Tea-Wi's Peaceful World

プレイしたゲームとかの記録をつれづれと( ❛‿❛ )

『Javardry 直下の戦線』 プレイ記録その15【後編】

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直下の戦線 タイトル画面

** ネタバレ注意 **

地下10階攻略の続き。
今回は前後編の【後編】になります。必ず【前編】の記事よりご覧ください。
イベントシーンのみです。

tea-wind.hatenablog.com

*おしらせ*
マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。

ダウンロード先等の情報はその1の記事を参照ください。

tea-wind.hatenablog.com

 

戦いのあと

激しい戦いの後――立っていたのはフウカたちだった。
壮絶な魔力のぶつかり合いは、絶大な魔力を誇っていたはずレイアードすら飲み込み、これを打ち倒したのであった。

床石に金属がぶつかる甲高い音が大広間に響いた。
膝をついたレイアードの手から魔剣シャルンディアが転がったのだ。
マナカはすかさず魔剣を拾い、レイアードから距離をとった。

「ばっ、ばかなっ……!
 全ての力を取り戻した僕が、星脈とドラゴンたちの助けを借りても勝てないのか!
 くっそぉーっ!
 こ、こうなった以上、アレをやるしかない……!

 最後の手段だ! 魔法生物と化したこの身体に、星脈を強引に吸収するッ!

 フッハハハッハー! 暴走しようが爆発しようが構うものか!
 この身はもはや、痛みなど感じないんだからなぁーっ!

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フウカたちは駆け出しレイアードを阻止しようとしたが、彼の身体が輝き、その中心から膨れ上がった強烈な衝撃波に吹き飛ばされてしまった。
身を起こすと、まばゆい光に包まれたレイアードが自らに宿った星脈の力を確かめるように両の掌を見つめていた。

「こ、これが星脈の根源、世界そのものの力……!
 凄い!この力があれば、人間の軍隊だろうが神々や魔王だろうが、邪魔する奴は全てひねり潰せる!


 シャルンディアはもう不要だ! 星脈自体を我が物としたんだからな! アッハハハハー!!

 ならば早速、地上にあるラガーナの王都を制圧しに行くとするか!
 追いかけてきてもいいけどさ、疲弊しきったキミタチが今の僕を止められるはずないよねェ?
 そもそもどうせ間に合わないだろうしね!

 そしてキミタチですらどうにもならないんだから、他の奴に僕を止められるはずがない! フフヘヘヘ!
 ――僕の勝ちだッ!!
 
そういうとレイアードは高らかに転移の呪文を詠唱した!
追撃するためナオも転移の呪文を詠唱しようとするが――転移でこの場から消滅したはずのレイアードが、何故かまだそこにいるのだった。

「……ん?
 アレ? なんだ、おかしいな……。
 クソッ! なんなんだ、地上への転移が発動しないぞ。」

レイアードがもう1度転移の呪文を唱えると彼の姿は消えた。何が起こったか分からないフウカたちは立ちすくむしかない。
しばらくして戻ってきたレイアードは忌々しげに吐き捨てた。

「遺跡内は問題なく移動出来る。だが地上に出られない!
 転移も徒歩も浮遊もダメだ。僕が遺跡を出ようとすると見えない壁に阻まれる……。
 冒険者や王国兵は素通りしてるのに! 一体どういうことだ!?」

何かを思いついたナオは、即座に呪文を詠唱してパーティから消えていた。
そして次の瞬間、商店で売っている安物のランタンを持ってこの場に転移で帰ってきた。
心配するから勝手なことをしないで、とフウカがナオの手を握りしめ、ナオはそんなフウカに対しててへぺろ、と笑って見せている。
レイアードはそんな姿を苦々しい顔で眺めつつ、原因を探るため思考をフル回転させているようだった。

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策士、策に溺れるの図

「ハッ!? まさか……。
 星脈を取り込んだこの身体が遺跡の星脈採取機能と連動してるとしたら……。
 僕はこの遺跡と一体化してしまった、とでもいうのか!?」

――そうだ。この遺跡の本来の役割は星脈の力を採取する施設。
それは当のレイアードが地下5階に手記として残していたはずだ。

「ふざけるな!!
 いくら強大な力を手に入れても地上に出られなきゃ意味ねーだろうがァーッ!!

