Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

ファイナルファンタジー(FF1) ピクセルリマスター版 プレイ感想

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FF1 タイトル画面

結局ピクセルリマスター版のFF1・2・3全部揃えちゃいました。
今日はFF1の感想記事を書くことにします。

未だに一番好きなFFはと聞かれたらわたしはFF1と答えます。2番目はFF3かFF5FF12かで大いに悩むのですが……。
そりゃもう今まであらゆる機種で何周もしてきたゲームですから、ゲーム内容は大体把握しています。それを踏まえて語っていきたいと思います。

ちなみに既に投稿したSteamレビューとほぼ同じ内容ですのでご了承を。アイコンを見ればわかりますがアレを書いたのはわたしです。

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自分で付けといてアレですが酷いネーミングだ。元ネタは『R-TYPE TACTICS II』。

クリアタイム6時間11分、PTは戦士・モンク・白魔術師・黒魔術師。 

まず予め申し上げますが、説明文の「オリジナル版ベース」という文言は大嘘です
プレイヤーのレベルアップ速度、ダメージ計算式、宝箱やショップの品揃え、モンスターのステータス等の基本仕様はほぼ全て2007年のPSP版に準拠しており、FC版をプレイしたプレイヤーほど首を傾げる内容となっているのは否めません。
実質的に「GBAPSP版をベースにリメイク追加ダンジョンを削除し、MPをFC版の回数制に戻したもの」というのが適切な内容です。

それを踏まえた上で、オリジナル版ベースと見れば別物ですが、FF1のリメイクとしてはかなり完成度が高いと評価できます。

優れたジョブバランス

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黒魔の伝家の宝刀「フレアー」炸裂!

大きなポイントとしてジョブバランスの良さが挙げられます。
まずMPが回数制であるため、GBA版ほど白魔術師・黒魔術師が極端な強さを発揮できなくなりました。
一方でエーテルの存在により、お金を掛ければFC版のようにすぐにガス欠して戦力外になることもなくなっています。
そしてダメージ計算がGBA版仕様なので知性の高さが魔法威力に直結し、赤魔術師とも差別化が可能になっています。

更にGBA版で追加された「裁きの杖((使用すると「フレアー」を発動する杖。」や「ライトブリンガー((使用すると「ホーリー」を発動する剣。武器としても強い。」などといったバランスブレイカーなアイテムがまとめて削除されたため、最高位の魔法は正真正銘彼らの専売特許となりました

シーフに関してもGBA版仕様なので、攻撃回数の成長が非常に早く最終盤まで戦士を上回る物理攻撃力を持つことができます。
高い性能を出すためには相当レベルを上げる必要があったモンクも、レベルアップが速いことでかなり早い段階で戦力になれるようになりました。
もちろん元々強い戦士・赤魔術師も使いやすさは何ら変わっておらず、6つの職業それぞれにちゃんと強みがあるようになっています

過去のリメイクでは何かしらジョブバランスに難を抱えていたFF1ですが、本作でついに1つの完成形に至ったと評価できます。
最もジョブ性能自体はGBA版からほとんど変わっていないので、GBA版追加アイテム群がバランスを壊していたとも言えるわけですが……。

気になる点

一方で気になる点もいくつかあります。

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ステータス画面。

一番気になるのは「命中率・回避率」のステータスの表記法が変わったことで、現在のステータスから攻撃回数を算出することができなくなりました
そもそもFF1の命中率・回避率の数値はパーセントではありません。敵の回避率と加減算するための「数値」です。しかも表示される数値が今までの機種とは全く異なるものとなっており、例えば「命中率+50」の正宗を装備してもステータスの命中率は20%しか増えません

全く意図不明な仕様変更であり、詳細を確認するには検証が必要だと思われます。

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毒・石化が効かなくなってしまったティアマット

また一部のボスは今まで意図的に弱点となる状態異常が設定されていたのですが、それが削除されて絡め手が通用しなくなっています。こういう攻略法を狭める仕様変更は個人的には印象がよろしくありません。

総評 ~現代版FF1としては申し分ない~

総評して「現代にFF1が発売されていたら」という想定の作品としては申し分ない出来です。
従来の機種を遊んだプレイヤーももちろんですが、これから初めてFF1を遊ぶというプレイヤーにこそおすすめしたいリマスターであると言えるでしょう。

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