地下8階へ突入。
実は前回地下8階もある程度やっていたのですが、記事として切りが悪かったので今回に回しました。
その関係でかなり長めの記事になっています。
*おしらせ*
・マッピングツールは「方眼紙マッピング」を使用。
・アイコンはいろいろカスタムしています。
・プレイしながら記録していたメモをほぼそのまま載せてます。
・ネタバレに対する配慮はありません。
ダウンロード先等の情報はその1の記事を参照ください。
tea-wind.hatenablog.com
地下8階 ~悪魔蔓延る灼熱の洞窟~
地下6階、ドラゴンの岩山から地下8階の階段に進む。ちなみに階段に進むだけならドラゴンには出くわさない。
以前地下5階攻略中に迷い込んで酷い目に遭ったトラウマが脳裏をよぎるが、あの頃と比べると戦力は段違い。十分勝負になると思いたい。
元素魔法の火属性攻撃が機能しなさそうなのが悩ましいが、「影神像」のお陰で最低限の攻撃手段はあるのが救いだ。
熱風が君たちを煽った。
洞窟内の溶岩と地面は赤熱し、ひび割れから溶岩がしぶいている。歩くだけで大火傷を負い、力尽きてしまいそうだ。
ここを探索するには浮遊する手段が必須になるだろう。
ということらしい。元素魔法Lv4に「浮遊」があるのでこれを使えばいいのだが、事実上元素Lv4は戦闘では使用不能ということになるか。肝に銘じなければ。ついでに「避火」も使い火耐性も確保。
残りの使用回数が1になったら帰路につかないと詰んでしまう可能性もありそうだ。
このマップは扉がほとんどない代わりに固定エンカウントが配置されており、そいつらが宝箱を落とす。
探索していたら突如BGMが違う敵とエンカウント。「インフェルノドラゴン」率いる一団だ!
地下6階で言っていた「上級ドラゴン」はコイツのことだろう。
ブレス連打に後列攻撃のコンボでカナヤが力尽きた。火耐性があっても1発40前後はキツすぎる! 実は無属性じゃなかろうな?
この戦闘は乗り切ったが、更に直後に襲撃してきたエンジェルのグループ即死魔法で更にフウカとアキが死亡する大ピンチに!
幸い逃走に成功したが、前列が崩壊したので帰還するしかない。
地下6階で更に4回もエンカウントする不運に見舞われながらも全て逃走に成功。
這々の体で地下5階の帰還マスまで戻れた。街でなんとか全員の蘇生に成功。疲弊ってレベルじゃない。
しかもインフェルノドラゴンが落としたアイテムは全部呪いアイテムだった。泣きっ面に蜂……。
火耐性だけでは信頼できなさそうなので、「<保護>の魔術書」を人数分持ち込み使用することで無属性耐性をカバー。
即死魔法はもう事故みたいなものと割り切るしかない……。全員呪文無効化率40%前後あるのでそうそう喰らうことはないはずなんだけど、それにしてもよく当たる。
再度探索。今度は比較的安定して戦えている。
探索していると「誰か助けてーッ!!」という悲鳴が聞こえたが、いつもの赤いローブが炎上してしまったレイアードだった。
地下7階の礼に助けてやっても良いかと思ったのだが、問答無用で「無視して進もう」なのに爆笑しつつ進む。
奥に進むと「浮遊のマント」を売ってくれる商人の亡霊もいた。しかし10000ゴールド……。
店で買えば2000ゴールドなのでちょっと割に合わなさすぎる。
戦っていると気付いたが、火耐性持ちは意外と少ない。
キマイラやドラゴンフライには普通に通じる。「紅蓮」はこの階層でも非常に有用そうだ。
とはいえ炎をまとった敵には当然通用しにくいため、全体的には地下7階よりも厳しい戦闘を強いられている。暗黒魔法の使い手が居たらなぁ……。
地下7階の情報で言われていたようにこの階層は武器のドロップが多い。
しかし運が悪いのか今のPTで有効活用できない武器ばっかり引き当て、使える武器種は呪いばっかり。ついていない。
奥には「翼の生えた快活そうな女性と霧をまとった無表情な少女」がいた。
会話を聞く限り、地下10階に逃げ込んだ異界の存在を追っているらしい。
「炎獄の神」についての会話の後、「水と風の羅針儀」をくれた。
これを使うと「炎獄の神」が施している地形偽装の結界を破ることができるらしい。今回はレイアードの世話にならずに済みそうだ。本人は燃えてるし
ところでこの直後に「浮遊」の歩数制限がなくなったのだが、羅針儀の効果ではないようだ。この女性たちが餞別に掛けてくれたのだろうか。
ひとまず全体の半分くらいの探索が終わったところで帰還。
次は北半分を探索する。
煉獄の亡者たちと亡国の姫
早速「炎の裁きの間」なるやばそうな部屋を発見。このマップでは珍しい扉だ。
火耐性がついていることを確認して、突入!