策士策に溺れるとはこのことか……ユマはニヤニヤしながら怒りを露わにするレイアードを眺めていたが、そのレイアードの怒りに満ちた目線がこちらに向いた途端、慌てて表情を取り繕う。

「いや、待てよ……。
 シャルンディアは星脈を使い持ち主の願いを叶える剣だ。取り込んだ星脈を逆行させるなり遺跡の機構を停止するなりしてこの枷から逃れることができるかもしれない! それをよこせッ!

レイアードはマナカが持っていた魔剣シャルンディアを奪おうと手を伸ばした。
得意の剣技で試し斬りにしてやろうとマナカが身構えたその瞬間、マナカの手から自らシャルンディアが離れた!
そしてシャルンディアは自らレイアードの手を振り払い、星脈の光を纏って宙に浮かんだ

誰もが予想しなかった事態に、レイアードの、フウカたちの目線がシャルンディアに集中する。

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「千年の時を経て再びあるじ様の手に取られたとき……、わたくしは懐かしさと嬉しさを感じました」

若い女性の声だ。驚くことにそれは魔剣が発したものだった。

「あるじ様は昔、わたくしをいつも大切に扱ってくださっていたからです。
 そしてこの時代、あるじ様の新たな目的にも一種の大義を感じ、お供しようと決めました。
 ですが、今のあるじ様は決闘に敗れたにも関わらず見苦しく振る舞い、大義を失われたように思います。それに……

 わたくしを、わたくしを”不要”、と仰いました! もう力をお貸しする理由はありません!!」

まるで拗ねたようなシャルンディアの口ぶりに、驚愕しながらも思わず吹き出してしまったマナカ。
そう言い放たれ呆然とするレイアードを尻目に、魔剣は宙を泳ぎフウカの手に収まった。

「え……えーと……?
 シャルンディア……さん……?
 喋れたの……? っていうか意思あったんだ……。
 知らなかった、そんなの……」

その後、レイアードはしどろもどろな言い訳とみっともない謝罪を繰り返したが魔剣が応じることは一切なかった。
まるで女性に振られたダメ男のようだとレイアードをニヤニヤしながら眺めるアキ。もちろんいざというときのために右手から盾は離さない。
あんな男になっちゃダメだからなー、とマナカは最愛の弟に言い聞かせていた――爆笑しながら。しれっと抱きつくのをやめて欲しいと苦い顔のカナヤ。

完全に馬鹿にされているレイアードが相当苛立ちを隠せなくなってきた。
業を煮やし、再び暴力に訴えようとしたのを察知したのか、突如シャルンディアの輝きが増した。
星脈の活力が優しくフウカたちを包み、傷が癒える

なおも抗おうとする魔剣と完全回復したフウカたちを交互に見て、レイアードは歯ぎしりした。
そしてついに肩を落とすと床に寝転んで大の字になってしまったのだった。

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「あーあ! わかった! もうわかったよ!
 ――僕の負けだ! フン! 勝手にしなよ!!」
 
ついに負けを認めたレイアード。フウカは――氷河の隠れ家の騎士の言葉を思い出していた。

――我が国は、自分たちに扱いきれぬ大きな力を持ったせいで滅んでしまったのだろうな――

レイアードもまた、シャルンディアの力ならば制御できていた。魔剣を大事に扱う心も備えていた。
だが「星脈」という「大きな力」に溺れた王子は、ついに魔剣に見放された。その瞬間を、我々現代人もまた他人事として捉えてはならないのだ――そう心に刻んでいた。
……他のパーティメンバーはそこまで殊勝なことを考えているかわからないけれど。

シャルンディアは悲しそうにため息をついたようだった。

「千年前、あるじ様が殺害されてから、わたくしは野心ある貴族たちによって戦いのためだけに使われました。
 欲望を肥大化させ、ぶつけ合った魔法王国の貴族たちは、手に入れたがっていた国も、自分たち自身も滅ぼしてしまった……。
 現代に蘇った主様があの貴族たちと同じように自分と周りを不幸にしてしまったのも、人の欲望を煽ってしまうわたくしのせいなのでしょう。

