Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

『Javardry 直下の戦線』 新月パーティ簡易記録 その5

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直下の戦線 ver1.027 タイトル画面

クリア後ストーリー編。
ネタバレ注意ですがストーリーの捏造が酷すぎてネタバレになっていないかもしれない。

プレイルールは以下の通り
・太陽PTで入手したアイテムはショップから購入してよい
 ただしアイテム・資金の引き継ぎは禁止。自力で稼ぐこと。
・マップ等は埋まった状態のまま。
 各マップのメインイベントを完走した場合に次の階層へ進んでよいことにする(B3,4・B7,8,9は順不同)。

新月PT編その1はこちら。

tea-wind.hatenablog.com

DL先等の情報は1周目のその1の記事をご覧ください。

tea-wind.hatenablog.com

次元の狭間

アリサ「ここが次元の狭間ね……。本当に全然違う雰囲気の空間だわ」
ルリカ「確かにあちこちに次元の裂け目のようなものが見えますね。このどこかに<邪悪なる女帝>が潜む空間があるってことですか」
シズカ「探索もいいけど、ここに潜む敵は今までとは強さの格があまりに違うらしいですわ」
チアキ「魔法を出し惜しみしている場合じゃなさそうだねぇ」
ミサ「アタシの拳が活躍できれば良いんだけどねぇ。亀ちゃん、守りは任せたよ」
岩亀(グッ)
ナギサ「ご主人様。前衛はお任せを」

次元の狭間でお金稼ぎとレア8装備集め、そしてレベル上げ。
ひとまず目標はLv25。ここで前列の攻撃回数が増えるため、このタイミングで「神竜の鱗鞭」を買って持たせれば強いんじゃないかなと画策している。
Lv23では1戦こなすだけでも相当に厳しい。とにかくMPを一切ケチらず、危険を感じたら即帰還魔法で逃走。
100万ゴールド貯まり次第どんどん希少度8の神話級アイテムを購入していこう。

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「光幕」を使い放題の「幻想霊杖」や、
新月のみ「衰劣」を使用可能な「漆黒の魔剣」は今回の目玉商品

稼ぎに稼いでLv25。
捏造ストーリー上ではアリサ一行は「魔法王の悪夢」に入ることはないわけだが、ゲーム的にはそういうわけにいかないのでちゃんとイベントをこなす。
ただ「凍り付いた地下街」は通過するだけのマップだし、「炎の中に崩れゆく王都」もイベントと言えるのは中央の「炎獄の神」戦のみ。
転移魔法で直行し、とっとと叩き潰して魔法王の下へ。

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初代魔法王リビウスと戦闘。
彼も前列が強すぎて全体魔法をぶっ放していると姿を映すこともなく倒れてしまいやすい。

強敵な上、この後はイベント終了まで強制戦闘はないため、アリサは「<至理>の魔術書」やら「<爆光>の魔術書」やらも迷わず使い、他の面々も一切出し惜しみしない。
深手を負いながらも、リビウスを画面外死させつつなんとか突破。やはりレイアードの先祖……。

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古代魔法王国周りのテキストは本当によく作られているので、自分でもプレイすることをオススメします

王宮のイベントを進め「幻星石の指輪」を入手し、帰還。
これは「邪悪なる女帝」と戦うためには必ず入手する必要がある。
ただし捏造ストーリー上は上述の通りアリサたちは魔法王の悪夢に進まないため、いろいろこじつけてこういうことにした。

次元の狭間に進む前の地下10階にて――

遺跡の地下10階。
ここには次元の裂け目があり、邪悪な気配がこの世界を伺っているのがわかる。
この先が「次元の狭間」――そう覚悟を決めたアリサたちに、後ろから声が掛けられた。

「やあやあ、この前はよくもやってくれたね」
「あら、こんにちは。散々わたしたちを馬鹿にしたんだからあの1発くらい軽いものでしょう」
「全く、口が減らないねぇ、君は」
「こういう性格なもので。ふんっ」

