竜スロLv3

スキル:氷属性攻撃強化Lv5 攻撃Lv4 超会心Lv3 弱点特効Lv3 渾身Lv3 業物Lv3 連撃Lv3 匠Lv1
百竜スキル:鋼龍の魂

51Hitテスト結果:7122

こちらも流石古龍武器といえるクシャル片手剣。
ただ斬れ味の長さが若干足りていないという欠点があり、その点で他の氷属性武器に譲る弱点がある。
前回紹介した「アヴァイシュドゼロ」を始め、氷属性片手剣はほとんどの武器が6800以上を出せる凄まじいハイバランスゴシャハギ武器だけ例外
もちろん斬れ味の差などで実戦値でミストラル=ダオラを上回る場面も少なくない。

結果まとめ

属性 結果
6765
7115
7011
7060
7524
7122

結果としてはこんな感じになりました。

もちろんスキル構成如何や生存スキルの重視度、相手モンスターの肉質でいくらでも変わってくる問題ではありますが、属性武器は全体的に強いと説明するには十分な結果かと思われます。

今回検証できていない毒・爆破ですが、こちらはからくり蛙のダメージが下位クエスト扱いなため、MRと同一環境での検証は困難です。
ただ毒についてはクシャルダオラにおいてはMRでも変わらずかなりの強さを発揮します
爆破に関しては対複数クエ特化にならざるを得ないですが……。

属性周りのバランスが改善されたマスターランク。是非とも様々な武器を使い分けて攻略したいですね。