 ――ようやくわかりました。わたくしは、もう誰の手にも握られるべきではないのだと。

 魔法王国が滅んだあとこの地に根付いたラガーナの王家は、わたくしを一度も使うことなく封印し続けましたが、きっとそれが正しい答えなのですね」

1000年ぶりの主との再会。1000年ぶりに、魔剣としての本懐を果たせること。
しかし――シャルンディアはその役割を終えることを、自ら決断したのだ。

そしてシャルンディアは、君たちにこう願い出たのであった。

「また、あの居心地の良い宝物庫で静かに過ごしたく思います。
 どうかわたくしを、ラガーナのお城まで連れて行ってくださいませ――」
 
そうして、フウカたちはついに、魔剣シャルンディアを取り戻したのであった。


――完敗を喫したレイアードは、星脈の渦の前で膝を抱えてしょぼくれている。
彼がヤケクソ気味に投げる餌(星脈から精製しているらしい)を周囲のドラゴンたちがついばんでいた。
妙に平和な光景だ。魔物に好かれる才能がある彼らしい。

「……シャルンディアにはもともと自意識があったんだろう。
 異界の神が鍛造し、初代魔法王リビウスに授けたという代物だから、それくらいは不思議じゃない。
 昔は喋りはしなかったけど、僕や歴代の王が丁寧に扱っていたことを覚えていたみたいだし。 
 たぶん、僕が先の戦いで星脈の渦の力を注いだのがきっかけとなり、その意識が人間のようなはっきりとした自我にまで成長したんだろうね。

 彼女?の意思を尊重して、もう無理に手に取ったりはしないよ。
 僕に落ち度があるのは十分分かってるしね」

ずっと俯いていたレイアードは、最後にフウカたちに顔を向け、こう言った。

――魔剣シャルンディアの最後の継承者として、僕はその役目の終わりを宣言する。
 彼女はもう自由だ。好きにさせてあげるといい」

――初めて、レイアードの優しい顔を見たような気がした。

帰り道。魔剣シャルンディアが最後に語りかけてきた。

「みなさまには感謝していますわ。
 わたくしにとっても、元あるじ様にとっても、きっとこれが一番よい結末なのでしょう――」

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ついに取り戻した魔剣シャルンディア。その意思を尊重し、全ての職で装備不能となっている。

*   *   *

王城にて

フウカたちは衛兵に魔剣シャルンディアを見せて、遺跡最深部での出来事を伝えた。
すると城内の一室に通され、現れた騎士団長と内務大臣により事細かな話をすることになった。

その内容を補足したのは、再び少女の声で話し始めたシャルンディア自身だった。
騎士団長と内務大臣は面食らいながらも、フウカたちから魔剣を受け取りどこかに持っていった。

その後、フウカたちは謁見の間へ案内を受け、喜びを湛えた表情の国王、そして王妃と姫に迎えられた。
優しい眼差しでフウカたちを見つめていた国王は、威厳を取り戻して口を開いた。

冒険者たちよ、大儀であった。
 シャルンディア殿……とでも呼べば良いのか、聡明さと気高さを備えたあの剣は穏やかな余生を望んでいるようだ。
 これからは宝剣として遇し、何者にも悪用されぬようより厳重に保護することを誓おう。
 
 約束通り、そなたたちには褒賞と近衛騎士の地位を用意した。
 そしてこれは限られた英雄にのみ贈られる我が国最高の勲章だ。是非受け取って欲しい」
 
フウカたちの前に金貨の詰まった革袋や勲章、近衛騎士の階級章が運ばれてくる。
その間、国王はフウカたちひとりひとりの手を取り、改めて冒険をねぎらった。そして、こう続けた。

「それにしても、星脈に邪悪なる異界の神々、か……。
 そのような大きな出来事が起こっていたとはな。

 そなたたちの働きにより魔剣の悪用は阻止できた。
 しかし遺跡での戦いは続いており、列強からの干渉や異界の神々という脅威が去ったわけではない。
 これからも、我が国に力を貸してくれ!」