「ケルベロス」や「デーモン」などといったおなじみの面子の後ろに「フィーンド」が構えている。
……が、ナオの「紅蓮」で一掃してしまったのでその姿を確認することは出来なかった。
特段特別なドロップアイテムはないようだったが、部屋の真ん中では真っ黒に焼け焦げた亡者たちが炎に包まれて苦悶の叫びを上げていた。
まさしく「煉獄」に苦しむ亡者たちの罪は……「権力に目がくらんでのある人物の暗殺」「内戦を引き起こしたことによる自らの国の滅亡」。
ここまでこの遺跡を見つめ、あらゆるものを記録して進んできたフウカたちには、その罪と彼らの正体についてすぐに見当がついた。
1000年もの間懺悔の苦しみを受け続け、これ以上死ぬこともできない亡者たち。
――フウカは聖職者として彼らにせめてもの祈りを捧げ、この場を去るのであった。
少し進むと小部屋があり、この中には古代魔法王国の亡霊たちがたむろしていた。
風景は相変わらずの溶岩洞窟だが、「鮮やかな花々の咲いた植木鉢」が飾られていることから多少は快適な環境のようだ。
ここにいた女性近衛騎士の亡霊曰く、「私ども幽霊は暑さを感じませんし、炎獄の神の影響下にあるここならば冥府の神に支配されずに済みます」。なるほど、意外と住み心地は良いようだ。
しかしその後の台詞が意外だった。「姫様の隠れ家としてレイアード殿下がここを選んだのもうなずける話です」。
「姫様」……? 今までの冒険で「姫」と呼ぶような人物の記録は出てこなかった。
部屋の奥に進むと、まさしく「お姫様」と言った風情の幽霊がいた。
「現世の方々ですね……? 事情は存じております。
レイにい……いえ、私の兄レイアードがご迷惑をおかけしてまことに申し訳ありません」
レイアードの妹! そんな家族が居たのか。全然知らなかった。お前の兄貴さっきそこで炎上してたよ。
1000年前の彼女は王女として貴族をまとめ国の平和を守れなかったことが、現代に蘇った兄の凶行を招いたと悔いているようであった。フウカたちの旅路の幸運を祈り、「麗輝石の指輪」を渡してくれた。
そしてもう1度話しかけると、兄を慕っていた様子が窺える会話のあと、最後にこう付け足した。
「現代の皆様に対して酷いことをしていい理由にはなりません。
機会があれば、キツくお仕置きしてあげてください!」
必ずキツーいお仕置きをしてやろう。
……その上で、出来ればこの妹の元にもう1度引き連れてきてやろう。
そうフウカたちは心に決めた。
隣に居た姫の侍女の少女もレイアードの人となりについてこう語った。
「あのおどけた態度からは親しみやすさよりも本心を絶対に見せるものかっていうよそよそしさを感じたわ。
なんだかこっちは見下されて、馬鹿にされてる気分なのよね」
なるほど、確かにレイアードは享楽的、かつふざけた態度を取る反面、露悪的な面を決して崩そうとしない。
もう少し現代の人々と腹を割って話し合う努力をしていれば、また違う現在があっただろうに……と思う。
反面、現代の王国の人間たちは魔剣シャルンディアを決して使おうとせず、かつ異界の神々の侵略がすぐそばに迫っていた。レイアードが強硬手段に出る気持ちもわかってしまう。
長い旅の中で少なからず真実の一端に辿り着きつつあったフウカたちは、凶行に走ったレイアードの心情も少しは理解できるようになっていた。
とはいえ、許すかどうかは別問題だ。彼自身がこちらとの決着を望んでいるわけだし、こちらとしても地下7階で受けた侮辱のお返しとして1発は殴らないと気が済まない。
侍女曰く「麗輝石の指輪」はレイアードとの戦いで必ず役に立つらしく、もし壊れたり紛失したら再度用意してくれるらしい。
「麗輝石の指輪」は使用するごとに50%の確率で破損するが、味方全体に防御力・呪文無効化率の上昇、全属性耐性付与という強力な効果を持つ。ちょうど「聖域」から石化耐性を取り除いたような効果だ。
破損率が非常に高いため決して常用はできないが、強敵との戦いで使用する機会はありそうだ。再入手も可能なのでいざというときは迷わず使うことにする。
奥に進むと再び「インフェルノドラゴン」登場! 今回は前回のようには行かんぞ!