先日の戦いでアリサに殴り飛ばされたレイアード。
意趣返しのためか、あえて頬に付いた赤い腫れ跡を治療――魔法生物的には『修復』が適切か――していないようだ。

「私たちはこれから『次元の狭間』に向かうわけですが、まだ何か新たな情報があるのですか?」
「そうそう。キミタチ、僕が渡した<指輪>をまだ持っているかい?」
「はい、ここにありますが……」

ルリカは預かっていた「古の指輪」を取り出した。
レイアードが指輪に何か魔力を込めた。すると指輪は古ぼけくすんだ姿から、今まさに出来上がった新品の指輪のような輝きを取り戻した。

「『幻星石の指輪』――これが<邪悪なる女帝>の恐怖を振り払うために必要になるだろう」
「これが<聖騎士の記録>にあった、貴方の友情の証の指輪なのですね」
「フウカたちはそんな書き方をしていたけれど、ちょっと気恥ずかしいね。まあ『実力への信頼』の証ということにしておいてくれ」

もう1つの王国――王として別の未来を歩んでいるもうひとりの自分を想起し、レイアードは遠くを見るような表情になった。

「しかし、僕の指輪にそんな力があったとは。自分でも驚きだよ」
「……ありがたく貰っておくわ」

アリサは礼を述べ、仲間たちに向き直った。

さあ、行くわよ。『次元の狭間』へ!

仲間たちは一斉にうなずき、次元の裂け目の中に消えていった。

レイアードはそんな彼らを見てふと呟くのだった。

「――生きて帰れよ。僕を殴れる人間なんて、本当に久しぶりなんだから」

<邪悪なる女帝>との決戦

正直現状の戦力では<邪悪なる女帝>に挑むのはまだ厳しいと思ったが、とりあえず行けるだけ行ってみようということで魔法アイテムを買い込む。
道中の戦闘でシズカが死ぬというアクシデントに見舞われるも、「不死の灰」の蘇生が無事成功しなんとかリカバリー。
リソースをそこそこ残した状態でなんとか「邪悪なる女帝」の元に辿り着いた。

かつて崩れ去った次元の狭間の空間はほぼ完全に修復されており、中央には邪悪なる気配を持った女帝が座していた。

「ほう――この前やってきた愚か者どもとはまるで逆の気質を持った連中ではないか」
「あら、そう? わたしは<聖騎士>たちとは面識がないからどういう連中なのか知らないのだけれど」
「ふ……鬼、天使に悪魔、夢魔に吸血鬼とそのしもべか。偽善を掲げる下等種族共だったあれらとは違い邪悪な気配を漂わせた者どもだな」
「え、私も『邪悪』な扱いになってしまうんですか?」

邪悪扱いされた天使ことルリカが抗議するが、「女帝」は無視して話を続けた。

「どうだ。わらわと共に真の世界の支配者とならぬか。そなたらほどの力があれば、あまねく世界を我が物とできよう」
「――ふーん……。じゃあ聞くわ。その申し出に応じてわたしたちにはなんのメリットがあるの?」
「ご主人様!?」

レイアードに対して放った問いを女帝にもぶつけるアリサ。驚愕したナギサが声を上げるが、主人が手でそれを制止した。
仲間たちが成り行きを注視する中、女帝は面白いと言わんばかりの顔をして答えた。

「偉大なるわらわの配下となれる、それ以上の褒美があるとでもいうのか?」
「あら、わたしたちは冒険者よ。一切の報酬もない取引に応じるとでも?」
「ふ……。わらわが望むのはあのラーヴェスタの星脈。それ以外の新たな世界の星脈を手に入れたあかつきには褒美として下賜してやらぬこともないが」

