最終セーブで12時間44分、Lv53でクリア。
正直、「どれくらいやっつけ仕事なんだろう」「やっぱり最近のスクエニはダメだな!」って罵倒するために買いました。
ところがFC版・DS版のいいとこ取りのゲームバランス、完成度の高いドット絵、素晴らしいBGMアレンジ……などなど、驚くほど高い完成度のリマスターでした。
今のスクエニがこんなまともなリメイクを作れるなんて……って驚愕しましたがスタッフロールを読む限りメイン開発はトーセでした。やっぱりな
『ゼノブレイド2』と並行して1週間くらいでクリア出来たら良いなぁ感覚でプレイしていましたが、思った以上に良い出来にドハマリして最終的に2日でガッツリクリアしてしまいました。
本当に完成度が高く、今からFF3を遊ぶならこれを選べば間違いありません。
SteamだとDS準拠リメイクの方がかなりやっつけな出来なので尚更です。
細かいところは続きで。
全体的な傾向として、「基本的にはFC準拠(後から手に入るジョブの方が強い)」「一部のどうしようもなかったジョブは追加アビリティで大幅に強化」「敵のパラメータはFCとDSの中間、一部めちゃくちゃ強い敵も」って感じです。
あと「フェニックスの尾」が購入可能になったことは特筆点として挙げられるでしょう。
難易度バランス自体はそんなに簡単になってはいないですが、これだけで随分簡単になった気がします。
グラフィックやエフェクトは今風に大幅に刷新されていますが、冗長すぎるということはなくテンポを損なわない程度になっています。
最近のFFリメイクではお約束の倍速オートバトルモードも健在で、非常にテンポの良い攻略が楽しめます。
ジョブに関しては、「賢者」「忍者」がエウレカの隠しジョブに戻ったため、基本的には最強ジョブという立ち位置に戻っています。
ただし各ジョブの特殊能力まで代替できるわけではないため、FC版ほど完全な2強という立場にはなっていません。
賢者に関しても合体召喚を返して貰った代わりにMPがやや少なく、専門職と比べガス欠しやすい調整です。
また本作は全体的に魔法が強く、物理ゲーだったDS版と比べると魔法職の立場が大幅に改善されました。
MPに関しても全体的に少なめであったDS版と比べかなり増やされており、魔法職の立ち位置を改善したいというバランス意図が見出せます。
台詞回しはほぼ全てFC版準拠です。
ただ暗闇の雲の一人称が「わし」じゃなくて「私」になっていたのだけは不満点ですねー、本当に数少ない不満点です。
昔ながらのFFの雰囲気を味わえていい感じでした。
同時発売のFF1・2はリメイク版準拠になってしまっているらしいですが、ちょっともったいないですねぇ。
総じて、今からFF3を遊ぶならまず間違いない出来です。
もともと移植が少ない作品だったので、このおかげで気軽に遊べるようになったのは非常に価値があるのではないかなと思います。
レトロFFに触れてみたい方に、是非おすすめいたします。
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