火耐性持ちと言えど、ナオの「紅蓮」であれば生半可なモンスターは耐えられないことは分かっている。
後列の雑魚を一蹴し、前列組は物理攻撃でガンガン斬る。最後に残ったフェニックスはマナカが首を刎ね、ゲームセット。
武器は案の定呪いアイテムだったものの、「書物」がなんと希少度7の「<瞬翔>の魔術書」!! なんとどこからでも即座に街に帰れる逸品だ。
流石にその場で習得を試す勇気はなかったので持ち帰ることにする。
釈然としないものを感じながら奥に進むと、洞窟の上から溶岩が滝のように流れ落ちてきた!
死を覚悟したフウカたちだったが、突如「水と風の羅針儀」が輝いた!
溶岩の滝は幻だったかのように消え去った。この先に「炎獄の神」が居る可能性が高い。
ここまでの探索運が良かったため、あまり消耗していない。いざとなったら「<癒円>の聖印」だってある。
フウカたちは覚悟を決め、先に進むことにした。
……と思ったが、ここにあるのは下り階段だった。この先が地下10階か……。
1回チェックしておくべきかと悩んだが、階段を上り下りすると固定配置の敵が復活してしまう。
地下8階は固定敵を避けるのがほぼ不可能なので、固定配置の敵を復活させるのはリスクが高い。
好奇心を抑えつつ、地下8階の探索に戻ることにする。
他のルートを進むと、「翼の女性と霧の少女」に再会した。
「炎獄の神」について更なる情報をくれた。どうやら1000年前に魔法王国を焼き尽くした存在そのものらしい……。
戦闘面での特徴として、素早く攻撃呪文を唱えてくるため、初手行動に警戒しなければならないという。
フウカたちは貴重な情報に感謝を述べ、いよいよ最後に残った空間に進んで行く。
……が、この空間でもなかった。これで地下8階のマッピングは地下5階から落とされるエリア以外は全て完了している。ということはやはりあの階段を降りるしかないのか。
……改めてメモを見直したら、そもそも例の女性ふたり組が最初の最初で「地下10階に逃げ込んだ」って言ってるじゃないか。わたしの馬鹿!
地下10階 ~「炎獄の神」との決戦~
想定外の流れで地下10階に踏み込むハメになったフウカ一行。
確かに羅針儀はこの階の南の方角を指し示している。
よく考えれば異界の神々は地下10階の星脈の力を求めているのだからこの展開は予想可能な範囲だった。
南に進むほどに水と風の羅針儀の反応は強くなっていく。
辿り着いた先では……「炎獄の神」が待ち受けていた!!
最前列に堂々位置する炎獄の神。肉体派に見えて呪文が得意らしいので警戒は怠ってはならない。
マナカ以外の全員で呪文無効化率を上げる呪文または魔法アイテムを使用。貰ったばかりの「麗輝石の指輪」も迷わず使う。
呪文無効化率が爆発的に上昇したことで呪文ラッシュは一切命中しなかった。エンバースピリットの「身体の爆発」の方がよほど怖い。
ファイアエレメンタルはフウカの「波動」で一掃できるので早々に吹っ飛ばしておく。
しかし、この炎獄の神は最前列に堂々鎮座するだけのことはあり、圧倒的な高耐久を誇る。
落としきれない間にエンバースピリットによってかなりの被害が出てしまい、ついに「<癒円>の聖印」を使用!
5ターン目、ようやく炎獄の神を撃破。エンバースピリットをようやく前列に引きずり出し、こちらの前列陣が一気に撃破。
そして最後まで睡眠で放置されていたフレイムタイタンを集中攻撃!
――満身創痍のフウカは「火神像」を拾い上げ、紙一重での勝利を実感するのだった。
「火神像」の効果は無限使用の元素魔法Lv2「熱閃」。
ナオは元々元素魔法の使い手で攻撃手段が豊富なので、他のキャラの誰かに持たせることにする。カナヤが妥当だろうか。
「麗輝石の指輪」は破損してしまったが、この戦いの勝利に大きく貢献してくれたことは間違いない。妹姫に感謝だ。
フウカもナオも、道中の消耗もあってほぼ全てのMPを使い切っている。死者こそ出なかったものの、今までで一番の激戦だった。
少し進んだらワープポイントを踏んでしまい大焦りするも、すぐそばに帰還マスがあったので事なきを得た。
「炎獄の神」――撃破達成!!
最高レベルの呪文
帰還し、商店でアイテムの売買をしていたら「<瞬翔>の魔術書」の売値がなんと50000ゴールド!!!!!