アリサはその言葉を聞き、女帝を睨み付けながらこう言い放った。

問題外ね。わたしはかつてラーヴェスタを恐怖に陥れた偉大なる吸血鬼の末裔!
 ラーヴェスタを手放す――そんな選択があるはずがない!」
「……愚か者め。その選択、後悔するぞ?」
「後悔? するはずがないわ」

仲間たちが次々と武器を構える。

「わたくしは――ご主人様と共に!」
「天の声は聞こえなくとも――聖なる裁きを与えましょう!」
「アタシの拳で、アンタの目を覚まさせてやるよ!」
「ラーヴェスタの大地の力、思い知らせてやるわ!」
「真なる闇の力を見せましょう」

我が誇りにかけて、我らが世界を脅かす邪竜、貴様を成敗する!

 

「ふっ……よかろう。我が贄として生の終わりを深き恐怖で飾るがよい!」

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「邪悪なる女帝」戦。スクショ撮り忘れたんでフウカ一行のもので代用。
しかし最大HPの差が凄いなぁ……。

邪悪なる女帝」とその配下たちと戦闘。
「漆黒の魔剣」の「衰劣」も発動させつつ、全体攻撃魔法連打という脳筋戦法。前列のゲヘナドラゴン共がブレスを吐きまくるので1ターン準備に費やそうなんて悠長なことを考えていると死ぬのはフウカ一行の時に思い知らされている。
思惑通り前列を掃除でき、残りの「ネームレスディアスティ」を「虚無」で倒し、「邪悪なる女帝」は前列陣が殴り倒し1戦目終了。

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スケイリーエンプレス戦。強いと言えば強いが1グループなので戦いやすい気もする。

回復して2戦目、「スケイリーエンプレス」戦。
こちらもやることは同じで、「漆黒の魔剣」や「<至理>の魔術書」を併用しつつとにかく全体魔法連打のゴリ押し。今度は敵が1グループなのでより威力が高い「虚無」や「噴火」も使える。
なんとか死者が出る前に征伐完了。

戦いの果てに

――邪竜の女帝は劣勢を悟り、怒りを込めて凄まじい咆哮を上げた!
周囲の空間は大音響に耐えられず、ひび割れ、歪み、荒れ狂う。
女帝はそれに飲まれ、去って行った……。

「くっ、トドメを刺しきれなかった……!」
「アリサ、それどころじゃないわ! このままじゃ私たちまで――」
「うわぁぁぁ――!」


「――危ない……!」

崩壊する空間が眼前に迫る中、閃光がアリサたちを包んで――

 

「……ど、どうなったの……?」
――わたしの<救済>の呪文で緊急脱出してきた。大丈夫だから安心して」

ふと気付くと、地下遺跡の入り口に戻ってきていた。
目の前には……ラガーナでは知らぬものは居ない、白銀の鎧と漆黒の髪の<聖騎士>――フウカその人がいた

「貴方が……<聖騎士>なのですね」

眩しさを漂わせる雰囲気に思わずシズカは手で目を遮った。
そして天界にもここまで眩しい人は居ないと目を瞠るルリカ。
そんなルリカを見て、フウカは驚愕の声を上げる。

「あなたは……キョウカ!? なんでこんなところに!」
「あっ……。貴方はこの姿の持ち主とお知り合いなのですね」

そう言ってルリカは光に包まれ、真の姿を明らかにした。

「初めまして、天使のルリカと申します。もっとも末席も良いところなんですけどね……ってうわっ」
「ルリカちゃぁぁーん!」

白い翼をはためかせた、しかしどこか仮の姿の雰囲気を残した天使の少女。
そんなルリカに空気を読まずに抱きつく不埒者の悪魔がいた。

「ああん、やっと私の前でその姿を見せてくれたのね!」
「ああもうちょっと! 話がややこしくなるから止めてくださいシズカさん!」

そのまま小競り合いを始めた天使と悪魔にアリサはため息をつく。
チアキはフウカのパーティの少年にちょっかいを掛けに行った結果、少年の姉に凄い形相で追い回されている。
ミサは赤髪の男性騎士に見とれていやが、隣に恋人らしき学者の女性が並び立っているのに気付くと一瞬表情を曇らせ、チアキに合流して少年にちょっかいを掛けに行った。