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** CONGRATULATIONS!! **

** おめでとう! **

きみたちは古の王子レイアードに勝利し、
魔剣シャルンディアを見事奪還した。

今日は宴が催される。もちろん、主役はきみたちだ。
明日からはどうしよう?
近衛騎士の叙勲を受け、国王に仕えるのだろうか。
話を蹴って、新たな冒険を求め旅立つのだろうか。
それとも再び遺跡に向かい、世界を狙う敵と戦うのだろうか。

いずれにせよ、大きな脅威からこの地を巣くったきみたちの名は、
ラガーナ王国の歴史に刻まれ永く称え続けられるだろう!

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「引き続き、冒険をお楽しみください!」 らしい

THE END...?

一通り宴を終えたあと、調査を十分に終えていないため、再び遺跡の地下10階にやってきたフウカ一行。
再びレイアードに会いに行くと、彼はいつもの調子を取り戻したようにこう言った。

「言っとくけど僕はまだ王になることを諦めたわけじゃないからな。

 僕が負けを認めたのはキミタチに対してだけだ。
 地上への侵略はまだ続いている!
 当然、魔法生物の量産を止めるつもりはないよ。ザマーミロ!」

……お前、地下5階で「全部自律制御にしたからもはや自分にも止められない」って言ってなかったか?

「それに、星脈を狙ってやってくる異界の者どもを倒し続ければ、この状況を打開できる魔法の品が手に入るかもしれないからねぇ。
 僕自身はこの遺跡から出られないけど僕が作った魔法生物は別だ。
 奇跡をもたらす宝物を求めて、次元の狭間にも精鋭部隊を送り込んである。

 次元の狭間とは何かって? 世界と世界の間にある亜空間さ。
 神や魔王の中でも特に悪賢い連中は、この世界に乗り込む前に次元の狭間で魔力を蓄え、軍勢を増強しているんだ。
 奴らの準備が整う前にこちらから攻撃を仕掛ければ勝ち目もあるだろ?」

フウカたちは顔を見合わせた。
異界の者たちを直接叩きに行くことができるということか。
これはラガーナ王国の……いや、この世界のためになることではないか。

「もちろんどいつもこいつも一筋縄でいく相手じゃないけど、倒せば神話級の宝物が手に入るかもしれない。
 キミタチも、冒険者として高みを目指すなら挑んでみる価値はあるんじゃないかな。
 次元の狭間に乗り込むには、混沌と破壊の神がいた広間にある空間の裂け目に入れば良い。向こうからもちゃんと戻れるから心配しなくて大丈夫だ。」

情報をくれたレイアードに礼を言いつつ立ち去ろうとしたフウカたちに、後ろから照れたような声が掛けられた。

「べっ、別に、気を付けて行けよ……だなんてぜんぜん思ってないんだからねっ!」

気持ち悪かったのでレイアードを殴り倒し、指定された座標に行ってみると……。
空間の裂け目を発見した。裂け目の向こうでは強大で邪悪な存在が力を蓄えながらこちらの世界をのぞき込んでいる――そんな風に思えた。

一行は顔を見合わせ、小さくうなずいた。
ためらうことなど何もない。自分たちの心は決まっている。

――フウカたちの冒険は、まだまだ続く。

and more......

感想

ということで長い連載になりましたがありがとうございました。
まだ隠し要素があるっぽいので(作者様からも「隠しボスが居る」ことを示唆されましたし)、もう少しフウカたちの冒険は続きます。
ですが、現段階での感想とキャラ設定を紹介しておきましょう。

まず総評ですが、かなりストーリーを織り込みつつも良くここまでまとめたなぁという印象です。
ダンジョン内でのイベントも豊富で、階層を攻略していくのがここまで楽しい作品は久しぶりでした。

1回の記事で2~3時間程度のプレイはしていますから、現段階での総プレイ時間は40時間は確実に超えているでしょう
まあ手動マッピング併用とかブログ用メモとかでプレイ時間が余計にかさんでいる部分もありますが、それでもフリーゲームでこれほどのゲームボリュームがあるというのは驚異的です。