なんと「魔剣シャルンディア」奪回の賞金の半額に相当する金額である。
心が揺らぐも、そもそもそんなにお金があっても買いたい物がなかったと思いとどまる。
本職ウィザードとはいえ、Lv21でLv7元素魔法は望み薄かな……
とか思いながら習得チャレンジに挑んだら……
なんと成功してみせた!!!
ナオ、最高だナオ! お前がナンバーワンだ!
しかも説明文を読む限り、本家Wizのロクトフェイトのようにアイテムや所持金をロストするような記載も一切ない。
発動条件となる「状況」は「常時」。これは戦闘中ですら発動可能であることを意味する。
この作者はゲーム内の説明文には相当凝っているのでそのようなリスクがある場合は必ず記載するはずだ。
実際「蘇生」の説明文には「失敗すると対象の状態が悪化する」としっかり明記されている。
……とはいえ、不安なものは不安なのでアイテムを全て味方に渡して、安物のたいまつを買い込んで実際に試すことに。
たいまつを4つ所持し、テスト前の所持金は54,211ゴールド。
地下1階のバブリースライムに会いに行き、戦闘中に「瞬翔」発動!
――「試してきます!」と宣言してアイテムを押しつけて迷宮に駆け込んでいったナオ。
そんなナオを待つため、酒場でフウカはそわそわしながらコーヒーを飲んでいた。
しばらく経って、ナオが酒場にダッシュで現れ、フウカに抱きついてきた!
困惑したフウカがその表情を窺う。……満面の笑みだった!
街に無事帰還したところでアイテムや所持金を見てみると……一切減っていなかった!
ノーリスクの帰還魔法であることが、ここに証明された!
これは本当に大きな成果だ。これからの冒険では例え戦闘中だろうと、ナオが生き残ってさえいればいつでも、必ず、ノーリスクで帰還出来ることを意味する。帰還する以上MPは1で十分だ。
これは地下6階で消耗した状態で「虚構の神」に襲われるリスクをゼロにできるということでもある。
――特別な宿命を負った少女でもない。特異な力を持った種族でもない。ただの人間の町娘だったナオ。
冒険に出る前は一番の足手まといになると不安がっていた彼女が、ここまでのファインプレーを見せるとは……。
親友のフウカも表情を崩して大喜びしている!
残っていた仕事を済ませる
さて、いつもならここで終わりになるところだが、今回はそうもいかない。
まず破損してしまった「麗輝石の指輪」の再回収。そして地下5階から落ちたルートのマッピングも行わなければならない。
都合2回の突入が必要になるが、ちゃちゃっと済ませよう。
まずは「麗輝石の指輪」の再回収。幽霊だからアイテムの再生成くらいお手の物なのだろうか……?
回収を済ませたら「瞬翔」で即帰還。本当に便利だな……。
一応アイテム欄をチェックして何も失われてないことを確認。
続いて地下5階の滑り台経由のルート。
実は滑り台前のシークレットドアを無視することで地下8階に落ちずとも地下5階の先に進めることは作者のTweetで初めて知った。
ここは学者等の鑑別職不在PTでもほぼ100%シークレットドアが見える設定になっていて、それを鵜呑みにしてしまうと地下8階に落とされる、というトラップなのだという。
ウチのPTは地形鑑別のスペシャリストのスカラー・ユマが居る。つまり普段から他のシークレットドアも見えているため、逆に引っかかってしまったのだ。
レイアードのここの台詞は消えていない。久々にヤツの嘲笑が聞けたのであとでぶん殴ることにする。
実はここの敵の強さはいくらトラップといえど地下5階攻略中のPTに対してはやり過ぎだったという作者の判断があったらしく、現在のver1.022ではやや弱体化されているらしい。
実際に歩いてみると、確かにかなり弱体化されている。
具体的には出現数が激減して一気にダメージを受ける事態があまり起こらなくなった。
前バージョンまでだと3グループの敵から炎攻撃の一斉掃射とかザラにあったのである。
かつては逃げ損なったらほぼ複数人の死者が出るのが避けられないレベルだったが、現バージョンではひとりくらいは死ぬかも、レベルには落ち着いた感じである。
とはいえ、敵自体は弱めながらも地下8階に出てくる敵そのもので、地下5階攻略中のPTには相当難敵のはず。トラップとしてはちょうどいい感じか。
さて、これで地下8階のマッピングが完了した。
次回は地下9階。「氷河」のエリアなのでナオが大活躍の予感。
※今回の反省点:何回も戦う機会があったはずの「インフェルノドラゴン」のスクショをなぜか1枚も撮っていなかったこと