 

「良い仲間たちだね」
「あの有様を見てそう言える?」

相変わらずまとまりがないパーティだと呆れながらアリサはフウカとの会話を再開した。

「改めて初めまして。吸血鬼のアリサよ。あなたの救出に感謝するわ
わたしは教会の騎士、フウカ。<女帝>の撃破、見事だったよ」

ふたりの英雄は手を取り合い、互いの功績を称えた。

「しかし、なんでわたしたちの救出に来たの?」
「<女帝>は追い詰められると必ず空間ごと崩壊させて道連れを図る。そして自分は異空間で再生し、いずれ次元の狭間に戻ってくることは分かっていた」
「あれが奴のやり方なのね……」
「わたしたちはある理由で助かったけど、貴方たちはそうは行かないと思ったから。急いで向かったけど、間に合って良かったよ」

フウカは安堵の息をついた。アリサはふとあることを思い出して、フウカに問うた。

「そういえば貴方たちは別の使命を帯びていたんじゃ。<混沌と破壊の神>の……」
「それなら、このとおり」

フウカは黄金の邪神像を取り出して見せた。彼女たちも自分の使命を果たしてきたようだ。

「<女帝>は完全な討伐はやはりできなかったようね。あの空間そのものを破壊して逃げ出すのはやっぱりずるいな」
「ええ……悔しいけれど」
「気にしないで。最大の脅威の<混沌と破壊の神>はもう蘇ることはない。<女帝>の復活の予兆を感じ次第わたしたちが向かうこともできる」
「頼もしいわね……」

確かな自信を感じるまっすぐな台詞に思わず目を背ける。まさに<太陽>にふさわしい聖騎士だ。

「わたしたちのような<新月>の日陰者にはアンタはちょっと眩しすぎるわね」
「そう? わたしは元々ただの記憶喪失の人間に過ぎない。吸血鬼の貴方のような特別な力も持っていないし、そんなに気負って欲しくはないんだけどな」
「……その聖なる力が『特別』じゃないってのも中々ね」

こりゃ無自覚なタイプだわ、とアリサは肩をすくめる。

「……アリサ、貴方たちに渡すものがある」

フウカはそういってアリサに美しいエメラルドグリーンの宝珠を手渡した。

「……何これ! とんでもない力を秘めているわよ!」
「今回の事態に協力してくれた『ある人物』からのお礼。まあ、今回の件の報酬だと思って」
「ある人物って……こんなの、王族でも持っていないような代物じゃない!」
「まあ、出所は秘密ってことで」
「……いくらになるんだろ」
「値段は付けられないと思うよ。この世界にあるのは2つだけだから」

そう言って、フウカは自分のペンダントに埋め込まれた同じ色の宝珠を見せた。
自分の知識でも遙か及ばないほどの力を秘めた宝珠。出所が気になるが、とても聞けそうな雰囲気ではなかった。

 

会話が一段落して、フウカとアリサは仲間たちの方に目を向けた。

天使の少女に抱きつく悪魔の少女。天使は渋々といった表情で抱きつかれている。
追い回していた少年の姉に手痛い制裁を浴びて突っ伏している拳闘士と夢魔の女ふたり。
そんな姿をニヤニヤと笑いながら見つめる男性騎士と学者の女性。彼らの手は恋人繋ぎで繋がれている。