全体的なゲームバランスも良く、Wiz系にありがちな「序盤と終盤が理不尽、中盤はヌルい」というようなバランスを美味く回避して、後半に進むほど難しくなる順当な難易度曲線に収束していたと思います。
もちろんパーティ編成次第ではこうはいかないのでしょうが、自分が選んだPTが比較的バランスが良かったため、あまり苦戦することなくクリアまで辿り着くことが出来ました。
まあ安全運転病を発症してやたらと稼ぎに走ったのも楽勝ペースになった原因の1つなのですが……w

特性値の割り振りを生命力重視にしましたが、もうちょっとキャラクターの特性を際立たせる形にするべきだったかなぁというのがちょっとした反省点ですね。

ということで以下キャラクターの短評と簡単な設定紹介です。

キャラクター紹介

フウカ

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最前列に立ち、剣を用いた物理攻撃と神聖魔法を用いたサポートを両立した聖騎士。ポジション的には主人公。
専業クレリックではないので魔法の習得率の低さに難儀したりもしたが、彼女の「予防」がなければ深層部の探索は成り立たなかったと断言できる。
終盤は自力習得できない高レベルの聖印を「使用する」ことで大活躍。全回復、全体回復、全体攻撃等なんでもござれ。

*設定*
自身がどこから来たのかも覚えていない女性。
本来なら孤児として捨て置かれてもおかしくなかったところを、強い聖属性の魔力を察知した教会によって引き取られた。
その聖なる力で「聖女」として教会の象徴となることが望まれたが、ひょんなことで高い身体能力を見せたことから前列で戦う力をも兼ね備える「パラディン」となった。あるいはそれも運命だったのかもしれない……。
結果的に、後ろで守られている「聖女様」ではなく自ら最前線で戦う「聖騎士様」として知られるようになり、市民からは高い人気がある。

冒険を終えた後、教会の聖騎士代表として国家の儀式に出る機会が多くなり、儀式の宝具として出てくるシャルンディアとたびたび顔を合わせることになる。
普段は宝物庫でのんびり過ごしているシャルンディアにとってフウカの話は興味深いものらしい。

街で出会ったナオとは親友同士。街だといつもふたりで居るため「デキてるんじゃないの?」という下世話な目線を向けられることもしばしば。
ただ教会に引き取られる前の記憶がないため、家族のように接してくれるナオに内心依存しているのは本当。

パーティの中で一番、寝癖がひどい。

ナオ

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最後列で高い魔力を背景に元素魔法を連打し、敵を蹴散らし続けた大魔術師。ポジション的にはヒロインだけど強い。
元々高い魔力はアクセサリ「水時計」で更に加速し、前列の物理攻撃真っ青の威力の全体攻撃を連発した。
最終的に全ての元素魔法を習得し、攻撃魔法から状態異常、防御に移動に脱出までとあらゆる局面で大活躍したパーティーの大黒柱。

*設定*
ラガーナ市街の至って普通の町娘。教会暮らしのフウカの親友で、彼女が冒険に出ると聞き同行したいと嘆願した。
元々頭が良く、更に魔法の才能をも持ち合わせていたが、それを活かす場面が今までなかったため、足手まといになるのではないかと自分でも心配していた。
ところが実際は誰も予想していなかったレベルで元素魔法を使いこなす、大魔術師の素養を持っていたことが明らかになる

冒険の後はラガーナの魔導騎士団に取り立てられた。その灼熱の大魔法は他国にも名を轟かせているが、冒険での古代魔導王国の興亡の記録を目の当たりにした彼女は、その魔法の運用に厳格なルールを定めているとか。

フウカとは親友でありながらその特別な境遇にやや引け目を感じていた部分があったが、この冒険で自信を深め、より対等な目線で絆を深めていくことになるだろう。
町娘仲間からは「で、いつ告白するの?」なんてからかわれていたりもする

パーティの中で一番、スタイルが良い。

アキ

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前列で防御を一手に担う騎士。左利きなので右手で盾を持つ。
専用装備の「騎士盾」は後半のものほど強烈な性能を持ち、呪文持ちのモンスターに対する絶対的な壁となってパーティを守り抜いた。
騎士の専用装備の関係で精神も魔力も低いのに魔法防御力はパーティ一番になった。補助魔法込みで80%の無効化率はあまりに強烈!

*設定*
獣人の血を引く男性。教会と懇意で、フウカ一行の護衛騎士として冒険の同行を依頼された。
かなりの実力者だが、今まで人間を相手に戦ってきたので遺跡の魔物たちとも同じように戦えるか少々不安を覗かせていたが、その卓越した身のこなしと熟練の盾の使いでパーティを守り抜いて見せた。
冒険のあとは近衛騎士に取り立てられ、地味にパーティの面々では一番出世している。

新米冒険者だった頃はユマとパーティを組んでおり、かなり良い仲になっていた。
だが自身が騎士として取り立てられると共に、ユマも一時冒険者の道を諦め教師を目指すことになり、一時疎遠となっていた。
だが地下遺跡の冒険の護衛として選ばれた際、旧知の仲であるユマを呼んで欲しいと要望。彼女の能力に期待してだったのか、それとも寄りを戻したいためだったのかは当人同士しか知らない。
幸い、冒険の中で関係は無事修復されたようで、地下遺跡の戦いが決着する頃には正式に結ばれるだろうと思われている。

パーティの中で一番、血気盛ん。

ユマ

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鑑定要員……に見せかけて、「怪物研究書」による弱体化、あらゆる魔法アイテムを使える柔軟性、弓による遠距離攻撃と高い速度補正を兼ね備えた名サポーター。
特に詠唱要員が居ない地象・暗黒の魔法系統はユマが一手に担い、特に高位魔法がどんどんドロップする深層階では実質リソースが尽きないという活躍ぶりだった。
防御面がやや脆いのが欠点で、最終的にPT内で死亡回数が一番多いのは彼女だったりした。

*設定*
地元の学校で教師をしている女性。美人で、子ども達はもちろん地元の男性陣にとても人気がある。
だが元冒険者という経歴で腕っ節がそれなりに強く、元相棒にして元恋人への未練が消えていないこともあり男性の影はあまりない。

そんな中、騎士として遠くに行ってしまったと思っていたアキから遺跡の冒険に来ないかと誘われ、再び冒険者となることになった。流石に以前のように前線でバリバリ戦う能力はないが、教師としての知識を武器に冒険に出た。
アキとはお互い未練がある別れ方だったこともあり割とあっさりと復縁。地下7階の歓楽街のの"いかがわしい"空間ではサキュバスどもの誘惑よりもお互いを意識してしょうがなかったのは秘密全てが終わったあとはそりゃもう燃え上がりましたとも、ええ
冒険のあとは城の学者に誘いを受け、非常勤という立場で遺跡から発見された技術を利用する研究をしている。常勤にならなかった理由は……わかるよね?

パーティの中で一番、恋愛に一途。

マナカ

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時には両手刀、時には二刀流と常にパーティトップの物理攻撃力を持ったアタッカー。
しかも物理攻撃の追加効果に即死が常に付与されており、他の前列より1回多い攻撃回数を背景に敵の首を刎ねて刎ねて刎ねまくった
ナオの「魔剣」や「加速」とは絶大の相性

*設定*
王都近くの森で狩人をして生活していた姉弟の姉。
弟カナヤが投擲術で獲物の動きを止め、彼女が素早い近接攻撃で仕留めるという狩りの生活をしていた。

たまたま狩猟品を売りに王都に出てきたときにカナヤが遺跡探索に興味を示したのだが、
募集が掛かっていたパーティが大人気の女性聖騎士だったため、弟の周りの女性を監視するために一緒にパーティー入りすることにした。
その武闘派っぷりは凄まじく、訓練所で戦闘能力を披露したときに硬さに定評がある人形を一刀両断してアキを絶句させたほどだった。
幸い、肝心のフウカは恋愛にうつつを抜かすようなタイプではなく、冒険を進めるうちに信頼関係を築くことができたのだが。