遺跡の入り口近くにいる他の冒険者や一般人たちも、2組の英雄たちが意外な関わりを持っている姿を話の肴にしている。

「……平和なものね」
「うん。この平和を作るのに、あなたたちの助力があったことを本当に嬉しく思う」

「――ご主人様。<聖騎士>様とのお話はいかがですか」
「フウカさん! その人が噂のヴァンパイアロードですか?」

そういって、吸血鬼のしもべと聖騎士の親友が近づいてきた。

「ご主人様、遺跡に入りたい方々の邪魔になっています。移動しましょうか」
「こんなところで立ち話はなんですから、皆さん酒場で食事でもしながらお話しませんか?」

ふたりの英雄は顔を見合わせ、笑いながら言った。

「そうだね、話したいことはいくらでもあるし――」
「これからのことも考えなきゃね」

そういって仲間を呼びに行き、酒場へと連れだって向かうのだった――。

彼女たちのその後

――ラガーナ王国、様々な物語を生んだ地下遺跡の戦いはようやく収束に向かいつつある。
亡国の王子はいつでも王位を簒奪してやるぞと脅しを掛けながらも、異界の敵からラーヴェスタを守る守護者の役割に落ち着いている。
まだ全ての問題が解決したわけではない。だが、世界は着実に平和に向かいつつある。

 

わたしは、有名になりすぎたこともあって怪盗をやめることにした。
いかんせん英雄なんて呼ばれるようになってしまった以上、盗みの稼業なんてやっていられないからね。
今は冒険者として世界各地に飛び、時にはラガーナの遺跡へ戻ってきてと多忙な日々を送っている。
隠れてコソコソとするのも楽しいけれど、こうやって堂々と動くのも悪くないわね。

 

ナギサは、もちろんわたしのしもべとして付いてきてくれている。
彼女のトレードマークの巨大な鎌「凍れる三日月」は、魔物たちはもちろん冒険者仲間すら震え上がらせるほど有名になってしまった。
「ご主人様、わたくしはいつも貴方をお守りします」

 

ルリカは、ようやく天界に帰ることを許されたらしい。
今まで通り地上と天界の間で物品の交易をしつつ、時々シズカと会っているようだ。
嫌々だって本人は言っているけれど、その表情がまんざらではなかったのをわたしは知っている。
「神話級のアイテムたちは、天界でも話題沸騰中なのですよ!」

 

チアキは、地下遺跡の夢魔の歓楽街へ帰っていった。
「堕落の神」亡き後の歓楽街はますます混沌に満ちているが、ああ見えて頭の良い子なので上手くあの街をまとめ上げてくれるだろう。
そしてミサは、何故かチアキと一緒に歓楽街に降りていった、今度は自分がその手の店で用心棒、兼ガールとして働くんだなんて言っていた。
鬼の血の宿命故に相手に中々巡り会えないようだが、いつかはいい男が見つかるのだろうか……。
「いくら歓楽街と言っても、やりたい放題はあたしが許さないよ!」
「文句のある奴は掛かってきな! アタシが相手になってやるから!」

 

シズカは、またひとりで世界を放浪している。
だけどルリカが降りてくる時期になると必ず王都にやってくる。なかなか彼女が堕天してくれないことにやきもきしているらしい。
わたしにとっても数少ない友だ。これからもよろしく頼みたい。
「いつか、ルリカさんとともに安息の地に……」

 

<聖騎士>――フウカとその仲間は今でも王国の守護者として日々戦っている。
わたしたちがひとりも王国に残らなかったのとは対照的で、その正義を体現する姿に時折眩しさを覚える。
だが、たまにふらっと酒場に現れては、わたしととりとめのない話をしている。
彼女からすれば、立場に囚われず自由に冒険を続けるわたしを羨ましく思うこともあるようだ。隣の芝は青い、ってやつかな。

 

それぞれの道を歩み始めたとは言え、いつかまたわたしたちの運命が交差する日がやってくるかもしれない。
そのときはまた、仲間として肩を並べられる日が来ることを望む。

 

――アリサ・セラーナ・ドラクリアの日記より

 

The End

 

……ということで続きは「あとがき」の記事にて。