散々述べているように弟への溺愛を隠す気がない困った姉。
本人もなかなか美少女なのだが、弟以外に興味がないので常に周りに睨みを聞かせている。
今のところ一線は越えていないようだが、時間の問題だろうと姉御分のユマからは呆れられている。
冒険のあとは森に帰り、弟と"仲良く"暮らすらしい。

パーティーの中で一番、怒らせると怖い。

カナヤ

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いわゆる宝箱鑑定・解錠を担う盗賊ポジションにして、遠隔攻撃でデバフをばら撒くサポーターでもある。
手裏剣系装備は睡眠と毒をばら撒き、刃糸は奇襲が必要になるもののグループ単位で即死をばら撒く強烈さ。
HPはイマイチながらDEFはかなり伸びるので、PT構成によっては前列に出す選択肢もありそう。奇襲なしで即使える刃糸の性能は……想像すら上回るだろう。
「盗賊は戦闘では役立たず」というイメージを払拭する、確かな強さの持ち主。

*設定*
あどけなさが残る森の狩人の少年。マナカの弟で、年齢差は1つしかないのに姉より幼さが際立っている。
見た目が可愛らしいので年上の女性にモテるのだが、姉が常に睨みを効かせている。
実はかなり頭脳派で、サバイバル能力がとても高い。

好奇心旺盛で、たまたま街に出たときに遺跡探索の冒険者募集という布告を見かけて冒険者になりたいと思ったのだが、
そのときに見ていた布告書に「聖騎士」の姿が描かれていたために姉を刺激してしまった。
その後訓練を終えてパーティーを探しているとき、フウカのパーティの募集に参加できた。当然姉も一緒だが。

優れた投擲術でモンスターを足止めし、彼が集めた宝をユマが鑑定し新たな力となる。
今までにないほど人の役に立てている実感が彼を冒険に夢中にさせたが、冒険中もたびたび干渉してくる姉にはやや辟易気味。特に地下7階の歓楽街ではサキュバスどもに目移りしないようにしょっちゅう目隠しされていたほどである。
もちろんそんな姉が嫌いなわけではないのだが、過干渉ぶりには少々参っている。
冒険のあとは森に帰るが、時々また冒険に出たいと思っている。

パーティの中で一番、料理が上手。

キョウカ

f:id:Tea_Wind:20210709163233j:plainポトレを紹介する機会がなかったけどせっかくなので。

交渉可能モンスターのイベントをチェックするために登場させた存在だが、アイテム所持枠数大幅増加という特性に加え、フェンサー以上の重装備が可能でHPの伸びも良いので実はめちゃくちゃ強いんじゃないかという疑いのある商人。余裕で前列も張れる。
作者的にも初回プレイの鑑定要員としては学者ではなく商人を想定していたらしい。

本プレイではあくまでサブメンバーだったが、メイン投入も十分良さそうなので次のPTでプレイするときは入れると思う。

*設定*
地元の大手商家の娘。よく教会に通っており、フウカたちとも旧知の仲。
本格的な冒険への同行は多忙故にできなかったが、協力者としてPT外でフウカたちを支えることとなった。
ややメンタルが弱く、また妄想癖持ち。自分は商家の後継ぎに向いていないと思っているが、その教養と商才は本物。

実はフウカたちが持ち帰ったアイテムは彼女の商家を通じて売買されており、実はこの冒険で最も利益を得たのは彼女。流石商売人、抜け目ない。

パーティの中で一番、想像力が豊か。


古の王子 レイアード

軽いノリに本心を覆い隠した古の王子。
いささか露悪的ではあったが、自らの無念を晴らし、異界の者どもを蹴散らしたいという大義には確かにうなずけるものもあった。
だが彼も力を求めすぎた結果、星脈とともに遺跡と一体化してしまい、最終的には魔剣シャルンディアにも見放された。

という感じだが、言動等がいちいち面白くて可愛げがある悪役。総じて「策士、策に溺れる」という評がふさわしい。
しかし大ボスなのに戦闘面での活躍はさっぱりで、最終戦ではスクショに写ることもできない残念ぶりであった。
全てが終わったあと、ちゃんと妹姫には会いに行ってやったのだろうか。それとも本人的には「まだ終わっていない」つもりなのか……。